日付は9月ですが、取り掛かったのは7月下旬です。
先日、DT125Rのガソリンタンクの錆取り、キャブのOHなどを行ったついでに、あまったキャブクリーナーをZに突っ込んでみようとエンジンをかけようとしたら…
セルが回らないという…前にも同じようなことが何回もあったのですが…
インジケーターは点灯。
しかし、セルを回すとインジケーターが真っ暗になります。
ウィンカーも最初は点灯するのですが、今度はニュートラルランプとオイルプレッシャースイッチが点灯。
配線構造を無視した症状が出ます。
10年くらい前、自分でメインハーネスをいじった時も、同じ症状でした。
当時は確かバッテリーが弱っていたんじゃなかったか、と。
でも、同じ症状が出ても、人間は単純に「これだ」という結論に帰結しません。
分かっちゃいるけど、ワナにはまる。
まるで、オレオレ詐欺のようですね。
オレオレ詐欺ってリアルな嘘をつくのはもちろん、相手をパニックにして思考を鈍らせ、選択肢を奪うわけです。
彼らがつくった迷路に追い込まれるんです。
まともに考えれば「迷路の上を歩けばいい」「壁を壊せばいい」ことなのです。
オレオレ詐欺に限らず、ですけど。
まずは、規定通り、もしくはそれ以上のパワーを外部から与えても動かないのかどうか、を試してみます。
もうすぐ23万キロのオデッセイにZを接続。
強制的にエネルギーを送り込みます。
こうすると、セルは回りましたので、セルモーターリレーには、ほぼ不具合もなく、点火系も問題がない。
ライト、ウィンカーなども機能します。
アイドリングが落ち着いた頃、ターミナルを外してやります。
すると、何だか怪しい音がしてきて、ついには停まってしまいました。
何となく分かりました。
バッテリーもしくは充電系のトラブルでしょう。
そして、ステーターコイルがダメダメになった感じです。
前に結線した時は十分注意したはずなのですが、テスターの抵抗値が異常値を指しています。
コイルの結線がダメなのか、コイル自体の問題なのかは、もう一度外してみないと分かりません。
そういえば、以前、使っていたZのステーターコイルがありました。
あれをリユースしてみようと、カバーから撤去しようと思いましたが…
これですよ、アニキ。
やっちゃいました。
いちばん厄介なパターンでナメてしまいましたよ…
やれやれです。
ちなみに、抵抗値は正常なので、ホントならコイツを使いたい。
というわけで、いつものように Moto Garage Winds へ持ち込みます。
当面、カバーは使わないので、とりあえずベルサンで頭を落としてもらいました。
とりあえず、どちらを使用するか考えてみます。
その間、新しいバッテリーを購入して、他の部分に不具合がないか確認したところ、新しいバッテリーをつけたら、普通にセルが回りました。
先日、ブログの読者の方から教えて頂いたサービスデータを基に再計測。
Zの場合は、少なくとも4000RPMの50V。
近所の目を気にしながら4000回転まで上げてみましたが、AC10V付近で頭打ち。とりあえず、ここまでバラしたので、清掃。
ステーターコイルのテスト。抵抗値と断線チェックはOK。
あとは、規定の電圧を発生させるかどうか…
4000回転でAC(交流)50Vです。
結果は…
既存品:10Vくらい。
出土品:限りなくゼロ。
ゼロって…(笑)。
3本線の組み合わせを変えてみてもダメでした。
ホントに50Vも出るんでしょうか?と疑ってしまいましたけど…
出るんでしょうね(笑)。
この二つが壊れているだけで…トホホです。
そして、もうひとつのトホホな出来事が…
クラッチレリーズのベアリング、1個だけ風と共に去りぬ…レリーズ周辺がJ型に換えてあったので、以前からこういう危険を感じていたのですが…
こういう時に限ってトラブルは重なります(涙)。
ステーターコイルの買い換えも検討したのですが、最後の最後、もう一度、交流電圧を計測したら、規定値をマーク。
その不安定さが、すごく気になっているところですが、背に腹は変えられませんので、暫くは現状維持で。
某有名店から、グロメットの油漏れにはエポキシ接着剤がいいと教わり、コニシの低粘接着剤が如くエポキシを注入してみました。
液体ガスケットじゃ止まらないんだそうです。
ついでにレギュレーターにダイレクト結線した方がいい、ともアドバイスを受けたので、そんな風にしてみようかと。
安定しなかったら、やはり買い換えた方がいいんでしょうね…エポキシ接着剤は、種類にもよりますが、一昼夜で硬化します。
硬化反応は温度によって劇的に変わるため、建設現場用の接着剤などは季節によって夏仕様、冬仕様があるくらいですからね。
一昼夜放置しておいたので、取り付け開始。
取り回しに自信がなかったので、長めにカットしています。
結果論、20cmくらいオーバーしましたが、端子をつけるまで何があるか分からないのが、素人DIY作業の怖さですからね(笑)。
余裕を持った行動が必要なのです。
10数年前、間違って購入したパーツの余りで3本線を覆ってやります。
あの時、捨てていたら、こんなことは出来なかったわけで…
業の深さを感じます(笑)。
ダイナモカバーも汚いですね。塗装しておけばいいんでしょうけど、もう、そういうのは、どうでもよくなってきました(笑)。
どうしても気になったら、マッキーで塗ればいいんです。
ガスケットは、生意気にも純正。
11061-1082
金属製のガスケットなので、カバーをはめる時、ダイナモの磁石にくっつきそうになります。
灰色のカプラーに直接結線します。
防水ブーツは使い回し、端子はさすがに使えないので、またも配線コムにお願いします。これまで、いろいろ買っているのでポイントがついていたらしく、安く購入できました(笑)。
ところで、カプラーから線を外す時、ものすごく大変でした。
ツメの位置は分かるのですが、どうにも外れない。
そしたら…
内部のパーツ(黄色いヤツ)を引き出してから、端子を抜くんですね(笑)。
ちなみに、黄色いパーツは完全に外れるわけではなく、ここまでしか上がってこない。
そのあとは、割と簡単に端子が外れます。
と、備忘録的に書いておきましょう。
とりあえず、こんな感じなんですけど、良く分かりませんね(笑)。
でも、またステーターコイルに不具合を感じた時、次からはクラッチレリーズを外さなくても、シート下のカプラーで計測ができます。
手も汚れないし、工具も要りません。メンテナンス性は良くなったんじゃないでしょうか。
とりあえず、組み付けは終わったので、実走行テストを開始。
走行時の電圧、アナログテスターで視認するのは難しいので、デジタル電圧を購入。
こんな感じの中国製。防水かどうかよりも、ショートが気になります(笑)。
とりあえず、シリコンガスケットでコーティングしておきます。
写真だと見づらいですが、肉眼ではそこそこ視認性はいいです。
1Vと0.1Vが読めればいいので…スモーク調のプラ板でも貼ってやればいいんでしょうかね?
まず、いまひとつ自身の無いステーターコイル。これを再度調査します。
ステーターコイルはご存知の通り、左側のジェネレーターからハーネスへ伸びています。Z乗りにはお馴染みの「黄色い三本線」です。
ステーターコイルがヘタることも多いらしいのですが、故障のチェック方法は以下の通り。
1.三本線それぞれの抵抗値を計測。
何処かで断線していたら抵抗値は無限大。
絶縁されていなかったら、0Ωに。
2.三本線と本体との抵抗値を計測。
完全なる絶縁状態になっていないとNG。
3.出力を調べる。
他のバイクも似たり寄ったりだが、4000回転で50V以上。
ちなみにステーターコイルが発生するのは交流なので、テスターのレンジをAC250Vに設定する。
…なんて書くと、アナログテスターなのがバレバレですが(笑)
1と2はバラしている時に調べられるが、3は組み込んだ状態でないとムリ(油が飛び散るのを覚悟すれば、仮設でもOKだが)。
しかも4000回転まで上げると相当な音量である。
なので、山の中へ移動したのです。
山の中といっても、いろいろですから、ご迷惑になったりするとアレです。
が、ワタクシの実験道路は、山の中でしかも、行き止まりになっているので、割と気兼ねなく音が出せます。
4000回転に固定して、各端子にテスターを当てる。
前にも書きましたが、ステーターコイルの線を直接レギュレーターまで伸ばしているので、計測が非常に楽。
カプラーを外して計れば、ものの数分で終わります。
クラッチカバーを外す必要もございません。
で、結果は50V以上計測。
正常値です。
じゃあ、レギュレーターはどうなのか。
実はここまで辿り着くのに、4000回転、5000回転と試してみたのですが、まったくダメ。
無灯火状態で6000回転まで回しても、14Vには達しませんでした。
ちなみにヘッドライトをつけると、マイナス1Vくらいに下がります。
ライトONでのアイドリング値。
もう、見たくもありませんね(笑)。
消費電力が大きくなったわけですから、しょうがないのですが、そんなこと言ってられません。
本来ならば、その「しょうがない部分」をレギュレーターが引き上げてくれるわけですから、ちっともしょうがなくない!!
ところがギッチョン(死語)、まるでダメ。
気付かずにヘッドライトをつけて走り回ってたわけですから、そりゃあバッテリーも上がりますよね。
ちなみに、冒頭で出している14.3Vは、トリクル充電器に繋いでいた時の数値。2、3分で満充電になりましたけど。
やっぱりレギュレーターが不調なのでしょうか。
MOSFETがそんなに早くぶっ壊れるとは…まあ買ったのもヤフオクの中古品ですけど(笑)。
ちなみに、ヤフオクでも、MOSFETレギュレーターが結構出回っていますけど、SHINDENGENのパチモンだったりするので、要注意です。
本物のレギュレーターは、刻印というかパーツナンバーが入っています。
FH020とか010とか。
ところが、ヤフオクで新品と売りに出されているものは、姿かたちこそMOSFETなのですが…純正新品が2万円近くするのに、数千円で買えるのか…?
品質は推して知るべしでしょう。
純正部品だと 21066-0731 18,862円なり…(笑)
ちなみに、この間、23万キロ乗ったオデッセイが上越市で走行不能に。
エアコン・コンプレッサーが固着してベルトが切れてしまいました…
オイル漏れはするし、なんとかバルブもイカれたし、クーリング・ファンも2回くらい交換したので、いい加減ヤバイなと…
じゃあ、次は何を買おうか、という話になるわけですが、年間3万キロくらい乗りますから、出来れば燃費の良い車がいい。
あれこれと計算したところ、10年以上乗ることを前提とするならば、ハイブリッド車両でしょう、ということで30年以上ぶりにトヨタが我が家にやってきました。
納車当日にパネルをバラして、ETCやらドラレコをつけましたが(ディーラーにやらせないところが、ケチ)、今の車は、本当にスゴイ。
何から何までいたれりつくせりで、ユーザーが手を入れるところなんてない。
せいぜい、オイル交換とかエアエレメント交換くらい?エンジンルームもちょっと覗いて終了。
まるで、タイヤのついたスマホみたいでした。
経年劣化はしていくのだろうけど、馴染んできたり、そんなアナログなフィット感が育っていく感じがしない。
0か1か。
動くか動かないか。
不具合が出たらモニターに警告メッセージが流れ、お近くのディーラーへ、という感じ。
こないだみたいな、急遽配線を繋ぎ合わせて…という技は一切通用しないだろう。
スマホをだましだまし使えないのと同じように。
いや、不満があるわけではないのです。
使い勝手は、今まで乗ってきたどの車よりも素晴らしいし、家族の後押しで装着したナビも、きっと彼らや同乗者たちを退屈させないだろう。
でも、そこはかと感じるこの車との距離感は、何年経っても縮まることはなさそうだ。
ということは、愛車と言いながら、自分は車からずっと拒絶されたままなのだろうか、と少し不安になっている。
でも、こういうのは男の感性なのかもしれない。
すぐ調子が悪くなるバイクに、気分屋の女性像を投影したり、あるいは「お前はオレがいないとダメなんだよな」と、上から目線になってみたり。
今の車は、その逆。
「ガソリン供給量も、エンジンの回転数も、電動走行のタイミングも、全部私が最も適切なところを決めますから。あなたは、ただ、前を注意して運転して下さい。だって、あなた、そういうことできないでしょ?」
と、ハナっから、立場が違う。
近未来SFでは、機械やコンピュータが人間に反乱を起こすなんて設定は使い古されているが、すでにその片鱗を見せ始めているのではないかと。
なんてことを考えつつ、レギュレーターに話を戻します。
結局、何が何だか分からなくなって、どうしたものかとネットサーフィンしていたら、とある会社のサイトを見つけました。以下、抜粋。
オートバイの電装品の修理、再生、改造、業務です。とりあえず最もトラブルや混乱が多いと感じている、オートバイのレギュレータ関連を中心に始めます。
それ以外は出来る範囲で対応させていただきます。
別体型レギュレータを使っている車の場合、ほぼ同等の構成なので対応可能です。
一体型オルタネータが採用されている場合は、Assyで交換した方が安いと思います。
今までにやってきたことや、それを前提に出来ると思われることを列記しておきます。
一般的な充電系の点検、修理
機械式レギュレータの調整、修理、電子式への中身入れ替え
電子式レギュレータの修理
とんでもなく古い車種用にゼロからの製作
6Vを12Vへ、ACをDCへ
レギュレータ無しの車種にレギュレータを追加
他社種のレギュレータを流用
レギュレータ単体の良否判断
GPS機器等の取付及び、電源の良否判断と対策
イグナイタは旧車用のセミトラからスタート予定です
今までご相談を受けた経験から行くと、新し目のノーマル車の場合はレギュレータ単体が悪い例は少ないです。
配線が悪かったり選定や考え方が間違っている事の方が多いくらいです。
バイク屋で2回交換したというレギュレータの、両方共が正常という事も有りました。
テスターすら無い環境で闇雲にAssy交換が繰り返されている・・・。こんな状態を何とかしたいと言う気持ちが大きいわけです。
このような事情から、本来は配線系の全部をチェックしないと不完全な対応に成ってしまいます。
しかし車体を送って貰うのは現実的では有りません。
そこで利用者の方にも或る程度の知恵と手間をかけていただき、宅急便で遣り取り出来る範囲で出来るだけの対応をしてみようと思っています。
もし、お近くであるとか、ツーリングの途中であるとか、実車を持って来られる場合は是非持ち込んでください。その方が何倍も早くトラブルが解決できます。
作業内容的に、同じ例が繰り返される事は少ないと思いますが、参考用として概略の費用を記載しておきます。
レギュレータの良否判断 1,000円~2,000円
レギュレータの良否判断(オシロデータ付き詳細版) 2,000円~3,000円
機械式レギュレータの調整から軽い修理 2,000円~5,000円
機械式レギュレータの重い修理・再生・電子式への入れ替え 5,000円~15,000円
GPS機器類の取付 2,000円~8,000円
車両の充電状態・ノイズ状態・希望機器取付可否の判断 2,000円~5,000円
古い資料しか無いような車両の電子機器のゼロからの製作 10,000円~
全てが変な作業ですから「一般的な価格」は出しにくいです。あくまでご参考まで。
——————————————————————————————–
最初に見つけたのが、このページ。
会社案内にはこのように書かれていました。
——————————————————————————————–
自然環境面だけをとらえると、人類の営みそのものが自然破壊であり、やりきれない思いに駆られることもあります。
その反面私たちはエゴイストでもあるので、自分が心地よく便利な環境を享受したいとも感じています。経営的には沢山買って戴きたいのも事実です。
環境面に関して、先端の機器を販売する会社が現時点で100点満点を取るのは無理です。
沢山の矛盾を抱えながらも、我々は当面の目標として「21世紀の便利さを30年前のエネルギー消費で実現する」事を目指します。
下記の取り組み内容によっては、お客様に多少の不便や貧乏臭さを感じさせる事も有るかと思いますが、なにとぞご理解をお願いいたします。
弊社が納得の行く商品を取り扱い、お客様が納得して頂ける情報を公開します。納得のゆくお買い物をしていただき、末永くご利用下さい。
省ける書類や手続きは極力省略します。要求された最小限の書類だけを提出いたします。
社内の実験用電源、充電器などの親電源には、太陽電池を使用しています。
廃棄物に関しては、基本的に「再利用」ではなく「そのまま利用」が出来ないか考えます。
自社製梱包箱は古紙配合率の高い段ボールを使用しています。
自社製梱包箱の表面は無地であり、水溶性インクすら使用していません。
他社製品名が印刷された梱包箱も、回収へ出さずそのまま利用します。
商品の梱包や緩衝材には、基本的に古新聞や古紙をそのまま利用します。
他社から納入された中にプラスティック系の緩衝材が有る場合は、ゴミへ出さずそのままの形で緩衝材として再利用します。
省エネをアピールするシールを、新たに作ったり貼ったりしません。
ごく一部のカラー印刷用を除き、紙は100%再生紙を使用しています。
ピッチ1mm以下の極小作業を除き、鉛フリーはんだを採用しています。
最小の人員が一生懸命働き、効率の良い経営を心がけます。
車は極力使用しません。片道10km以内の営業行為は自転車で移動しています。
事務所には冷房も暖房も有りません。
——————————————————————————————–
これを読んだ瞬間、こういう会社にお願いしたい、一体どんなやりとりになるんだろうか、というワクワクした気持ちになりました。
福岡県の有限会社ライトスタッフという会社です。
〒823-0015 福岡県宮若市上有木952番地
有限会社ライトスタッフ 代表取締役 光安 恒貴
TEL:0949-34-7056 FAX:0949-34-7057
早速、メールを送り、やり取りが始まりました。
まずはMOSFETレギュレーター、ゼファー750のレギュレーターを送り、動作チェックをしてもらいました。
ちなみに、某有名店に同じような形で見積もりを出したところ「買った方がいいんじゃない?」と思えるような金額でした。
光安社長からは、数日後「レギュレーターそのものに異常はないと判断します」との連絡が。
「車体もしくはステーターコイルの異常を疑った方がいい」ということで、ライトスタッフが造ったレクチファイヤで検証を行いました。
方法としては、そんなに難しいものではなく、こんな感じ。
モノタロウから送られてくるDMの裏に描きました(笑)。
ようするに、クランクがグルグル回った時、先端の磁石とコイルが規定通りの交流電圧を発生させているかどうかを調べるのである。
クランクを回すのはエンジンに火を入れるのが手っ取り早いので、予備のバッテリーで駆動させる、というわけです。
ちなみに我が家の予備バッテリーは全て天寿をまっとう、トリクル充電器でも復活しなかったので、車から電力を供給させてテストしました。
駆動用の動力については、特にこだわる必要はありません。
極論、ポイントの方からとんでもない力でクランクをグルグル回してもOK(クランクシャフトがひん曲がるかもしれないけど)。
そんな感じで様々な実験を繰り返したところ、どうも調子が悪い時と良い時があるようで…
もしかしたら、メインハーネスより先の部品(スイッチ類、灯火類、IGコイル…)がアウトなのかもしれません。
「えーもはや五里霧中、暗中模索?」
と頭を抱えていたら、窮状を知ったブログ読者から、今度は実動車外しのステーターコイルが送られてきました。
ありがたいですね、ホントに。
実は、いろいろな方々から分けて頂いた部品が、あちこちに組み込まれております。
感謝、感謝です。
三度目の正直、というヤツです。
万が一、エナメル線との結線部がゆるんだりしたらイヤなので、樹脂でガッチリ固定します。
コニシの土木建築用のエポキシ接着剤あたりが堅牢なのですが、残念ながらそれだけのために1kg入りの缶を買うわけにはいかないので、何かの折に買っておいた接着剤を使います。
前回同様、ラバーグロメットの部分にもエポキシ樹脂を充填します。
これも、ステーターコイルに着けてくれたので、再利用します(液体ガスケットで無残な姿になることもありますが、再利用できるのだそうです。そして、液体ガスケットは対ガソリンには強いのですが、オイルには弱い製品もあるので、製品選びには注意)。
被写体を全部入れるため、ここだけ縦の写真になってしまいましたが…
ご覧の通り、1000RPM程度で15Vくらいの電圧を発生してくれました。
実動車の実力ですね。
これで完成…ではなく、先のデジタル電圧計を取り付けます。
取り付け場所は、時計を押し込んでいた本来のアンメーターがついていたところ。
どうでしょう!このポン付け感!!
もちろん、簡単にはつかなくて…
すごくショボイんですけど、メーターステーにタイラップで「底」をつくり、メーターステーとパネルで電圧計を挟みこむような感じで固定してます。
ホントはメーターステーの中にスポンジでも詰め込んでやろうと思ったんですが(笑)。
これだけだと、ちょっと不安だったので、ホルツか何処かのメチャメチャ効く両面テープを電圧計の外周に貼っておきました。
分厚いテープなので、緩衝材がわりにもなります。
次に配線。
フロント側には、ACC電源(茶色の線)が余っていて、それとアースを繋げればいいかな、と思ってました。
が、バッテリーから取った方が、正確に電圧を読み取れるので(ACCからの電圧だと低めの電圧が表示される)、直接繋いだ方がいい。
しかし、そのまま繋いだら、エンジンを切っても延々とLEDが点灯する。
これはよろしくない…というわけで、コイツの出番です。
4極リレーです。
エーモンの新品ですが、ツワモノは廃車から抜き取るそうです。
ACCがON(キーを回して、ニュートラルランプとオイルプレッシャースイッチのランプがついた状態)になると、リレーが道を開き、バッテリーと電圧計が繋がるというわけです。
ちょうど、バッテリーケースのあたりで、レギュレーターのモニター用電源が余っていたので、そいつを利用します。
写真上、車体的には右側に伸びている赤い線が黄色いリレーの線と繋がっているのが見えますね。
配線、テクニックもセンスもないので、こんな感じですが…本当はもう少し見直した方がいいでしょうね(笑)。
純正のアンメーターって、いまいち合っているのかどうか分からないところもあったので、こういう方がよっぽど役に立つと思います。
あれ?電圧計のLEDが違いますね。
実は検証実験中、キャパを超える電流が流れて電圧計を壊してしまいました…
なので、もう一度発注、ついでにLEDの発行色を赤にしました。
こちらの方が視認性が高い気がしますが、スモークの入ったアクリル板を一枚乗せると、晴天時でもよく見えるかと。
実は隣の燃料計も、何だか動きがイマイチなので、何処かのタイミングで修理しなければなりません(タンク内のパーツが壊れている可能性も高いのですが)。
久しぶりの長丁場でしたが、何とか冬を迎える前に完成してよかったです。
ご協力頂いた皆さんには、本当に感謝しております。