Fade out from SNS

雑記帳

同じことをブログにも書いたのだけど、某SNSでの投稿を辞めてフェードアウトする道を模索している。

理由や動機については、ブログよりも少し突っ込んでみよう。
何せ一人で全ての責任を負ってるサイトなので、そこんトコロはキッチリお伝えしたい。

大きな理由としては、SNSにおける自分の投稿が何の価値も生み出さないから。
たとえば、自分がインフルエンサーやタレントとか、自身が一定の価値を持つならSNSは有効。
現に仕事上では、それなりに活用している。
飲食店のオーナーさんなど、B to C ビジネスではSNSを使わない手はない。
でも、ワタクシは有名人でもなければ、特殊な能力を持っているわけでもない。
そういう人間がSNSで何をしゃべろうとも、何を主張しても価値は無い。

「そんなことないですよ」と優しい言葉をかけてくれるアナタ!
じゃあワタクシの投稿、お金を払ってまでも読みたいと思いますか?
もしかしたら1人くらい「毎月10円くらいなら払うぜ!」と言ってくれる人はいるかもしれないけど(笑)。
…まあ、普通の神経なら払わんよね。

SNSアカウントを作ったのは東日本大震災よりも前、TwitterもFacebookも日本でやっている人が相当少なかった頃、海外の友人知人と連絡を取り合うのに「メールよりも楽なので、このアカウントつくって」と言われたのが始まりだった。2000年以前のICQ(知ってる人いるのか?)から流れた感じで。

その頃のSNSは、今よりも牧歌的な雰囲気で、本当に知っている人同士がお互いの日常に「元気そうで何より」とか「新しいクルマの調子はどう?」といった、のどかな田舎ですれ違う住民同士のやり取りのようだった。

ところが、SNSがマーケティングツールとして成長してからか、意識高い系のようなユーザーたちによるネットニュースのシェアが頻繁になってからなのか、自己承認欲求の権化のような投稿、新商品のクリック合戦、正義感にとらわれたニュースのシェアばかりがタイムラインに流れるようになった。
ジャスミン革命やアラブの春によって、SNSが持つ力や可能性にインスパイアされたのかもしれないけど…
あれは民衆が実際に行動を起こしたわけで、日本人のように「これは世に知らしめなければならん」と、ボタンひとつでシェアしたところで、世の中は1mmも変わらない。

SNS上で繋がっている人達から「いいね」ボタンを押してもらうとか「うんうん、分かるわ」とかリアクションもらって、その日の晩くらいまで「自分は正しいことをした」と満足して終わりでしょ?
朝、目覚めたら、またいつもと変わらぬ世界が待っているわけで。

気分に流され、惰性で「いいね」を押すのも嫌だし、自分の言ってることって正しいでしょ?という同調圧力もまっぴらだし、「いいね」の数で幸せになろうとする自己承認欲求もうんざり。

いまのSNSは投稿や自分がクリックしたものに沿った形で広告や投稿が優先的に表示され、どんどん自分流にカスタマイズされていくのが分かる。
多様性がありそうで、実はそんなものがないSNS世界。

だったら、最初から自分だけの世界で好きなことを発信していたらいいってんで、原点回帰という感じで自分のサイトやブログで書いていくことにしたわけ。

先にも書いたようにSNSを全否定するわけじゃない。
たとえば自分が通っている道で、道路が陥没したら「危ないよ」と写真と共に情報をシェアするだろうし、どこかのお店が「発注の数を間違えたので買って下さい」とか言ってたら、それこそソーシャルな価値を持つ情報だろうから、積極的に発信するでしょう。

大事なことや伝えたい気持ちは、SNSに投稿するんじゃなくて直接連絡すればいい、という話よね。
届かなくていい手紙なんて、ひとつもないって言うでしょ(笑)。
そんな感じで、いろいろ大変な2020年もあと少し!
みなさん、よいお年を~!!