どうにか動作確認できたKLXのステーターコイル流用。
こんな苦労しなくても、世の中には、ほぼ全車種のステーターコイルを専門に造っているメーカーもある。
乱暴な言い方をすれば、磁石に決まった回数と順番で銅線を巻いているだけのパーツだから、ごまかさないで製作してくれたものなら、問題なく動作するし、きっと新品の方が長持ちする。
それに、いまならPAMSからジェネレーターコンバートキット(発案者は別の方だけど)もリリースされているから、そっちの方が総合的には良い。
でも、ステーターコイルだけでいい人には、やや高額なのよね。
で、考えたわけですよ。
ようするに、サイズさえ合っていればいいんでしょ、と。
あとニョキニョキ生えている芯の数が同じだったら巻かれた銅線も同じくらいだろうし、つまりは発電量も同レベルだろう、と。
そしたら、こういう寸法画像があったわけ(https://ricksmotorsportelectrics.com/より抜粋)
純正との違いは、芯の幅(という表現が正しいかどうか分らんけど)が、OEMだと26.8mmだが、純正品は25.5mmだから、約1mmほど大きい。
そして、鉄の基部、OEMは18mmなんだけど、純正品は15mm。
これ、何をしているのかというと長いボルトの先端がダイナモカバーの裏側に設置していて、ナットで固定されている白い板は、最も出っ張っている部分、ここでいうとボルトの頭と同じ高さを意味する。
写真ではわかりづらいけど、ほんの数mmボルトよりも高い。
事前の計測が正しければ、OEMの方が3mm高いことになる。
この3mmが凶と出る可能性があるのは、バイクやクルマではよくあること。
前回の投稿を読んでくれた方はお分かりの通り、クリアランスは問題なかった。
実はこれと同じ寸法と取付ピッチのステーターコイルを使用している車種はたくさんある。
Mk-2系エンジン、通称角Zはもちろんのこと、Z1300にも搭載されているし、車体をイメージできるアナタはマニアでしょうZR-7にも採用されている。
SUZUKIのイントルーダーも同規格らしく、純正品で一番安いのではないか?と想像しているのが
32101-26F10
2024年6月現在、希望小売価格が22,900円。
ちなみにKLXは?
21003-1287
こちらの希望小売価格が34,870円だから、相当安いことになる。
OEMも円安ドル高(今日あたりは1US$=161円を突破した)だから、それなりに高額。
ちなみに、OEM系でいちばん安いのがドレミコレクションのオンラインショップ。
希望小売価格が11,000円だから、たぶん最安値じゃないだろうか。
純正品だったら、SUZUKIの買えばいい、という判断は早急。
パーツナンバーから画像検索して出てきた画を見る限り、ニョキニョキも18本。
おそらく大丈夫そうなんだけど、これもまた最終的には「自己責任」。
エビデンスを得たいなら、サービスマニュアルを入手してステーターコイルのメンテナンス項目を見て、
自分の作例では、取付サイズに最後まで自信がなかったのでお試し用としてヤフオクで落札した3,000円の中古品(笑)。
自分はPAMSの作例に倣って、ステーターコイルから伸びる3本線をレギュレーターレクチファイアまでダイレクトに伸ばしたけど、純正のようにエンジン側で結線しなければ、そこまでしなくてもいいんじゃないかと。
そのかわり、ギボシで繋ぐのではなく、KLXのように3Pカプラで接続したい。
カプラの位置をフレーム側にしておけば、スペースも余裕があるだろうから、そっちの方がよいかと。