いま履いているタイヤ(ミシュランのパイロットアクティブ)、実はこないだの長距離ツーリングの辺りから怪しくなって、もはやこういう状態になっている。
スリップサインもご覧の通りだし、溝の奥にヒビも見えてる。
かなり頑張ってくれたんじゃない?
このタイヤを履いたのが、2020年12月。
タイヤ交換して帰り道の距離計が84784km。
換える直前が96461kmだから、11677kmは走ったことになる。
およそ3年で11000kmだから、自分にしてみれば結構なハイペース。
というわけで、今回は何を履こうか2択まで絞った。
ひとつはブリヂストンのBATTLAXシリーズのBT-46。
BT45Vのパターンを踏襲してるから目新しさはないけど、真ん中を一周する溝が雨の日に安心感を与えてくれる。
もうひとつは、ミシュランのロードクラシック。
いままで履いていた製品が廃盤となり、ZのようなF19、R18のような旧いマシンに対応するのが、このロードクラシック。
で、タイトルにもある通り、選んだのはロードクラシック。
彫刻刀で掘ったかのような太く深い溝(笑)。
ミシュラン曰く「シリカ・レイン・テクノロジー (SRT)を採用したコンパウンドと26%のボイドレシオを可能とした新設計のトレッドデザインが、前モデルと比較して50%ウェットグリップ性能向上を実現」したとか「ベルテッドバイアステクノロジーと2枚のクラウンプライで形成されたケーシング構造により、前モデルと比較してコーナリング時の安定性が50%、直進時の安定性が40%向上」したんだそうだけど、とにかく硬い。
ほかのインプレでもあるけど、かなり硬くてホイールにはまらない、ビード(耳)が上がらないとか、組み付けには苦労している意見もチラホラ。
こんな調子じゃ次のオーダーでもミシュラン頼んだら「よそでやってくれ」と言われるかも。
とりあえず無事に組み付け終了。
いつもお世話になっているMoro Garage Windsさん、遅くまで作業有難うございました。
だからどうした?と言われそうだけど、前回のパイロットアクティブはチェコ製、今回のロードクラシックはタイ製。
タイも自動車産業が伸びているので、自然な流れなのかも。
翌日、さっそくタイヤの慣らしへ。
新品タイヤは製造時に金型からタイヤを外れやすくするための離型剤が塗られている。
自分では危ない目に逢ったことはないけど、新品タイヤで頑張るとスリップダウンするらしい。
あるタイヤメーカーによれば「おとなしく100kmくらい走れ」ということだったんで、おとなしい感じで高速道路を走り、おとなしい感じで峠道を走ることにした。
向かった先は「吾妻磐梯スカイライン」という福島市の西側から南西の山を走るルート。
大量の落ち葉が舞っていて、もう紅葉も終了っぽいけど、下の方はまだ残っている感じ。
標高が高くなるにつれ、モノトーンな景色になってきた。
吾妻小富士を目指してグイグイと登っていく。
この日、空は雲に覆われていたけど、気温は高かったのでバイク乗りも多かった。
吾妻小富士は活火山らしく、近づくと火山ガスが噴き出していて「窓を閉めろ」とか「駐停車禁止」の看板があるけど、土木工事中で警備員が旗を振ってたり、工事の人たちがいたけど、それは大丈夫なんだろうか、と心配になる。
吾妻磐梯スカイラインの頂点、浄土平駐車場に到着。
駐車場の向かいには吾妻小富士が。
せっかく有料駐車場(バイク200円)に停めたので、少し歩いてみることに。
てっぺんまでは木製の階段が設置されていて、かなり登りやすい。
ゆっくり歩いても10分たらずで頂上に到着する。
すり鉢状の頂上。
周囲をぐるりと歩くことが出来て、お勧めは時計回り。
最初は勾配がキツいけど、帰りはゆるい下り坂。
緩やかな道でスタートした方がいいや、と反時計回りに歩くと、おそらく降りる時に相当苦労する。
この靴、裏側がつるつるなので、すごく滑る。
トレッキングポール使っている人も多かった。
足元がかなり滑りやすいので、あると良いのかも。
東側の縁に行くと、福島の街が一望できる。
ちなみに、風はとんでもなく強くて、火口側に帽子を落としている人たちがかなりいたので要注意。
だいたい登って降りて1時間くらい。
自分は前日の登山が効いていて、半周した辺りで膝と足首がオーバーヒート。
年配者よりも遅いペースで下山。
再びバイクに跨り、スカイラインを降りていく。
福島の街中で給油、今度は海沿いを走って帰宅して終了。
タイヤ交換した時点で96461kmだったから、330km以上走ったことになる。
いい加減、慣らしは終わったでしょう。
タイヤの慣らし運転がかったるいから、サンドペーパーで表面を削るという人もいたらしいけど、300km以上走ってもヒゲすら取れないんだから、余計なことしなくていいと思う。
おまけ。
何で吾妻小富士を小一時間歩いたくらいで膝が死んだかというと、前日に9km、6時間の登山をしてきたから。
最初に雁戸山という山を登り、そのまま尾根づたいに南雁戸山へ登るというコース。
雁戸山までは割と調子よかったけど、南雁戸山から折り返した頃、左ひざが悲鳴をあげたという…