オーストラリアよりZイズムを込めて 2018 Day 5

Uluru

Day 5 11月5日

正直、昨日は先を急ぎ過ぎた気がする。
キャンプサイトに到着したのも、これまでよりも随分遅い時間だった。
こういういたれりつくせりのキャンプサイトだから、夜になっても明かりがついているし、シャワーやトイレも充実しているのが分かっていたというのもあるけど、本来であれば、夕方までには宿泊地に到着しておきたい。

オーストラリアの辺境では「ナイト・ラン」はカンガルーをはじめ動物たちとの衝突事故は致命傷となる。
夜じゃなくても、明け方近くでも同様だ。
一度だけ、朝早くに出発したら、茂みからカンガルーが飛び出してきて、バイクとぶつかりそうになったことがある。

あとは、夜まで走ると疲れるからね。
夕食だけではなく、皿洗いも終えて、カウチに座りながら夕日を眺めるくらいがちょうどいい。
それが、アウトバックの旅。

これまでの4日間、偶然ではあったけど、周囲にほかの宿泊客がいなかったので静かなものだったが、今朝は人の気配どころか、朝早くから出発する人たち、シャワーを浴びる人たち、子供たちのはしゃぎ声が聴こえる。
キャンプサイトの喧騒に、ちょっとホッとしたりする。

せっかくお金を払って宿泊しているので、ぜいたくにお湯で顔を洗ってキャンプサイトをぶらつく。

写真はトイレットペーパー。
右からでも左からでもかかってこい!という感じがいいでしょう(笑)。
おまけに、ロールも大きいし。交換する手間が少なくて済むからだろうか?
でも、家庭用のサイズは日本と変わらないんだけどね。

キャンプサイト内では 路面が湿っていた。
結構な雨がふったようだ。
昨日、ここに到着する前に壊れたマット氏のリア・ウインドウは大丈夫だろうか。あれからテープでガッチリと補強したので雨漏りはしなかったようだ。

いつもなら6時くらいに朝食なのだが、今日は遅め。
そして、素晴らしいことにハエがいない!

リゾートの周囲は荒野なのに、ここにはほとんどハエがいない。
上下水道がしっかりしているからなのか。
ハエの発生源となる動物の死骸などが放置されていないからなのか。

今回、あまりにもハエが多くて、マットとカイが「のいん、のいん」と言ってるから何なのかと思ったら
「annoying」
と言ってたのね。
日本語でいうと、うざい、といったところでしょうな。
懐かしい、この感覚。
実際、こういう風にして、言葉を覚えていくというか、日本語から英語に変換しないで済むようになる。
イエス、ノー、ワン、ツー、スリーをいちいち日本語にしないでしょ?
あの感覚。
あれが100個とか200個とかに増えていけば、少なくとも自分の言いたいことは伝えられる。
中学校なんか週に4回も英語やるんだから(つまりほぼ毎日)、こういう感じでボキャブラリーを増やしていけば、卒業する頃には、日常会話くらい出来るようになる。

技術家庭で調理実習や工作するのに
「ジャガイモは日本原産ではなく、ジャガタラから渡来したのであって、そして原産は南米の…」
とか
「木が材木として使用できるまでのプロセスは…」
とかやらないでしょ。

やるかもしれないけど、そういうのは、ほとんど取っ払って、野菜炒めとか味噌汁の作り方から教えるじゃない。
工具の歴史とか知らなくても、椅子は作れるし。
英語も、同じように、バリバリ実践から入ればいいのに、be動詞がどうしたこうしたとか、to +不定詞とか…
文科省はどこかの国とか組織から「国民が英語を習得できるように教えてはならん」という密約でもあるんじゃないのか、と思うくらい非効率な教え方している。

ちなみに、我々からもマット親子にイケてる日本語を教えて差し上げました。
グラベル・ロードをかっ飛ばしていると、ジェット・コースターのように急上昇、急降下する。
すると、下半身がヒュンとなるでしょ。
「それは、日本語では「チン寒」というのだ」
と言えば、セガレは
「オレはタマヒュンって言うけどな、ガハハハハ」
とか(笑)。

まあ、そんな話はどうでもいい。
そう、朝飯ですよ。
何を食べたかというと、トーストです。
基本的に朝はこんな感じなのですが、まずはガスコンロでパンを焼きます。
マット氏お手製のトーストマシンを使います。
なかなか良く出来ていて、マット氏自慢の逸品なのですが、どこかで似たようなものが安く売っててガッカリしてました(笑)。

これ、当時から使っておけば良かったなあ。
キャンプ・サイトで朝にトースト食べられるのは、かなり贅沢ですよ。
でも、冷蔵庫がないとバター持ち歩けないからダメか。

で、トーストのお伴に登場したのが、ベジマイト。
オーストラリアを訪れたり、多少なりとも生活していた人なら見たこと聞いたこと味わったことがあると思います。

見た目はチョコレートジャムというか、ソントンのチョコレートクリーム。
美味しそうではあるけど、香りというか風味が何とも言えない。
多分、10人いたら1人くらい食べられたらいい方で、常食にしている仲間は居なかったはず。

ベジマイトは、もともと、ビールなどを作る工程で生まれた大麦やら小麦を発酵させて作ったものらしい。
強烈なフレーバーとは裏腹に発酵食品だから、健康には良い。

でも、何回か試してみたけど、受け付けない。
旅に出る前、マットの家でトライしてみたけど、やっぱりダメだった。

でも、マットは鼻歌まじりで美味しそうに食べている。
「何だろう、何がダメなんだろう」
と考えていたら、マットが
「多分、ベジマイトそのものを食べるからダメなんだと思う。オレたちが食べるように、トーストにバターを塗り、そこに少しだけベジマイトを乗せるんだ」
それは盲点だった。

今までも、ベジマイトという珍しい食べ物、日本でいうところの「納豆」と言われたものだから、少しだけ取って味見していた。
だが、味噌や醤油だけをなめるようなものだから、少量とはいえ、ダイレクトに味わうことになる。
スーパーで調味料を試食する時だって「このお刺身につけて食べてみて」とか「このタレで焼き肉を食べてみて」とオススメしているじゃないか。

マットの言う通り、食べてみる。
すると、どうでしょう。
確かに最初はあの独特の香りが鼻を抜けるけど、バターの味と混ざり、そんなに悪い味はしない。
むしろ、バターだけのシンプルな味に深みが生まれる。
つまり、普通に美味しい。

出会いから20年、つい数日前も食べられなかったベジマイトが、ついに美味しく食べられるようになりましたよ(笑)。
こういうことってあるんですね。

朝食を済ませると、マットたちはリゾート内のプールへ。
何度も誘われたけど、泳ぐのってあまり好きじゃないんだよね。
それよりも、今日はやることが満載。

まず洗濯。
普通ならコインランドリーを使うのだが、マットは何と洗濯機を持参していた。
ポータブルな奴だから、使い勝手悪いんじゃないのと訝しんでいたら。
なんと、昔懐かしの二層式の洗濯機を持っていた(笑)。

いくらで買ったか忘れちゃったけど、マットいわく「何度か使えば、すぐに元が取れる値段」だったので多分数千円。
ただ、二層式なのでほったらかしには出来ず、衣類を洗ったらすすぎ、脱水をやってかないと完了しない「昭和仕様」。

こんなことやってんの、我々だけでしたけど、洗濯しながら、ワタクシは仕事。
遠く離れた異国の地でも、いまの世の中は関係ないんですね。
お客さんからの問い合わせとか打ち合せとかネットと端末があれば、仕事が出来てしまう。
何年か前に読んだ「フラット化する世界」のようでした(笑)。

エアーズ・ロックへ行ったことのある人は多いので詳しくは割愛するけど、我々のようなテントサイトで宿泊するアウトドアな旅人だけではなく、ホテルに宿泊する観光客も大勢いる。
むしろ、そちらが主流かもしれない。
ホテルに隣接したカフェ、レストラン、スーベニア・ストア(お土産屋)、ツアーデスク、スーパーマーケットなどが入った建物を歩いていると、ここが荒野のど真ん中であることを忘れてしまう。
20年前もそういう場所だということは知っていたけど、超ひねくれ者だったので「このオレ様が普通の観光客が行くようなところで日和ってられるかよ」とキャンプサイトから離れなかったのね(笑)。
行ったところで、何かを買ったり食べたりするお金はなかっただろうけど。

ワタクシも47歳になりますしね。
そんなに尖がる必要もないので、みんなでカフェへ行ったり、お土産を選んだり。
リラックスした一日を過ごしておりました。
ちょっと失敗だったのが、カンガルー肉のBBQを食べなかったこと。
スーパーでも普通に売ってたんだけど、何故か気が回らなかった。
メチャメチャ美味かというと、やや微妙ですけどね(笑)。

リゾートには小高い丘というか見晴らし台が作られて、ここに登るとエアーズ・ロックを観ることが出来ます。
夕日に照らされて赤く染まった「あの」エアーズ・ロックも観ることができるかもしれない、ということで夕方以降になると沢山の人が集まるんだけど、あまり天気が良くなかったせいで、今日はあきらめました。

今夜のディナーは特性のホットドッグ。
燻製用のチップに香りのよい蒸留酒を染み込ませて肉を炙ると、これまた絶品の味に。

食事の後、もう一度、見晴らし台に登る。
さっきから、遠くの方で雷鳴が轟いて幻想的な光景なので撮影してみることに。
そんなことをしながら、丘の上で雷を撮影しながら、ちょっと楽しいことを教わりました。

どうでもいいけど、そこには若い男女がいて、男子が女子をがんばって口説いていて、割りと男女の身の上話が聴こえて来てしまって
前の彼女とは付き合って2年で別れた」
私の彼氏なんか私を置いてきぼりにして日本へ行ったのよ」
とか何とか。
とか言ってるうちに何でかスペイン語の話になり、そしたら男子が実はスペイン語ペラペラで、女子の方が「すごーい!何でそんなにしゃべれるの?」とか言い出したり。

暗闇で全く顔が分からず、何か女子のアクセントがやけに日本人ぽいので気まずくなってきたワタクシは聞こえるように日本語をしゃべってみたのですが返事がなくて、最後に「お邪魔しました」と立ち去ろうとして「さっき、何やってたんですか?」と聞かれたので写真を見せてみたら、普通に欧米のカップルだったので、やや安心しました(何が?)。

というわけで、5日目が終了。
下の写真は、おまけ

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