ストーブといえばMSRでしょう

雑記帳

キャンプやBBQなどで活躍するストーブ。
最近は、ホームセンターでも売っているから選び放題。

ガソリン(ホワイトガソリン)を燃料とするストーブもあれば、ガスボンベ式のお手軽なストーブも。

「好きなの買えばいい」といったらそれまでなので、経験を踏まえて選び方を書いてみよう。

我が家のガソリンストーブは、MSR。
https://www.msrgear.com

日本だと、モチヅキが代理店やってて、こちらのサイトの方が見やすいかも。
https://www.e-mot.co.jp/msr/

うちのMSRはこんな感じ。

いつの写真だ?てな感じだけど…全然本体が見えない(笑)。

ゴトクは取っ払っているけど、こんな感じ。
つくりは、ものすごくシンプルで、赤いボトルから伸びたパイプ内部を燃料が通って、バーナーのところで火が燃える。
最新モデルは、こんな感じ。

足がついたのと、ゴトクがゴツい金属製パーツに変わった(前モデルは針金よりちょっと太い鉄の棒)。
心なしか、燃料パイプが太くなった感じ。

XGKシリーズの良いところは、ホワイトガソリンだけではなく、クルマやバイクの燃料に使うガソリンや軽油、灯油、さらにはジェット燃料まで使用できる(燃料によっては、バーナー内部のジェット交換が必要)。

おまけに、自動的に燃料パイプ内部を清掃してくれるので燃料が詰まるトラブルが少ない。

燃料パイプの内部にワイヤーが入っていて、これがカチャカチャ動くことで内部を清掃してくれるのだ。

この手のストーブを使用する際は「ポンピング」が必要となる。
ボトルの蓋にピストンがついていて、これを何度か押し込むことでボトル内部の圧力が高まり、燃料をバーナーに押し出してくれる。
一度、着火したら必要ないが、これが気温や気圧によって微妙に変わる。
ツキが悪いときは、「追いポンプ」が必要になる。

着火したての炎。
燃料が十分に気化しないうちは、こんな感じになる。
バーナーの上に通っているパイプ、ここで燃料が温められ、次第に青白く安定した火になる。

写真だと青白い炎に見えないけど、こんな感じで安定する。
竈に薪をくべるほどスローじゃないにせよ、ひと手間かけて火をつけるあたり、ちょっと非日常的な雰囲気を味合わせてくれるのが「ガソリンストーブ」だったりする。

ただし、ガソリンストーブにも難点はある。
うちのストーブについては、こういう形状なので微妙にかさばる。
燃料パイプがフレキシブルだと良いのだが、真っ直ぐの鉄パイプなので折り畳めない。

壊れやすいわけではないが、無造作にパッキングすると燃料パイプが曲がりそうだし、何よりガソリンのニオイがする。
それに、燃料パイプに残ったガソリン、ボトルのキャップをきちんと締めなかったことで、荷物の中に燃料が漏れだすこともある。
衣類や食料がガソリン臭くなったら、目も当てられない。

「別に高い山に行くわけでもないし、暖かい時期、気軽に行ける場所でキャンプするだけ」
というのであれば、ガスストーブをオススメする。

ガスボンベを燃料としたストーブ。
炎が出ている部分に、鉄の棒が伸びているのが見えると思うが、電子ライターと同じ仕組み。
ガスの栓を開いて、カチンと押せば着火する。
撮影時は気温2℃くらいだったが、難なく安定する。
もしかしたら、このくらいの気温だとガスボンベの内圧が下がって出力が弱くなるかもしれないけど、ライダーはそんな時期にキャンプしないでしょ(笑)。

ボンベを外せばコレくらいのサイズになるので、ケースに入れて持ち歩いても大した荷物にはならない。
コレは何十年も昔のモデルだが、同じような製品が今なお販売されている。

昔はガスボンベも売っている店は限られていたけど、最近はホームセンターで簡単に手に入る。
それに、ガスストーブは換気と引火に細心の注意を払えば、最悪テントの中でも使用できる(と、書いてて自分は絶対にしないけど。そのために『前室』つきのテントを選ぶようにしている)。

ガソリンストーブだと、先に書いたように十分に温まらないうちは炎も大きく安定しないので危険だし、何かあった時、火を消そうとしてもパイプの中に残った燃料がなかなか消えてくれない。
ガスストーブはツマミを絞れば瞬時に消える(本体はものすごく熱いけど)。

そこまで分かってて、何でガソリンストーブ使っていたの?と言われそうだけど、前も後ろも数百キロも街がなくて、ガスボンベが手に入るかどうかも分からない国を旅していたので、どんな燃料でも使えるストーブが必要だったのだ。

いいことづくめのガスストーブだけど、このタイプの弱点は安定性。
写真のように小さなボンベならいいけど、容量が大きい(背が高い)ボンベは何かの拍子に鍋ごとひっくり返すこともある(多分、経験ある人も多いだろう)。

そういう心配を解消してくれそうなのが、このタイプ。

ボンベとバーナーの部分が分かれており、不安定な場所でも使いやすい。
それに、ガスを送るパイプがバーナーの上を介して「プレヒート」してくれるので、高地や低温時でも安定してくれるハズ。

だけど、なかには「バーナーが小さいのは分かった。でも、ガスボンベってこれ以上どうにもならないの?」とか「もう少し細長く作ってくれたらいいのに」というワガママな人達もいる。
確かに、半日のツーリング、バイクを停めた休憩中にコーヒーを沸かして飲みたいだけ、だからタンクバッグやウェストバッグだけで出かけたい。
そういう願いを叶えるストーブもあるのです!

コレでダメなら、諦めてくれ!というアイテムが…

カセットガス ジュニアコンパクトバーナー

1.手軽に使えるストーブ
2.バーナーだけで立つので安定性がある
3.燃料はカセットコンロ

4.コンパクトに収納できる

これまで紹介したストーブの良いとこ取りをしたような感じ。

カセットガスは、ご存知の通り500mlのビール缶くらいの縦長サイズなので、たいていのバッグに入るだろうから持ち運びしやすい。
そして、スーパーやコンビニでも売っているので、ガスボンベよりも入手しやすい。

キャンプ場で何時間も煮込み料理を作るなんて真似をしなければ、数日間のキャンプでも1本で足りるハズ。