新年あけましておめでとうございます。
年々パッとしないサイトになってますが、30年近くこのノリなんで、あきらめてついてきてください。
空冷Zのクラッチ、非常に重いというお話。
実際、Zに乗っててクラッチが重いからもう乗れない!というライダーは、もうZに乗らない方がいいんじゃないの?
と昔は思ってたんだけど、20年くらい前、仕事も忙しくて、それなのにお金が全然なかった頃、車検を切らしたことがあって。
で、復活してみたら、左手が重いの何のって。
実際、腱鞘炎にもなりかけた。
Zの大先輩からGpz系のクラッチレリーズカバーつけると軽くなるぞ、と教わったり、自分でもいろいろと工夫してきたこともあって「重い」と感じることはなくなった。
でも、この先、どんどん老化していってクラッチを軽くしないと乗れないかもしれない。
油圧クラッチに換装するほどお金がないかもしれない。
というわけで、クラッチレバーをもうちょっとだけでいいんで軽くするには?
多分、PMCのフィンガークラッチレバーを導入するのがよいかと。
旧車を扱うショップでも同じような加工を施している作例を見たことがある。
レバーのボルト穴を拡張して、ボルトの内径と同じベアリングを入れたらいいんだろ?
まあ、ひとことで言えば、そんな感じ。
言うのは簡単よ。
自分もそう思ってたし(笑)。
ところが、いざ取り掛かろうとすると、一筋縄ではいかぬことが分かる。
これ、気づかないとレバーをぶっ壊すことになるかも。
まずレバーの上側、拡張するボルト穴の外径を調べてみる。

ざっくりとだがボルト穴ホルダーの外径は17.25mm。
内径が8mmだから、単純にボルト穴ホルダーの壁は4.6mmくらい。
実際、そんな感じ。
ひっくり返して、反対側(ワイヤーのタイコがはまる側)を計測してみると…

15.71mmしかない。
よくよくみると、穴がずれているのか、ホルダーがテーパーなのか、壁の厚みが違う…
何にも考えず、穴を拡張すると薄い方の壁を破壊する危険性もある。
かといって、ベアリングの分だけ拡張しても、センターがずれて動作不良に陥る可能性も…
というわけで、しまい込んでいた純正品を引っ張り出す。
計測してみたら、極端な違いがない。
というわけでゴリゴリとボール盤で穿孔していく。
これ、前期のZだとボルト穴が2mmだか細いのでレバーのホルダーも肉厚。
750FXとかMk2など後期だと8mm。

いきなり8mmから12mmに拡げるのは材料に高負荷をかけて危険なので、0.5mm~1mmくらいでドリルの径を上げていくのはお約束。
それとドリルの刃を12mmにするか11.5mmにするかは微妙なところ。
12mmで穿孔しても、実際は12mmを少し上回るので。
穴を縮めることはできないので、リーマーで少しずつ現物(ベアリング)と相談しながら開けていくのがよいかも。

はい、無事に加工終了。
アタシは12mmで開けました。
けど、やっぱり肉は薄いね。
折れることはないんだろうけど、ちょっと怖い。
さっきも書いたけど、理想はベアリングの分だけ掘って、真ん中は8㎜のままが理想。
ただ、これもセンターがきっちり出るとは限らないので、12mmで貫通。
このままベアリングを入れてもいいんだけど、間にブッシュ的なカラーが欲しい。
部品を探すのも面倒なので、得意の3Dプリンターで11.8mm外径、8.2mm内径、高さが16mmのカラーを製作。

ついでに圧入用の特殊工具も製作してみる(結局使わなかったけど)。

内径8mmだと外径12mmの設定しかない。

無事に装着された。
軽くなったのか気になるところだけど、正直、よくわかりません(笑)。
重くなった、ということはないんだろうけど、まあこんなもんかなあ、と…
ま、こういうのは気分なんで。
自分が良いと思ったら、それでOK。
