2020年06月21日 Z1RのMOSFET レギュレーター配線テスト

Z1R-II

ところが、山形市側から峠を越えようとすると、高度が上がるにつれ、メチャクチャ寒くなる。
高速道路は霧に包まれ、霧はだんだんと雨粒になってくる。
ジャージ素材の菜っ葉服なんて防風効果はないし、身体がどんどん冷え切ってくる。

こういう時、ありがたかったのがZ1Rのカウル。
あそこにピッタリと身を伏せて、フェアリング越しに視界を確保すれば、風切り音もなく、エンジンの音だけ聴きながら走れる。

「あー昔もこんなことやってたなあ」

思い出すのが、オーストラリア大陸を南北に走るスチュワートハイウェイ(STEWART Highway)。
寒さに身体がこわばり、宿についてからも、身体がカチカチだった。

そういう時は、ニーグリップだけ心がけ(決して力んじゃダメ)、肩や背中を脱力するよう注意しながら走るだけでも疲労度が違う。

まあ、ちゃんと服を着なさい、という話なんだけどね。
軽装で山に登ってヒドイ目にあった登山客みたいだわ…(笑)。
持ってないわけじゃないのよ。

でも、黒いバイクに黒いレザーを着ると威圧的だし(笑)。
かといって、バイク用品店に置いているようなジャケットも、アウトドアブランドのウェアもZとの組み合わせだと「どうかな」と思うし…
ちょっと考えてみます。

で、無事に帰宅。
タンクを外したら、案の定、ワイヤーが切れていた。
また余計な出費が…とハラハラと涙を流したが、長さを測ってみたら、どうやらタイコが外れただけっぽい?

アジャスターを目いっぱい回してワイヤーの先端を出したら、何となくいけそうな雰囲気。
先端もそんなにほつれてない。

そして、持ってて良かった修理部品。
スロットルワイヤー用 タイコ&ヘキサ。

タイコの横に穴が空いていて、ここからワイヤーを通してやる。
そしたら、横からセットスクリュー(昭和の人間なのでイモネジと呼んでる)で締め込み、さらに中にハンダを流してワイヤーをタイコに固定する。

これが、もし別サイドの断線だったら、と思うと恐ろしくなる(笑)。
クラッチワイヤーが切れても、最悪、ストップ&ゴーだけが大変なだけで(実際、それで50kmくらい走ったことがある)、スロットルワイヤーが切れたらアウトだ。

怖くなって、アクセルを開く側のタイコをチェック。
ワイヤーもしっかりしてるので、大丈夫かと…

昔、読んだ本に『そんな時は開閉側のワイヤーを入れ替えればいい』と書いてたが、ワイヤーの入れ替えなんか、そう簡単じゃない。
スロットル本体をバラさないといけないし、キャブをエンジンから外さないとリンクにワイヤーをセット出来ない車種もある。

そこまでやるんだったら、クラッチワイヤー同様、新品のワイヤーを持ち歩いた方がいいんじゃないのか、と。

実際は、クラッチワイヤーと違ってスリーブが分割されてないだろうから、収納性は悪いけど…一番は普段の整備と点検よね。

もし、そうなった場合、現実的なのはアイドリングスクリューを3000回転くらいのところに合わせ、スロットルを開けっぱなしにするしかない(インジェクションには使えない)。
恐ろしい技ではあるが。

まあ、無事に帰れたということで何より。
11時前に出発、16時30分の帰宅で230km走行。
そのうち65km、時間にして40分くらいが高速道路なので、7割は一般道を走ったことになる。
ワイヤーのトラブルは驚きだったが、充電系も問題なし。
キャブの調子はというと…
恒例のプラグチェック(1~4の順)。

ややカーボンが。ちょい絞っておく。
だいぶマシになった
まあ、いいでしょう
ここは、理想形に近い

全体的には、それほど悪くない。
ロングツーリングといっても、これを積み重ねることが出来るかどうか。

今のところ不具合はないけど、出来ることなら、FフォークとリアショックのOHはしておきたい(何しろ、いまはもうないKONIのショックなので)。

そして、何度も書くが、良い子、良識ある社会人の皆さんは、きちんとしたライディング・ウェアを身につけましょう。
菜っ葉服で転倒したら再起不能になるんで。
とか、書いてるうちに、ウェアが欲しくなってきた(笑)。
誰かくれないかな。