2022年04月23日 Z1Rのスターターリレー破損? | 空冷Zとの戦い Kawasaki Z1R ブログ

2022年04月23日 Z1Rのスターターリレー破損?

Z1R-II

花見ツーリングからの帰り道に気づいたスターターリレーの不具合(推定)。
どういう症状かというと、スターターボタンを押しても「うんともすんとも」言わず、数秒たつとモーターが回り出し、いつものようにエンジンも動き出す。
こんなことは初めてなので、やや気持ち悪い。

バイクのエンジンがかからない原因はいくつかある。
簡単に解決できる方から順に書いていこう。

キルスイッチ

普段、キルスイッチなんか使わない、ということもあるだろうけど、何かの拍子でスイッチに触れてしまって切れていることがある。
実際、あれこれ原因を探ったが分からず、押しがけまで試みてもエンジンがかからず、途方に暮れていたらキルスイッチだった、ということがある。
キルスイッチを動かした記憶は全くなかったのだが、車庫入れか何かの時に触れてしまったのかもしれない。

燃料コックがOFFもしくはガス欠

これも見落とし系。
ついこないだ見た時にはガソリンタンクは大丈夫だったのに…と思いきや、普通にガス欠だった、ということもあるし、昨日も「チャプチャプ」と音がしてたので大丈夫だろうと思って走り出したら、ガス欠になってプライマリーに回してスタンドに駆け込んだ(笑)。

フューエルインジェクション(FI)だとガソリンタンクに燃料コックがないけど、キャブレター車の場合、燃料コックがOFFになっていることもあるし、燃料タンクにサビやゴミがあって、通路を塞いでしまっていることもある。

フューズが飛んでいる(切れている)

クルマに乗っている人は一番最初にフューズボックスを見るが、バイク乗りはどうだろう?
「まさかね」と思うあまり、チェックしない人もいるのでは…?
フューズボックスの蓋をあけて、フューズが飛んでいないかチェック。
ちなみに、フューズが切れているのは結果であって、どこかにショートしている箇所があったり、不具合があるわけで、これを対処しないで新しいフューズを入れても遅かれ早かれ切れてしまう。
早急に問題個所を見つけないと危ない。
Zのようなアナログマシンはいいけど、コンピュータを搭載した現行車両だと電子機器がぶっ壊れる可能性もある。

バッテリーの不具合

何度か経験あるのだが、セルモーターは回っているのに火が入らないパターンに多い。
バッテリー点火の場合、一定以上の電圧がないとスパークプラグに火が飛ばない。
セルモーターの調子が悪くない分「そんなはずはない」と思い込んでしまうが、セルモーターを回す分の電力はあってもスパークプラグに火を飛ばす分までは足りていない場合、こうなる。
電圧計がついてるなら、セルモーターを回した時の電圧降下がどこまで下がるか。
10Vを切るようでは、難しいかも。

関連してメインキーを回して急激な電圧降下が発生するようだと、キーからバッテリーの間で何かが悪さしている可能性もある(アクセサリー類に不具合があって電気をやたら消費しているとか)。

点火系の不具合

電圧降下もなく、モーターも普通に回っているようだったら、プラグに火が飛んでいるかどうかをチェックする。
プラグが真っ黒に煤けているようだと別の問題を疑うが、まず、プラグ自体に火が飛ぶかチェック。
エンジンからプラグを外して金属パーツの上にプラグ先端を置いてスターターボタンを押す。
バチバチ火が飛ぶならOK。
これを全気筒でチェックする。
ちなみに正常な時にこれをやると、プラグホールから噴出した混合気が火花に引火して、銃を撃った時のような炸裂音が鳴り響くので要注意。
それにプラグをいちいち抜くのが面倒なので、スパークプラグテスターを使う方がよい。

プラグが真っ黒、ベッタリになっているとか、そんなことはないのに火花が飛ばないようならハイテンションコードを疑う。
たとえば、プラグキャップからハイテンションコードが抜けているかもしれない。
Zのような4気筒の場合であれば、IGコイルの抵抗値をチェックすることで、IGコイルとハイテンションコード両方の不具合をチェックできる。

写真はIGコイル単体だが、これにハイテンションコードが着いていても理屈は同じ。
マニュアル通りの抵抗値になっているか、これが無限大になっているようだと、コイルの中で断線が起きているか、ハイテンションコードに不具合がある。
ただ4気筒全てがおかしくなることは稀。

これも大丈夫であれば、点火タイミングを診る。
エンジンが正常に動くためには、ピストンが正しい場所に来た時に、スパークプラグに火花を飛ばさなくてはならない。
かなりざっくり言えば、ピストンがいちばん上に来た時に火花を飛ばすように設計されている。
どうやってそれを判断しているかというと、エンジンの一番下の部分、クランクシャフトの延長線上に点火タイミングを調整するパーツがあるので、それが正常に動いているかチェックする。

スターターリレーの不具合

今回は、これが疑わしかった。
マニュアルによれば、スターターリレーからボルト締めしている線(モーターに繋がる線)を外し、電極にテスターを当てる。
スターターボタンを押して抵抗がゼロになれば、リレーは正常。

今回は、リレー自体がイマイチなような気がしたので、とりあえず汎用品のスターターリレーを購入して試してみる。
オススメのリレーはZRXなど高年式車両のスターターリレー。
バッテリーから直で入る端子、リレー本体にメイン系フューズがついているので、フューズが1系統節約できるのです。
4系統の端子に見えるけど、いちばん外側の2枚は奥で繋がっている。
ここからバッテリー直の配線が取れるというわけ。

左が純正、右がヤフオクで購入した新品未使用品。
安心の純正が良いのだけど、もし不具合が他にあってリレーを購入しても解決しなかったら哀しいので2000円以内で購入できるパチモノにしておいた。

ただ、造形は微妙…曲がったところで機能的にはそれほど問題ないんだけど…
ここが純正品との差なのかも…と思ったら、純正品も真っ直ぐではなかった(笑)。

リレーを交換、スターターボタンを押してみる。
勢いよくセルモーターが回るはずが…残念ながら沈黙したまま。

それでも問題個所が見つからない時は…

こうなったら、ひたすらチェック。
上(スターターボタン)から下(リレーの直前)まで、テスターを当てていく。
まずは、スターターボタン。
カワサキ車であれば黒か赤黒?とロックアウトスイッチにつながるところ。
テスターを繋ぎ、スターターボタンを押しても値が変わらなければ断線している。
しかし、ここは正常に導通(通電)するのでOK。
次にロックアウトスイッチが機能しているかどうか。
これもまた配線を外してテスターを当て、クラッチレバーを握る。
導通確認。
では、ロックアウトスイッチを外したところを直接つないでみる。
それでも火は入らない。
あまり関係ないけどバッ直にしたIGコイルの配線、リレーの交換を試みてもダメ。

次はアース線のリファイン。
散らかっているところをまとめたり、怪しげなところを引き直したり。

最後の最後はステアリング周辺の配線が悪さをしていないか、ハンドルを右に左に切ってみる。

そんなことを積み重ねていったら、何故かセルモーターが回った(笑)。
いや、笑い事じゃない。
原因不明のトラブルが原因不明に解決するのが、いちばん怖いのだ。

とりあえず様子を見つつ、不具合箇所を探し当てようと思います。

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