気になっていたヘッドカバーガスケットからのオイル漏れ。
特にカムプラグ(半円形のラバー製パーツ)の辺りからの漏れが酷い。
前に組み付けたのが2021年の4月。
それから漏れに気づいて、手を打ったのが2023年3月。
2年くらいしかもたなかったのは、組付け方がよくなかったのだろう。
と反省する一方で、近年の純正部品への信頼性が落ちているという声も。
自分のような匿名のアマチュア(自分の場合はほとんど身バレしてるけど)が騒いでいるだけではなく、名前を出して発言しているショップもあるくらいだから、そういう可能性も捨てきれない。
これが以前みたいに数百円で買えるパーツだったら良いけど、いまカムプラグを1台分そろえようと思ったら4000円近くの出費に…!
※2023年12月時点で1個946円
純正部品の高騰には、本当にまいるけど、しょうがないよね。
そもそも生産も販売も終了した旧車種の部品だから、つくってもジャンジャン売れるわけじゃない。
作る量を抑えながら販売するので、当然、1個あたりのコストは高くなる。
儲けの少ない部品でも、カムプラグのように使い勝手の良さを考慮してマイナーチェンジしているものもあるから、そこは称賛したい(仮に素材の品質に何かしらの瑕疵があったにせよ)。
わかっちゃいるんだけど、背に腹は代えられない、というのも正直なところだ。
今回、いろいろ悩んだ挙句、PMCのアルミ製カムプラグ を投入することに。
いま使用しているユーザーからの感想が思いのほか悪くなかったのと、ゴム製品と違ってそれなりに長い間使えるのではないか、というセコい目論見からこちらを選んでみたのだ。
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こんな感じのパッケージ。
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純正品との比較。
どちらもR側にスリットが入っているほか、端にはリブがついている。
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純正品の裏側には抜けてこないようにするための工夫が。
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カム側を面研するという話は聞いたことないけど、個体差によっては、段差が出ることもあるそうで(写真はイメージ)。
場所を入れ替えたりしても段差が解消されないようなら、カムプラグを削ってやるしかないでしょう。
もしくは純正品のような紙ガスケットだと追随性があるのかも…?
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PAMSのガスケット。
カーボングラファイト材によって作られており、ご覧の通りガスケットがヘッドやヘッドカバーに残らないので「ガスケット剥がし」の作業が省略できる。
慣れたDIYサンメカなら「別にそれくらい手間じゃない」と思うかもしれない。
けど、こびりついたガスケットを見様見真似で剥がそうとして、スクレーパーで当たり面に傷をつける可能性がないとも限らない。
ならば、簡単に剥離出来た方がいいでしょう。
それからヘッドカバーくらいだと影響があるのかどうか分からないけど、紙ガスケットより熱の伝導効率が高いのでガスケットを境に熱が止まるのではなく、エンジン全体で熱を逃がせるようになる。
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再利用もいけるのでは?とセコいことも考えてはみたけど、こうなると無理みたいね(笑)。
新しいパーツを発注しました。
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一説によると液体ガスケットは不使用でもOKらしいんだけど、心配性なので使います。
今回選んだのはDRIVE JOY のシールパッキンブラック。
トヨタ車のエンジン組付けに使われているらしいので、信頼性は高いと判断。
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100グラム入りで2500円前後。
開封したら6か月で使い切れ!と書いてるけど、尖がったモノで内蓋を破って使うタイプじゃないから、密閉しておけば大丈夫じゃない?
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真っ黒。
こいつをカムプラグの内側に塗って組みつけ。
例によって写真は無い(笑)。
そもそも黒いから、塗ったところでよく分からない。
ちなみに8分で硬化が始まるので、作業は手早く。
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ヘッドカバーガスケットを乗せたところ。
紙ガスケットよりも薄いから、フニャフニャ頼りない気がするけど、カムプラグ以外のところからは見事に漏れないんだよな。
すごいよね。
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何故かヘッドカバーの締め付け順番はサービスマニュアルに書いてないけど、内側から外側へ締めるんだそうだ。
締め付けトルク、Z1は1.2kg-mらしいのだが、Z1000になると1.4kg-m~1.6kg-mの指定。
ニュートン表記だと13.73N-m~15.69N-m。
いきなり締め付けるのではなく、軽く全体的に締め付けてからトルクをかける。
車のホイールナットと同じね。
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使い終わったガスケットは空気に触れないようにして、納戸の中へ放り込む(笑)。
というわけで2023年もオシマイ。
個人的には色々大変だったけど、人生で大変じゃなかった年なんかあったのか?
という感じだったから、多分、来年も大変な年になるんでしょう(笑)。
ではでは。