いつの間にか2001年。
ここの更新ペースが遅いのは、オレにとっては悪いことではない。
だって、それだけ修理することがないってことだから。
修理とは違うが、今日までにいくつかのパーツを購入。
7月に購入した外装セットは、まだ装着していないというのに…
今回入手したのは、オイルクーラーとブレーキ。
とうとう買っちゃったのだ!!
オイルクーラーはエンジンへの負担を軽減し、ブレーキは制動能力を高める。
性能アップというより、不具合への対策といったところか。
特に、ブレーキに関しては本当に停まらなかったし。
過去、何度も「日本の皆さん、中継はここまででーす!」という状況に陥っていた。
とりあえず、装着したらUPしましょう。
以上でネタ切れでありんす(笑)。
とか思ってたら、こないだクラッチケーブル切断というアクシデントに見舞われた。
アクシデントというか、切れかかっていたのを忘れていたのだ。
いや、切れかかっていたんだけど「あれ?切れたかな?あ、大丈夫ジャン」と確認を怠っていたのだ。そんな感じで乗ってたら、とうとうブチンと切れてしまったのよ。
自宅からそう遠くない場所だったから、何とか帰ってきたけど…
以前、家から40キロくらい彼方でやった時は、涙が出たね。
しかも雨の中。
お盆でどこのバイク屋もやってなくて、ヒーヒー言いながら帰ってきたという。
まあ、スタートさえうまくいけば、クラッチなんて握らなくてもシフトチェンジは出来るんだが。
何度かそういう目にあってるので、ロング・ツーリングの時には必ず予備ワイヤーを持っていくようにしている。
一時期、何だか知らないけど、やたらワイヤーが転がってたな…何であんなに持ってたんだろう?
家の連中が「ああ、無性にワイヤーが欲しい!しかも、Z用のワイヤーが!!」と喚くわけじゃないので、オレが買ったものに違いない。
多分、まだ1本くらいはありそうな気がする…
次回は、外装交換、ブレーキ交換、オイルクーラー装着などをお届けします。
転んだりしなければ(笑)。
ロッキード事件
何とか3月中に間に合ったので、とりあえずブレーキ交換について書いてみましょう。
タイトルにもある通り、今回ワタクシが社外品でチョイスしたのはAPロッキードのキャリパーです。ちなみに、タイトルは単なる言葉遊びでして、「ロッキード事件」で検索されたらここにたどり着くヒトもいるんだろうなァ。
別のページで『海の向こうで暮らしてみれば』なんてタイトルつけたら、検索エンジンでヒットしたもんな(笑)。
だから、ここでも「ロッキード事件」と入れてみた。
ロッキード事件と…いい加減しつこいですね。
このパーツは、Z系のカスタムパーツとしてはお馴染みだろう。
そう、PMCから販売されている「ボルトオンパーツ」…つまり、なんにも加工することなく、ネジ回して取り付けることが出来る大変ありがたいモノだ。
マスターからキャリパーまで一式そろえたい人はコレ。
それなりのお値段である。
もちろん、別々に買いそろえることもできる。
そんな簡単な作業にも関わらず、例によって例の如く、Moto Garage WINDSへ足を運ぶ。
何しろオレは運転も整備もド素人。
そんな人間がブレーキなどという命に関わる部品をいじるのは、自ら死期を早めるだけだ。
「社長、よろしくお願いしまーす」
満面の笑みを浮かべて鎌田代表に頭を下げる。
人間、どんなに親しい間柄になっても、礼儀を忘れちゃならない。
すると、社長はニコっとうなずいた。
「タケダさん、自分で出来るでしょ。分からなくなったら言って」
と、さっさと別のお客さんの作業を始めてしまった。
「えーそんなー。しゃちょーがやって、しゃちょーがやって!」
とダダをこねて、何だか大変そうな作業を手伝わされるのもかなわない。
大体にして、オトコがオトコにダダをこねても気持ちが悪いだけである。
ってんで、ショボンと肩を落としながらも、早速バラしにかかる。
そもそも何でZ1Rのノーマルブレーキは止まらないのか。
こいつは別のページでも触れたが、キャリパーの性能もあるが、ブレーキレバーからキャリパーまでの設計がその原因である。
あれこれ説明するのもメンドくさいので、イメージ画を描いてみた。
赤く塗られているのが、ブレーキフルードの経路である。
一般的なバイクはブレーキレバーとマスターシリンダーが直結し、圧力がダイレクトにキャリパーへと届く。
一方、Z1Rはレバーからクラッチのように数10センチのワイヤーが伸びており、それを介してブレーキが作動するシステムとなっている。何でわざわざこんなことをしたのか…
おそらくハンドル周りをすっきりさせたかったのだろう。
モノの本には、そんなようなフォローが掲載されていた気がする。
が、個人的な意見としては、カウルの設計上そうせざるを得なかったと思われる。
カウルの形と大きさが、普通ならマスターシリンダーが着くであろう場所を占領してしまっているのだ。
結果、脆弱なブレーキシステムとなった…と、Z1Rオーナーたちは嘆いている…少なくともオレの知る限りでは。
で、バラし作業に入ったわけだが、まず何をやるかというと、カウルを外す。
フロント周りをいじる際、カウル外しは基本中の基本。クラッチワイヤー交換くらいはそのままでいけるが。
次にブレーキレバーと基部を外す。
基部にはブレーキランプ用のスイッチとハーネスがついているが、社外品の基部とは口が違う。
社外品の方は電極がついているだけなので、思い切ってぶった斬ってやる。
ボルトオンといっても『完全』ではないので、要注意。
実はこのレバーたちが意外に曲者。
一体成型なんで、ボルトを抜いただけでは外れない。
スイッチ、スロットルもろともハンドルから引っこ抜いてやらなければならないのだ。
スロットルを抜こうとすると、今度はスロットルワイヤーが邪魔をする。
仕方ないのでワイヤーを外してやろうとすると、鎌田社長の鶴の一声「スロットルワイヤー抜くと、戻すのが大変だよ~。取り外すのが大変なモノは、着けるのも大変と思ってね」
だそうです。
分かりましたか、みなさん。
心の底から面倒臭いと思いつつも、ハンドルを外し、自由度を広げてやって何とかスロットルを抜き取る。
これでひと安心…と思ってはいけない。
純正キャリパーを外したら、そいつのマスターシリンダーやらブレーキワイヤー…こんなパーツあるのか…とにかく、それら一式を取り外す。
上のイメージ画を見てもらえれば分かるよう、そいつらはライトの後方に隠れている。
そう、ライトも外さなければならないのだ。
ここまでくると、ホントに泣けてくる。
フレームに載せたまま分解出来る空冷Zエンジンの整備性はどのメカニックからも評価が高いが、他のパーツに関してはどうなんだろう?どうしてもエンジンほどの熱意が感じられないのだが…
あるパーツを外すために、関係ない部品を取っ払い…なんてやってると、まるで『上海』をプレイしているみたいだ。
でも、ライトまで外してしまえば、ゴールは近い。
社外品は、基本的にキャリパー、マスター&レバーがホースで繋がっているだけ。
キャリパーとホイルのクリアランスには「おいおい、まさかぶつかったりしないだろうな」と心配になってしまったが『そんなもの』らしいので、気にしないでいいらしい。
まず、問題なく…まるであつらえたように…実際あつらえてるんだけど、とにかくピタっと収まる。
ホースの取り回しについても「あら?隙間がないんじゃないの?」と不安になるが、メーターパネルの下側に隙間があるので、こいつもすんなりと通るハズ。
そこまでやったら、ライト、ハンドル、スロットルなどを取り付ける。
オレは最後にしたが、この時点でカウルも着ける方がいいかも知れない。
レバーとマスターの位置はカウルに左右される…つまり、ハンドル周りの作業を終えて、カウルを着けようとしたら、レバー周りが干渉してうまくはまらない場合もある。
ちなみにオレはギリギリセーフ。レバーの取り付け角度によっては怪しいので、注意されたし。
最後にマスターの位置。
カウルのないマシンなら、適当なステーを合わせてやればよいが、Z1Rは別。
全てはカウルの都合によるという。
オレは鎌田社長がくれた自作ステー用の穴開き鉄板をL字型に曲げ、カウルの内側に装着。
外側にするか、内側にするかは好みが分かれるトコロだ。
あとは、十分にエア抜きを行えば作業終了。
一人でも出来る作業だが、二人でやると時間は半減する。
オレの場合、社長が手伝ってくれたので、ますます楽チン(笑)。
社長の合図でレバーを握ったりするだけ。
ありがたい話でございます。
みなさん、バイクや車の整備でお店をお探しなら、モトガレージ・ウィンズですよ。
英語で書くとMoto Garage Windsであります。
こんだけ宣伝すればいいですかね(笑)?
装着後、早速テスト走行を開始。
アクセルを開けては停まり、開けては停まりを繰り返す。
もちろん、後続車と安全には注意して。
ポンづけ終了…仰々しくなくて気に入っている
で、感想だが、ビックリ。
おお、これがブレーキか!って思うくらいに。
こないだ、某洋品店のてんちょさんのGSXーR750を貸してもらったら「うう…軽い…速い…曲がる…停まる」とちょっぴり悔しくなったけど、そんな気持ちを吹っ飛ばしてくれるほどの豹変ぶりだ。
メッシュホースのおかげでタッチも硬くなったし。
といっても、ガツンと乱暴に停まるわけじゃない。
シュー、ピタって感じかな…これじゃ分からないよね(笑)。
タイトになった制動距離の中にも滑らかさが残っていて、決してオレ自身のコントロール能力の範囲内を出ない。
パワーアップしていないZには、対向2ポッドくらいのキャリパーが丁度いいみたいだ。
これ以上の性能を持たせても、フォークだのフレームだのがもたないだろう。
実際、今もフロントの弱さが浮き彫りになっている。
効きが良くなった分、フロントフォークの沈み込みが強くなり、ちょっと頼りない感じだ。
元々ヘタり気味ってのもあるけど。
今度はフォークを何とかしたいと…スプリングだけなら、リアサスよりも安価でリファインできるし。
…と、その前にオイルクーラーですね。
次回は、その辺のこと書いてみたいと思いまーす。
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