2020年04月05日 TMキャブ衝撃の真実

Z1R-II

2020年4月5日

ここで言うまでもなく、世の中は空前絶後の状況になってる。
新型コロナウィルスの話ね。


こちとら東日本大震災も経験済だけど、あの時はイロイロな人が手を差し伸べてくれたし(空冷Zとの戦いを読んでくれている方々からも、いろいろな支援がありました)、世界中から日本に支援があった。

だが、今は全世界が同じ状況。
誰もが、明日突然、発症する可能性もあるし、かく言うこのワタクシも既に感染しているかもしれない。
予防といっても限界があるから、出来るだけ他の人と接することなく過ごすほかない。

その点、バイクに乗ってウロウロするのは「濃厚接触」の機会も減るし、悪くないんじゃないかと不謹慎なことを考えたりもするのだが、今度はエンジンがかからない
PSの調整がうまくいってないのだろうか。
例によってタンクを外して、虎の巻を片手にセッティング。

つい先日まで走っていたし、仕様も変わっていないわけだから、そう大きく変える必要はないハズだが、アイドリングする様子もない。
そもそも火が飛んでるのだろうか。

テスターでエキパイ温度を計測すると明らかに着火していない。
おかしいのは1番・2番。
火が飛んでいないのだろうか?
プラグを外してエンジンをかけると、ちゃんと(か、どうかは不明だが)火花は飛んでいる。飛んだ火花に着火していないのが問題だ。

元々それなりに動いていたキャブだし、2019年8月にOHしたばかり。
あれこれ悩みつつ、結局PSの戻し量を4/4、つまり1回転に揃えたら安定。
その間にもプラグを抜いては焼け具合を見たりしていたのだが、その道のオーソリティによれば、プラグを見ても無意味(サーキットでスロットル開度と回転数をキープして走り続けて、キルスイッチで火を落としてピットまで戻らないとプラグの焼け具合から逆算して判断することは出来ないらしい)なので、とりあえず走ってきましたよ。

いつも通り、上はスコーン!と抜けてくれる。
非常に気持ちが良い。
でも、まだスローは未だ突き詰めないと。

そんなことをやっているうち、キャブの屋根、以前に結晶塗装したところなのだが、随分とヤレてきた。焼付がうまくいかなかったのだろうか。
そろそろどうにかしないと、と思っていたら、約20年キッチンで頑張ってきたオーブントースターが引退、棄てられる寸前にヘッドハンティング。

大きなものは入らないが、何かと役には立ってくれるだろう。
前に塗ったのが2006年だから、3~4年でシオシオになったのは、やり方がまずかったのだろう。個人的な印象だが、この塗料、焼付工程がないと塗膜がプヨプヨと柔らかく傷つきやすいと見た。

塗料の剥離剤を使う時は、刷毛塗りするよりも容器に入れるかラップでくるむと少ない量で作業が出来る。特にガソリンタンクのような立体的なパーツはどんどん下に流れていくので。
あと、剥離剤は強力な成分なので素手では扱わない方がいい。
昔、剥離剤が目に入って、ひどい目にあったので、できればゴーグルをつける。
それから、溶剤などでアレルギーを起こす場合もあり、発症すると、直接触れていない部分にも発疹などが出るので、必ずグローブをつけた方がいい。

塗料は事前に暖めておく。前に作業したのが夏場だったので、日なたで暖めておけばイケるかと思ったが仕上がりがイマイチだった。
ぬるま湯につけて暖めてやらないと、うまくいかない気が。

結晶塗装は通常の塗装のように薄塗りを重ねるのではなく、多少、厚ぼったく塗るのがコツ。半乾きのところで3回くらい塗るといい感じになる。
ちなみに、塗料は前回の残り。

数年前は送料込みで2000円以下だったと思うけど、いまは高くなった。
日本でも何処か代理店が取り扱ってくれるといいんだけど。

120℃くらいの温度(時々、スイッチを切ったり入れたりして調整)で20分くらい焼いて完成。縮み具合は微妙だけど、大半は隠れてしまうので気にしない。

それよりも大変なことに。

ずっと40だと思っていたTMキャブだが、よくよくみたら38だった(笑)。
17年間も気づかなかったという…
オークションで購入した時、出品者から「36だと思っていたけど38でした。大丈夫ですか?」みたいなやり取りをした記憶があったのだが、その辺がうろ覚えだったのだ。
のん気なトーサンどころじゃない!