2024年10月20日 Z1Rで国道を端から端まで走るツーリング:国道346号線(唐桑半島・気仙沼大島)

ぶらりバイクの旅

仕事が休みだと雨、仕事だと晴れ、という日々が続いて、そんなこんなで10月も半ば。
本来は3日間のツーリングも計画していたのだが。
天気を待っていても気温は低くなる一方だってんで、3日間のツーリングにはめ込んでいたルートの一部を日帰りツーリングとして抜粋した。

唐桑半島

20年前、仕事で来た時は本当に遠くて、仙台から4時間くらいかかった。
仙台から4時間あったら、高速で川口とか青森まで行けたからね。
現在は三陸道が開通したおかげで半分以下の時間で行けるようになった。
この時期、水揚げしたばかりのカキが食べられるはずなのだが、この数年は猛暑でカキの生育状況が悪くて今なお出荷待ち。
唐桑半島の突端には「唐桑半島ビジターセンター」があり、ツーリングライダー目線で惹かれたのが「御崎野営場」。

訪れた時間帯には管理人がいなかったけど、施設としては立派だと思う。

トイレや炊事場もしっかりしていて1泊450円は、破格でしょう。
ただし、近隣に店がなさそうなので宿泊を決めているなら、気仙沼市内であれこれ調達してから腰を据えた方が良いかと。
駐車場を挟んだところにあるビジターセンターは、周辺のトレッキングコースなどを紹介。
みちのく潮風トレイルのコースにもなっている。

せっかく来たので岬の突端まで行ってみることに。
突端へ行くには、一度、御崎神社へ移動する方がよいかと。

こちらでお参りしてから、いざ半島の突端へ。
個人的には、ちょっとわかりづらかったけど、御崎灯台へ向かうと必然的に突端まで行ける。

木々のトンネルを通っていくと、こんな風景が広がる。
ゴツゴツとした岩場がいい感じ。
足さばきに自信があるなら、岩場を乗り越えて突端の突端へ行くことも可能。

荒涼とした岩場と海のコントラストが良いね。
相変わらず写真はヘタクソだけど。

この日は寒かったけど、風は穏やかだった。
道のところどころで海を見下ろせる場所があって、こんなにも澄んでいるのか、と驚く。

喫茶マンボ

腹も減ってきたので、気仙沼市中心部へ移動。
地図で見るとすぐ近くなのだが、バイクでも30分くらいかかる。

バイク友達に勧められた「喫茶マンボ」。
レトロなロゴと外観。

内装もしっかりレトロ。

喫茶とはいうもののメニューは豊富。
今回、食べてみたのは…

鶏白湯ラーメン。
本当は味玉入りの全部乗せ、Wチャーシュー鶏白湯(1,350円)が食べたかったんだけど、早くも品切れだったので味玉に。
ちょっと濃い目のスープが、冷えた身体に効きまくり。
身体を休めたら、今度は大島へ。

気仙沼大島

大島側から本土を振り返るように見たところ。遠くに見える橋は三陸道

ほんの少し離れているだけだったのに、以前は渡し船じゃないと行けなかった大島。
2019年に気仙沼大島大橋が開通したので、現在では自由に往来できる。

というわけで気仙沼大島も突端(龍舞崎)へ行ってみる。

こちらはアプローチが整備されている。

灯台が見えてきたら、突端まであと少し。

こんな感じ。
こちらも風は穏やか。
たくさんの観光客が往来していた。

松林の間から陸地も見える。
景色は良かったけど、何人かで連れ立って来ていたライダーたちがベスポジを占拠。
話し込みたくなるのは分かるけど、脱いだジャケットを地面の上に広げてさ。
自分よりも年上のライダーがこれじゃあね…ヤカラ風でもない、普通のオッサンたちよ?
それでなくてもバイク乗りはイカつい出で立ちが多いんだから、マナーは大事よね。

気を取り直して、来た時とは別の道、少し裏道っぽいところを選びながら帰路につく。

自分の記憶が確かなら、かつて連絡船が往来していた港
三陸道も橋がある

国道346号線を端から端まで走ってみる

気仙沼からの帰りは高速道路ではなく一般道で。
気仙沼市内に起点がある国道346号線を使って南下する。
といっても国道45号線と重なっている部分もあるため、国道346号線を走ってるな、と本格的に感じるのは国道45号線との分岐あたり(本吉津谷IC付近)だろう。
ちなみに設定上の起点から終点まで走りたいなら、南側は仙台市内の勾当台公園前が起点扱いとなっているので、そちらからどうぞ。

346号線の独自カラーが出るのはこの辺りからなので、ここを起点/終点扱いにしてもOKでしょう

物流ドライバーとして働いていた知人いわく、国道346号線は数字から「サンシロー」と呼ばれ、国道45号線と同様に仙台と気仙沼を結ぶ幹線道路として使われている。
個人的には、ツーリングで北へ行くのに高速道路だと風情がない、4号線や45号線はメジャーすぎる、という時に使うことが多い。
スリリングなワインディングがあるわけではないけど、東北の原風景ともいえる素朴な景色が続くので、のんびりと走るにはうってつけ。

あと、道路を沿うようにして小川が流れているのもいいね。
本当は小川に沿って道を作ったんだろうけど。

せせらぎだったり、急流だったりと表情を変えながら、やがて大きな川にたどり着くこともある。
346号線もそんな感じ。

どんどん南下していくと、三陸道松島北ICあたりで国道45号線と合流するので、表向き国道346号線はここまでとなる。
旅としては、松島北IC付近の交差点をゴールまたはスタートとしてカウントしていいんじゃない?

交通量が多いので、少し離れたところから撮影

というわけで今日のツーリングもこの辺でオシマイ。
朝9時過ぎくらいに出発して、帰宅したのが16時。
オドメーターをチェックしたら、奇跡の300kmジャスト。

距離ガバなんていう言葉もあるけど、どういう道をどういう風に走ったかでも違うしね。
今日、感じたのは寒さ対策は万全に、ということだろうか。
朝から夕方近くまで走ってみたが、パーカーと革ジャンだけではアウト。
夕方前、日陰を走っただけで寒さが倍増した。
日中は暑いかもしれないが、寒くなるよりはマシかと。