先日の秋田県国道341号線ツーリングから帰るや否や。
この辺りの紅葉もラストでしょう、ということで栗駒山へ出かけてみることに。
栗駒山は岩手、宮城、秋田の三県をまたぐように鎮座している。
仙台方面から訪れるなら、東北自動車道の古川ICで降りて、国道47号線を西に向かい、池月にある「あ・ら・伊達な道の駅」付近から国道457号線の峠道を走り、国道398号線を秋田方面へ走り、途中から県道282号線に折れて栗駒山を目指すルートか、もしくは一関ICまで北上、国道342号線からアプローチするルートが一般的。
栗駒山へいちはやく着きたい、つまり効率重視なら前者なのだろうが、あえて遠回り、あえて非効率というのもツーリングの楽しみでもある。
鉄道マニアが時刻表片手にA地点からB地点まで最も早く到着する方法を知っておきながら、自分が乗る時は延々と乗っていたいものだから最も遅いダイヤを選ぶのと似ている(違ってたらゴメン)。
てなわけで、今回選んだのが後者。
国道342号線を使うのだけど、一関までは裏道を走るツーリング。
仮に仙台駅東口から出発するとするなら、国道45号線を東に進みたいところなのだが、早々に県道8号線を東へひた走る。
県道8号線は国道4号線とぶつかり、ナビを使っていたら「左折」を促すが無視して、ひたすら直進。
途中、県道をまたぐようにしてイオンモール新利府が現れるので、これも通り過ぎる。
県道は大きくふたつに分岐するので、左に折れる。
つい最近、オープンしたトライアルを沿うようにして道なりに走る。
ちなみに、ここらには宮城県警の機動センターの本拠地があり、たくさんの白バイや高速機動隊のパトカーが出入りするので要注意。
カーナビ的には国道346号線を勧めるだろうけど、個人的には県道40号線で「道の駅おおさと」を目指すルートをオススメ。
時間が許せるなら、ここで一服するもよし。
道の駅おおさとから、県道9号線から県道241号線に入り、大郷町役場を右手に見ながら北東方向に走っていく。
県道241号線は、やがて国道346号線に合流、県道61号線を経由して国道342号線に乗る。
道幅も広く、往来する車もバイパスほど多くないので渋滞のストレスもない。
ただ、さすがは11月。
10時を回っても気温が上がりきらず、たまらずコンビニでチョコレートを購入。
家で淹れてきたコーヒーで暖を取る。
タンクバッグにオーバーパンツ、入れてくればよかった。
指先もレザーだと冷たい。
もう帰ろうかどうかと悩みながら、麓まで行っても辛かったら無理せず戻ることに。
北上しているのに、時計の針が進むにつれて暖かくなってくる。
予想最高気温20℃はウソじゃなかったようだ。
一関市内に入ったら、これまでの寒さがウソのような、まるで春のような陽気。
山に入ってもこれくらい暖かいと助かるけど。
県道282号線を降りきったら、国道398号線を左折して帰るだけ。
が、今日はまだ時間がある。
分岐点から10kmほど西へ行った小安峡(おやすきょう)へ足を伸ばしてみる。
この分かれ道から欅橋を渡ったところから続くワインディングロードが、また格別。
それほどR(アール)もキツくないし、道路幅も広いので運転に自信のないライダーでも楽しめると思う。
バイクで走るなら栗駒山よりもここら辺が楽しいのか、何度もこの道を往復しているライダーもいた。
気持ちはよくわかる!
絶景が楽しめる小安峡
小安峡は皆瀬川が長年かけて作り上げた深い渓谷と谷間から噴出する熱い温泉が名物。
きっと紅葉もあいまって、いい景色のはず。
ところが行ってみたら大混雑。
普段、空いているトイレのある駐車場(とことん山キャンプ場への入り口)も満車。
先にある観光物産館の駐車場もおそろしいほど混雑していた。
駐車場から道路を渡った辺りから、皆瀬川の遊歩道に通じる道があるのだが、そこそこ急な階段を降りていかねばならない。
階段も混雑していたので、今回は橋の上から渓谷を眺めるだけにしておく。
以前、ここを訪れた時は真夏だった。
葉っぱが色づくと表情が豊かになるね。
橋の上から真下を見るとこんな感じ…だけど、伝わらないね。
下の写真は、以前、遊歩道まで降りた時に撮影したもの。
こんな風に蒸気が噴き出している。
なかなか不思議な光景である。
あちこちから熱水が噴き出しているのに、川には魚が棲んでいるから不思議。
小安峡から 道の駅 路田里はなやま へ
あまり好きではないけど、来た道をそのまま戻ることに。
でも、さっきのワインディングロードをおかわり出来ると思ったら、そう悪いことでもない。
それに重たいバイクにとって下りよりも登りの方が、気楽なのよね。
下りとはまた違った表情を見せてくれる。
小一時間ほど走ったところで「道の駅 路田里はなやま」に到着。
いつもは栗駒山に入る前に一服休憩するんだけど、今回は峠道をすべて終えてからの休憩。
本来、これが正しい気がする。
帰り道は渋滞を避けながら国道457号線をベースに三本木まで抜ける。
ここら辺までくれば、あとは良く知った裏道を使って帰宅。
もうすぐ一周しそうな距離計。
でも、これは前に使っていたメーターが壊れたので、どこからか引っ張ってきた中古品。
エンジンはOHしてるし、フレームから全バラにしているから、あまり意味ないけどね。
何キロ走ろうが、どこを走ろうが、無傷で帰宅する。
これを引退するまで積み重ねる。
安全運転で、は当たり前だとして、とにかく生き残りましょう!