2004年06月10日 アーシング追加

Z1R-II

※アーシングはほとんどの場合、無意味な作例になります。
このとき自分がやったのも、ほとんど無意味な作業です。
とはいえ、アース自体は必要なので、ちゃんと電気のこと、バイクの配線レイアウトを勉強してから取り掛かって下さい(たぶん、勉強するとやらなくていいや、と思うはずですが)。

雨さえ降らなければ、いよいよ本格的バイクシーズン到来。
しかし、休みに限って雨が降る…
哀しいことです。

前回までにイロイロと手を入れた我が愛車ですが、SUGO走行会も出走できず、オブジェと化しています。
天気が悪いだけならまだしも、本当に忙しい。
今年に入ってから、マシンに跨るよりも飛行機に乗っている時間が長いという有様。
休みになっても、体がついてこないのが正直なところかもしれません(涙)。
これがUPされる頃には、またどっか遠くへ行った後かも…

とはいえ、世の中の働く大人のオトコってのは、デキるヤツほど時間を作るのが上手だといいます。
ハッキリ言って、ワタクシそーいう枠組みからは外れてますが(笑)。

マシンに火を入れてかっ飛ばす気力はなくても、せめて整備はしてあげたい。

というわけで、前回の続きでもある電気系のカスタムをご紹介。
なんて書くとすごく本格的に聞こえるけど、単にアーシングを増設するだけ。
ボアアップやハイカムほど華々しいカスタムじゃないけど、地味さとは裏腹に効果は絶大らしい。

例えばヘッドライトにアース線を増設すると、電気の流れがよくなり、明るさが変わる。
つーことは、コイルやプラグなんかに増設してやれば、火花のイキオイも変わるのでしょうね。

今回は比較的ラクちんに出来るコイル、シリンダーヘッドのアーシングに挑戦です。

ー材料ー

圧着端子
導通性の高い線。
保護用の熱収縮チューブ
鉄板で出来たステー

予算は端子の数や線ものの長さにもよるけど、大体1000円弱。
注意したいのは、圧着端子の大きさ。
線を噛むことは出来たけど、ボルトの径よりも小さいと固定できなくなる。
また、ボルトが通る穴でも、今度は線が入らないとか…
ホームセンターで一括購入する際は、線を持って電材売り場へ行って原寸合わせをしておくべし。
端子はハコ売り袋売りとイロイロだけど、滅多に使わないだろうからお友達と割り勘つーのも手。

材料をそろえたら、さっそく作業に取り掛かります。
まず、ステーを用意。
オレが使ったのは100円くらいで売ってるステンレス製のヤツ。
ホントはコレも錫メッキとかがいいんだろうけど、バイクのサイズはないのでコレで十分。
ちゃんと電気は通します。
どーしても気になるなら、ヤスリでメッキを落とすなりしてチョーダイ。

これは何に使用するかというと、バッテリーのマイナスにつなぐのであります。
本来なら、端子をそのまま接続したいところだけど、数が5つも6つもあるんで、そのままじゃ到底ムリ。
なので、一度ステーをかましてからマイナスに落とします。

次に線の長さを決めます。
みなさんイロイロとご事情があるでしょうが、線の長さはあんまり余裕を持たない方がいいです。
前回作ったボディーアース、少し余り気味でハッキリ言うと邪魔(笑)。
太い線を使うと、特に邪魔クサさが気になります。
自分で「ピッタリだなー不安だなー」くらいで調度いいかも。
自信のない方は、片方だけ端子を着けて実測すれば確実。

線をぶった切ったら、後は簡単。
電工ニッパーで皮むきして端子をくっつければ作業の8割は終了したといっていいでしょう。
ホントは圧着ペンチだか電工ペンチでカシメるらしいけど、握力に自信があれば普通のペンチでOK。
オレは健康促進のために、ペンチでギューっと握り締めます。
人がぶら下がるんじゃないから、こんなんでOK(笑)。


接続部にハンダと熱収縮チューブをセットするのは、もはやお約束。
何のことか分からない方は、気にしないでも結構です。
つーか、カシメておしまいでもいいでしょ?ダメですか?

後は、それぞれを所定の位置に接続すれば終了。
って書くと連れないですね。

線はタンクとか乗っかることを考えて、邪魔にならない場所を選びましょう。
スロットルワイヤーに干渉するのもNGでしょう。

シリンダーヘッドはまだつないでません。
てのは、どこかにヘリサート入ってるはずなんだけど、それがどこだか忘れたから。
ヘッドカバーにも入っていたような記憶があるんだけど…
自分のコンテンツ読めばいいんでしょうが、書いてなかったので…
しかたないので、当り障りのないとこにつないであります。

あと、シリンダーヘッドのボルトをふたたびシメる時はトルクレンチをお忘れなく。
オレは手ルクレンチのつもりでしたが…


今月はまだ続きがあります。
1年以上もほったらかしになっていた、ポイントカバーの修理です。
これ、SUGOのウェット走行で転倒した際のキズですね。
このマシンはポイントカバーについてない。

オレが乗ってから、すでに2回ほどぶっ壊してます。
前のなんて、転倒&転落の衝撃で真っ二つになったから(笑)。

まー特別走りに影響する部分じゃないんで、買い替えは控えます。
ボルト穴のとこが微妙にクラック入ってますが、気にしない。
このくらいでイカれるZではございません。
いや、振動や何やらでぶっ壊れるかもしれないけど、最近は走行距離が伸びないのが現実なのヨ。
いざとなったら、得意の液体ガスケット(と思いきや、半分くらいしか使ってないやつをなくしてしまい、ちょっとブルー)!

六角でボルトを外してみると、案の定ボルトがひん曲がっている。
ボルトが曲がることで、クランクケースへのダメージを軽減しているのかも。
とりあえず、ボルトは新品に交換。といっても、ホームセンターで買ってきたもんだけど。

次はガスケット。
転倒の衝撃で引きちぎられており、こいつをそのまま使用するのはムリ。

かといって、オイルが漏れるわけでもないので、まっさらなガスケットを入れるのもイヤ。
OHするならガスケットセット買うけどね。
別にダンボール紙でもいいんじゃないかと思うけど、それじゃああんまりなので、ガスケットを新造します。
つまり、一枚モノのガスケットをチョキチョキと切って使うわけ。

自作用のガスケットはカー用品専門店で手に入ります。
この頃ではヤフオクでも目にします。
お値段わずか数百円の世界。
しかし、送料・振込み手数料を考えた結果、チャリで5分のカー用品店で買ってくることにしました。
結局30cm四方で1200円くらい。
買った方が安上がりかも知れないけど、まあこれも楽しみのひとつだし。


まずは、型紙の作成。
外したポイントカバーに紙を合わせて大きさとデザインを決めていく。
本当ならプレスを使っての繊細かつ正確なやり方があるんでしょうが、比較的イージーなパーツなんでイージーな手法でいってみます。

まず、コピー用紙のような紙の上にパーツを置く。
外周をペンでなぞってやる。ズレるようならセロテープで固定してみてもよいでしょう。
んで、その通りにカット。

そしたら、紙を破かないよう力を加減して、パーツの当たってる部分を指先でこすってやる。
何度か繰り返していくと、紙に段差がついてどこが当たっている面かが分かるでしょ?
これが、型紙になるというわけ。


ここまできたら、もう簡単。
ガスケットベースに型紙を貼り付け、丁寧に外周をカットしていくだけでございます。

次は内側のカットに移るわけだが、まずはボルトの入る穴をあけてやります。
内側の線を開けてから穴を開けようとすると、おそらくベースを破ってしまうので。

穴あけは、書類用の穴あけ器で代用。
いとも簡単に穴が開きます。

それからいよいよ内側をカットしていくわけだが、デザインカッターがないのでこれも穴あけ器で大まかに切ってやる。
これだと、あまりベースにテンションをかけることなく作業できます。

で、完成したのがコレ。
まあまあの出来でしょ?

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