2022年09月11日 旗坂キャンプ場 デイキャンプ

ツーリング

最近、ちょこちょこと道具をアップデート。
結構な量になったので、近所のキャンプ場でテストしてみることに。

ぶっつけ本番で使ってもいいんだけど、使い勝手が悪かったりしたらイヤでしょ?
道具の弱点を知っておけば、ロングツーリングで「失敗した!」と嘆かなくて済む、という発想。

近所のアウトレットをブラブラした時、ひとめぼれしたのがコレ。
お手軽なサイズだけど、炭火焼きが楽しめる。

「炭火なんて邪魔!熱源はガスストーブがあれば十分!」とか思っていたけど、最近、遠出してテントに泊まっていると焚火や炭火の「揺らいだ火」も良いなと。
ただ、この時は「もうちょっと考えてから買おう」と衝動買いには走らなかった。

いろいろと調べていたら、この商品、複数のメーカーから販売されている。
たまたまネットでCAPTAIN STAGの「V型卓上グリルB6型」という商品名で発見。
色によって価格が違うらしく、少し安かった黒を購入。

収納時は、このようなトランクケース型になるが、展開するとこのような姿に。

ステンレスのパーツで炭を受けて、金網や鉄板を載せてグリルするわけだ。
ちょっと小さい気もするけど、ソロならこれで十分でしょう。

何を買うにしても、優柔不断というか「本当に必要だろうか」と考えてしまうのでスピードが遅いのだが「あ、これいいかも」と買ったのもある。

ダイソーのメスティンです。
1.5合というサイズとフッ素加工でくっつきにくい、というところがポイント。
実際、これが本当に「くっつきにくい」のか試してみないとね。

くっつきにくい、といえば、くっついて困るのはメスティンだけじゃない。
焚火や炭火の強い火力にさらされる、スキレットや鉄板。
なかには一度使っただけで、食材が焦げ付いて大変だったモノもある。

これもダイソーで売っていた鉄板。
ペラペラの使えないヤツだったらどうしよう、と思っていたけど、手に取った感じはズッシリ。
さっきの卓上グリルに載せると、こんな感じで大きさもちょうどいい。

もうひとつはスキレット。
四角い形なのでグリルにも合うのではないかと思ったけど…やや小ぶり?

この手の商品は、アウトドアでいきなり使わず、家でちょっと調子をみます。
最近の製品は大丈夫そうだけど、シーズニングも終わっているかどうかナゾなので。
シーズニングとは、鋳物の調理器具に必要な工程で、流し込んだ鉄を砂型から外しやすいように「離型剤」が塗られていて、それが表面に残っているため除去しないと使えない。
この頃の製品はシーズニング済(SEAZONEDと表記されている)なので大丈夫そうだけど…

鉄板には「使う前に空焚きして、油を塗って」と書いているので、直に食材が触れる道具はきちんとした準備しておくことに。

洗剤で洗った後、鉄板は空焚き。
スキレットは、昔ながらの方法、クズ野菜を何度か油で炒めて凹凸に油を染み込ませる。
この後、決して洗剤を使わずに洗うマニアもいるけど、個人的には普通のナベと同じように洗剤で洗って、空焚きして油を引いておく、といった手入れをする。
これでもサビないので大丈夫でしょう。

ガスコンロの通りに焼き目が入り、鉄板料理店のような感じに…鋳物じゃないので離型剤の心配はないと思うけど、卵料理などのくっつきやすいレシピを試してみたが問題なしだった。

いよいよ実践。
機材のテストなので、あまり遠くへ行かずに。
今回は宮城県大和町にある「旗坂キャンプ場」へ行くことに。
昨年、船形山の林道を駆け回っていた頃に見かけたキャンプ場で、船形山登山のスタート地点にもなっている。

と、その前に風早峠の水で炊飯用の水を補給。
旗坂キャンプ場へ通じる道の途中にある湧き水で、いつもあちこちから水を汲みに来ている人たちでにぎわっている。
「プロ」も使っていることが多く、ポリタンクで何個も運んでいる様子を見かけたことがある。
そして、この辺りのワインディングは、その先が袋小路になっているので多くのバイク乗りたちが走っている。
ハッキリと見たことは無いけど、トランポにレーサーを積んで峠を走っているヤツらもいるから要注意。
自分で勝手に滑って事故るならいいけど、自賠責保険にも入っていない車両に突っ込まれたら、とんでもないことになる。
日本各地でそういうスポットがあるらしいけど、そういうところを警察は取り締まればいいのにね。
捕まえても1台2台くらいだから、やらないんだろうな…

結構な水量なので、タンクもすぐにいっぱいになる
この辺りは、道路の脇にも水路があったりして、水が豊かな土地である

ついでに冷たい水を飲んだら、キャンプ場へ向かう。
湧き水ポイントから先の道路は、結構ガタガタしているので、それまでのワインディングの調子で走るとひっくり返ることもあるので安全運転で。

旗坂キャンプ場は大和町が管理する施設で、水洗トイレも炊事場も焼き場もあるのに無料。
急な階段や足場が悪いところもあり、夜間時に施設内を照らす照明もないので、オートキャンプ場に慣れ親しんだ層にはちょっと不便を感じるかもしれない。

本日の陣地はここ。
炊事場と焼き台から奥に入ったところ。

すぐそばに川が流れており、せせらぎの音が心地よい。
まだまだ暑いせいか、虫が結構飛んでくる。
そこで、最近「アウトドアのお供」として有名になってきた、強力な蚊取り線香を用意。

いつもガレージで使っている蚊取り線香とは、明らかに違う極太サイズ。
これだけでも煙がバンバン出そう。
移動しながらも使えるように、携帯ケース付きの商品を購入。

火をつけると毒々しい赤い煙が煙幕のようにもうもうと…を期待していたのだけど、本当に燃えてるの?というくらい控えめな煙で、においもほとんど気にならない。
家庭用の蚊取り線香の方が、主張してくる気がする。
効き目はというと、たしかに蚊には刺されなかったので、効果はあるんでしょう。
ただ、そこら辺を蜂がブンブン飛んでいたので、すべての虫に効果があるわけではないような…

まずは途中のスーパーで買ってきた鮎を卓上グリルで焼いてみる。
グリル自体の大きさがB6くらいなので、入る炭もそんなに多くない=火力は小さい。

おまけに、ちょっと大きなサイズになると全身が入らないから、頭か尻尾がはみ出てしまう。
ビジネスホテルのエキストラベッド状態(笑)。
仕方ないので、焼き具合を見ながら移動させる。

何となく半分くらい火が入ったんじゃないか、という状態でメスティンでご飯を炊く。
さっき汲んできた水で簡単にコメを研ぎ、水加減は本体の目盛に合わせる。
飯盒(はんごう)と違って、沸騰すると簡単にフタが浮き上がるので、取っ手をフタの上にかぶせるか、重石を上に乗せる。

弱火にしてしばらく待って、吹きこぼれた様子がなくなって数分経ったら火を止めて、飯盒と同じように上下ひっくり返す。
DAISOメスティン、簡単にフタが取れるので反転作業の時は十分に注意する。

独りで何もかもやっていると、写真を撮るのを忘れてしまいます(笑)。
ご覧の通り、焦げ付きもこびりつきもなし。
「おこげ」が出来てないので、火加減と水加減が丁度良かったんじゃないでしょうか。
フッ素加工してても、焦げることは焦げるので。

一方の焼き魚はどうでしょう。

期待していた以上の出来具合。

これがニジマスだったら、うまくは焼けなかったんじゃないでしょうか。
ちょうどよい焼き具合。
これまた写真は撮れなかったんだけど、魚を食べ終わった後、鉄板でホルモンを焼いてみた。
が、火力が弱いせいか、湯気は出るけど「ジュージュー」と焼ける気配はない。
時間ばかりかかるので、ガスストーブにバトンタッチ。
隅々に熱も伝わるので、鉄板はストーブがいいかも。

腹も膨れて、道具の使い勝手も確認できたので、食後のコーヒー。
自家焙煎珈琲工房WEST で購入したドリップバッグを飲みながら、ボンヤリと過ごす。
ついついスマホに手が伸びる現代人だけど、そもそも電波が入らないので、川に降りてみたり、木々を眺めたり…

これで無料だって言うんだから、ホントにありがたい。
さて、煙だらけになった身体をどうにかしたいというわけで、どこかに温泉でもないだろうか、と探したら、あるじゃないですか。

台ヶ森温泉 山野川旅館 という温泉で、日帰り500円。
この辺り、あまり細かく走ったことがないので「こんなところがあったのか」と驚き。

この坂を下るんだけど、アスファルトがガタガタしているのでバイクは要注意。

風呂の大きさはそれほどでもなく、3~4人も入ったら窮屈さを感じるかも。
グーグルマップの口コミでは「ぬるい」というコメントもあったけど、この日は2分と入れないほど熱々の温度だった。
源泉の温度自体はそんなに熱くなくて、ボイラーで温めているらしい。
先客のオジさんが、延々と入っていらっしゃるので水を足すことが出来ませんでした(笑)。

最後はネコに見送られてオシマイ。
片道1時間足らずの近場のデイキャンプ、しかも機材のテストがメインだったけど、終わってしまえば普通のチョイ乗りツーリング&デイキャンプで十分に楽しめた。

走っている途中に気づいたのだが、キャリアを取り付けたステーが見事に曲がっていた。
マウント部分が弱かったのかもしれないが、やはり棒状のステーを分割したのが良くなかったんだろう。

かなりグニャリと曲がっている。
このまま使い続けるわけにはいかないので、早速補強。

といっても、高ナットで連結しただけ。
でも、これで下方向へ強いテンションがかかっても大丈夫…なハズ。
次に解決しなければならないのが、キャリアの上に乗せた箱がズレてしまう問題。

バックル付きのベルトで締め上げて固定するのだが、縦方向の固定なので横方向への動きに弱いことが判明。
走行中も何度か横にズレて、脱落するのではないかとヒヤヒヤ。

箱の大きさに合わせて、端材を天板に貼り付けた。
テーブルとしての機能や美しさを損なうかもしれないが、荷物が落ちたらそんなこと言っていられないし、キャリアとしての機能が最優先。
いつまで、あの箱を使うか分からないし、そんなに強度は要らないので木ネジではなく真鍮の飾り釘で固定した。
これなら、後々外したとしても、細い穴だから目立たないハズ。

載せてみると、そんなに仰々しくない。
そして、いま気づいたのだが、これをテーブルにして使った画がひとつもない!
蚊取り線香を乗せた写真だけだった…!
20年以上もやってて、いい加減気づけよ、と…(笑)。