2004年7月1日 GSX-R750のカウルリペア

Zをちょっとお休みして、ツマのマシンをメンテ。
メンテといっても、壊してしまったカウルの修理。

最近は便利なもので、樹脂パーツを補修する素材はたくさん売られている。
2輪、4輪に限らず、それだけ自分で修理やメンテをするオーナーが増えたということかも。

今回は、昔ながらの手法…というか、誰もが知っているやり方で修理してみます。
なんて偉そうに言ってるけど、それしか知らないのね(笑)。

まず、補修する場所をよく観察。
ただ穴ぼこがあいているだけなのか。
エッジやアールを再現してやらなければならないのか。
そんなことを考えながら、洗浄してやる。
オレは風呂に入りながら、中性洗剤で洗ってやりました。

補修部分にメッシュで補強を入れてやる。
場所によっては必要なかったり、ガラス繊維のシートでもOK。
その辺は臨機応変。

角がとれたとはいえ、これなら全然軽いキズ。
テープは接着剤が硬化するまでの仮止め。
ここまできたら、いよいよFRPの登場。
普通は、ガラス繊維のシートを貼り付けて、そこへFRPを流し込む。
その際、気泡が出来るので絨毯の毛玉取りみたいなヤツを転がして、脱泡。
そしたら、またシートを置いてFRPを流して脱泡…の繰り返し。
手積み積層成形というのが、コレでございます。

が、我々素人はそんな技術も時間もないのが現状。
てなわけで、あらかじめFRPの繊維が入ったパテ状のFRPを使います。
補修したい部分に盛り付けるだけで、簡単に仕上がるため非常に使いやすい……というのがウリ。

が、実際プラパテやエポキシパテのように自由自在とは言い難い。
最初は結構粘度が低いので扱いやすいと思いきや、思いの他硬化時間が短く、ガラス繊維が毛羽立って成形しづらくなる。
「こんなハズじゃあ…」と慌てちゃあいかんので、初めてのアイテムを使用する際、いきなり本番ではなくどっかでテストするのが鉄則。

とりあえず、メッシュの部分をその辺に転がっていた厚手の紙(牛乳パック、ボール紙、何でもよろしい)で蓋をする。
それからパテを流して、またも紙で反対側を押さえつける。
つまり、建築基礎工事のように、コンクリートをコンパネで挟むような感じです。
これで、乾くのを待つだけ。
可能であれば、この段階である程度の形を作ってやると後の作業が楽。

紙を取り除いてやると、あのケバケバがウソのように滑らかになっている。
かといってこれで終わりには出来ないので、目の粗いペーパーでガシガシ削ってやる。
どれくらい目が粗いかというと、陸上競技場のトラックくらい。
指先を押し付けると、ツブツブが分かるくらいのヤツがやりやすい。
それを不安がって番数を上げると、時間・体力ともに無駄にします。
また、粉がガンガン飛ぶので水を忘れずに。

ちょっと大袈裟に盛りすぎ?
でも写ってない部分がかなりメキメキに壊れていたのだ 削りながら左右のバランスをチェック
結構気を使ったのが、左右対称になっているかどうか、それとアールとエッジの再現。
時々、写真を撮って客観的な目で見てやります。
そこまで気を使わなくても…とツマは言いますが、こいつを決めてやるのとやらないのでは仕上がりが違うのは、プラモデルでも味わったこと。

オレは子供が寝静まった頃に、風呂場で削ってました。
作業中にウロウロすると、あっちもケガするかも知れないしこっちも集中できないし。

形が見えてきたら、今度は番数を上げてやる。
この時は、削るというより磨くという感じ。
光を当てながら、元のパーツと一体感(ツライチと読む)になるよう成形。
手先の器用さよりも、根気がいる作業になる…のでオレは本当に辛かった。

「もうこれ以上は出来ない!」
と判断したら、よーく洗浄して一昼夜ほっときます。
あらためて、よく観察すると…まだまだ削り足らない部分があったりするでしょう。
それがなくても、ところどころ気泡によるクレーターがあるはず。
脱泡しなくていいとはいえ、完璧じゃないんでございます。

そしたら、バンパー補修用のパテなんかを穴に充填してやる。
穴が小さいようなら、タミヤのパテでもいいんじゃないかと…大きいとヒケといって、盛った部分がへこむことがあるので、プラパテは小さなとこにしか使えないので注意。

で、再度ペーパーがけ。
今度こそ「完璧だ!」と確信したら、サーフェーサーをスプレーしてやる。
これは、先のプラパテをシンナーで溶かしたようなもので、表面処理に使用します。
ツルツルだった面にスプレーするのは痛ましい限りだけど、このままでは塗装の乗りが悪くなるので仕方ない。

…と、スプレーする前に塗装したくない場所にはきっちりとマスキング。
どうせなら、他の場所は全部隠した方が失敗がない。
この時に塗装の練習をするつもりで塗ってやるといいでしょう。

サーフェーサーが乾いたら、再度ペーパーがけ。
この時は、さらにやさしく撫でるようにペーパーをかける。
でないと、せっかく作った下地がまた剥がれてしまうので。

ここまで来たら完成したも同然。
この後、塗装なんかがあるけど、とにかく下地をキッチリ作っておかないとダメ。
塗装の下手さは下地でカバーできるけど、下地が悪いと塗装では誤魔化しきれない。
特に、これだけ大きいものとなるとなおさらだ。

塗料は、スズキ純正色のスプレーを購入。
プラモデル時代も含めて、実はスプレーが苦手なので不安だったのだが、失敗を恐れてチマチマ塗ると余計にひどいことになる。

ここは、大胆に手を動かすのがポイント。
あんまり気を遣わず、むしろよそ見をしてもいいくらい。
一気に塗るのではなく、2、3往復くらいしたらやめて乾くのを待つ。
そしてまた塗装…の繰り返し。

でないと、厚ぼったくなったり、ムラが出たりと大変。
十分塗膜が出来たら、乾燥するのを待つ。
完全に乾燥させるため、2日くらいほったらかしでもいい。

サーフェーサーの水磨ぎに失敗して地肌が露出…
力の入れ過ぎはイカンのです。
この段階で違和感があっても気にしない。

乾いた塗装は艶消しでザラザラしているが、大丈夫。
また番数の高いペーパーで軽く水研ぎしたら、コンパウンドで磨く。
これもまたグリグリ押しつけるのではなく、丁寧に。
ワックスをかける要領でOK。
 
すると、見事にツヤが復活。
注意深く見ると、ちょっとアラがあるけど、まあまあの出来だったと思います。