ブログ版空冷Zとの戦いでは、マメにアップしていたDT125Rのメンテナンス。
割とぞんざいに扱われてしまっているのだが、オフロードバイクということで、いつもキック何発かで目が覚めてくれていた。
今年も暖かくなったのと、新型コロナウィルスのせいで、世の中がどういう具合になるか分からないということで、DT125Rを本格的に整備することに。
といっても、いつもキャブをバラして組むだけなのだが…
なんとタイヤがひび割れ。
しかも前後…
コレではダメだろう、ということでMoto Garage WINDSでタイヤを新調。
思えば東日本大震災の直後、津波によって爆撃されたかのような壊滅的な状況に陥っているWINDSに「タイヤ交換してくれ」だの「バレンティーノ・ロッシが使ってるグリップが欲しくなったから発注して」だの、死ぬか生きるかの時に頼む仕事か!?と周りの大ひんしゅくを買ったけど、こういう時、いかに「普段通りの生活を再現するか」が大事だと思うので…
タイヤがバラバラになったりしないだろうな、と思いながら走ってたのだが、まったくもって下(低回転域)が使えない。スロー系の調整がおかしいんだろか、とマイナスドライバーで調整しながら走るも、ぜんぜんダメ。
パワーバンドに入ればOKなのだが、スタートダッシュは自転車以下。
こんなんで大きな道路を走ったら死んでしまう、と裏道を選びながらタイヤ交換してもらった。※詳しくはこちら
YPVSが動かないことに気づいたのだが、いろいろと調べたらYPVSが作動しない原因はいくつかあるようで…
1.回転バルブがカーボンなどの堆積物で固着。
2.サーボモーターがアホになっている。
3.YPVSがアホになっている。
いろいろと検証した結果、バルブは軽々と指で動くから問題なし。
次、サーボモーター。
マニュアルによれば、サーボモーターのカプラを外す。
黒/赤の端子にバッテリーの+
黒/黄の端子にバッテリーの-
を接続してサーボモーターが回るかどうかを確認する。
と、書いてるけど、懸賞の際、サーボモーターからワイヤーを抜かないと、あっという間に絡まってワイヤーもしくはプーリーがぶっ壊れるので要注意と書くのは経験者だから。
手順通りなら、モーターは時計回りに延々と回るハズ(モーターをつなぐだけなので、+-を逆にしてもいいでしょう)。
サーボモーターが動くということは、サーボ内部のギアも問題ないわけで。
じゃあ、もうYPVSの不具合しか考えられない。
当たり前だけどYPVSはメーカーでは、とっくの昔に生産停止。
ひと昔前は、随分安く入手できたようだが、いまじゃ動作保証もされていない基盤に1万円以上の値がついている(ヤフオクね)。
ひとさまの書いたブログを片っ端から当たってみたら、どうやら電解コンデンサを新品にしたら動いた、という投稿を発見。幸い、自宅から30分くらいの場所に、マルツがあるので、そちらでコンデンサを調達。
古いコンデンサを摘出しては、新しいものに入れ替える
ところが、入れ替えたコンデンサを調べてみたら、どれも問題なし(涙)。
当たり前だが、再接続しても変わりなし…
煎餅コンデンサ、抵抗、ダイオード、トランジスタなどを全て入れ替えたツワモノもいたが、さすがにそこまではムリなので、中古品を入手することに。
と、その前に。
死にかけたバッテリーがよろしくないのではないかと、バッテリーを新調。
最安値を探している間に、何故かこれまでとは違うサイズを買ってしまう。
どんだけボケてるの?
今まで使ってたのは、金欠父さんお馴染みの「バッテリーマン」(笑)。
エンスーたちには鼻で笑われること間違いないが、庶民の味方。
ちゃんと管理してやれば4~5年は使えるのでコスパは悪くない。
新しいサイズのバッテリー。
このように採寸して、ホームセンターを探して歩く。
そして、ついに発見したのがコレ。
天才としか言いようがない(笑)。しかもダイソーで売ってたヤツ。
もはやバッテリーケースにして下さい、と言わんばかりのサイズ感。
塗装もしなけりゃ「はしさし」のラベルも剥がしません(笑)。
しかも、吸盤の取り付け部を利用して、タイラップで固定して終了。
せめてステーを作るべきでは…という貴兄はまだまだですぞ。
ちなみに、立派なアーシングケーブルを接続してるけど、ここに装着するとシートマウントがつかないことが判明(笑)。
別のところからアースしました。
で、YPVS探しの続き。
都合よくDT125Rのパーツは出て来ない。DT200だったりTZRだったりSDRだったり…どうしたものかと悩んだが、これまた他の方々が書いたブログを見ると、どうやら一定年式のデバイスは全て共通っぽい。
カプラの形は若干違う場合もあるが、同じような配線だとカプラを変更すれば使える可能性が高い。
ヤフオクにもゴロゴロ売っているのだが、即決相場が1万円以上ということもあり、終了時刻直前になると、どんどん価格が跳ね上がる。
あちこちのサイトを回って、どうにかヤフオク相場の半額以下でパーツを入手できたが出品されてから10日くらい放置され「いくら何でも、この金額は…」と逆に怖くなってくる。
写真では、細部まで見えないかもしれないが、パーツのシリアルナンバーまで同じということは、配線の末端が違っていても問題ないハズ。
ようするにエンジンの状況に応じてバルブを開閉するだけなのだろう。
ガラクタ箱に入っていたカプラ(黒)でフィッティング。
あとは接続テスト。カプラをメインハーネスに繋いでキーを回すと、懐かしのYPVS起動ルーティンが実行された!
でも、やや弱いし、たまに実行されなくなる。
今度はキックでエンジンをかけて様子を見る。
静止状態、タイヤに負荷がかからない状態では特に異常がない。
スタートダッシュから巡航まで実際に走ってみないと何とも言えない。
蓋は外したまま。
プーリーの位置が良く分からないので、テープで目印をつける。
これで走行中でも見えるはず。
が、良く分からんので家内に協力を願う。
開け始めはいいけど、今度は上が回らないらしい。
コントローラーの問題なのか分からないが、街乗りなどの「実用領域」では、それなりに走れるようにはなったのだが…
YPVSコントローラはレギュレータ、CDIなどの他の電装系トラブルに巻き込まれて死亡する可能性が高いらしく、そんなの対策部品出せばいいのに、と思うけどね(一応、社外品も売っていたりする)。
まだまだYAMAHAの2スト愛好家は多いでしょう。
ちなみにZ1Rは、まあまあ動いてます。
DT125Rの詳細は、ブログ版空冷Zとの戦いにアップしておきます。
興味のある方は、そちらを…