乗り続けるぜ!

何枚かの写真がある。

仙台市のSさん。
不治の病で、2000年代初め頃、亡くなってしまった。
この人以上にZ1Rのエンスーに出会ったことはなくて、自分の中では『歩くお客様相談室』だった。
現に純正シートを探していた時「まだカワサキには5つ在庫があるハズ」というので「ホントかよ、このオッサン」と思って試しに電話したらホントだったという(笑)。
ネジ一本から自分でZを組み立て、隅から隅までZ1Rを知り尽くしていたSさん。
当時、仕事を抜け出して、ちょくちょく病院に顔を出していたのだが、日に日に病状は悪化。

最後に話した…というより、こちらが一方的にしゃべったのは
「こないだSUGOでさ、バトルスーツ着てたZZR1100の野郎、何度もぶち抜いてやったんだ。
そりゃ直線じゃあっという間に引き離されるんだけど、コーナーごとに詰めてさ、最後のシケインでぶち抜いてやるわけ。でもやっぱりストレートじゃ敵わないんだよねえ。Sさんのマシンなら、勝てるんだろうけどさ。
早く良くなって一緒に走ろうよ」
Sさんは、枯れ枝のように細くなった顔をこちらに向けて、ギョロリとした目玉をひん剥いて、ただ頷いていた。
それからほどなくして、Sさんは旅立った。

http://garagejunkbox.blog45.fc2.com/blog-date-199709.html
http://junkbox.ikaduchi.com/garage/Z1000/Z1R2/Report/Z1R_daily.htm

こちらは、とうとう会うことがなかった神奈川県のZ1R乗り。
K-7というハンドルネームで「ガレージジャンクボックス」というサイトを運営していた方のマシン。
時々、情報交換させて頂いていたのだが、突然、亡くなってしまった。
お子さんたちがいたはずだが、すでに成人して、その後マシンはどうなったのかは分からない。

この2台、両方とも自分のZではない。
昔、この「空冷Zとの戦い」が、ジオシティーズ(懐かしい!)で公開していた頃よりも、もっと前、今はなき『Mr.Bike』で「オーストラリアよりZイズムを込めて」というオーストラリア一周ツーリングレポート(1年近く掲載されていた)を読んでくれていた人たちのマシン。
繋がったのは、WEBで公開してからだけど、いろいろあって二人ともZ1Rを降りた。おそらく、二人とも元気でいると思う。

ワタクシのZ1R近影(2020年9月下旬)。
人生いろいろと大変なことも多いし、この先どうなることか良く分からんが、とりあえず乗れる限りは乗る。
金が無くなったら、クルマを売ってでも乗ればいい。
クルマの方が便利だろうけど(笑)。
でも、いつか、こいつともお別れする時がくるのだろう。

その時は、誰か乗りたいヤツが乗ればいい。
それか、元々オーストラリア仕様だったんだから、また向こうに送り出してやってもいいのかもしれない。
日本よりは走り甲斐があるだろう。