2020年5月4日 TMキャブOHと電装系故障

不景気なGWの真っ只中、気持ちが落ち込むとイカンのでバイクでもいじり倒そうと思いきや、どえらいトラブルになっております。

ほんの数日前まで、火が入っていたというのに、Zはご機嫌斜めどころか、どんどん弱ってしまって、ついには火も入らなくなったという…

そもそも、PS(パイロット・スクリュー)の戻し量で悩んでて、もう一度、キャブを開けてみるのと、スクリューを古いものに戻してしまおう、と。
どういうわけか、新品よりも古くて今までくっついてきた部品の方が調子がいい時もあるんですよ、バイクでは。

ご覧の通り、繊細なパーツだけど、先端が他のパーツと触れ合って摩耗することはないし、スプリングだってヘタらない。
せいぜいOリングがつぶれる程度。

とりあえず、4本入れ替えてエンジンをかける。
チョーク引いてると良い感じに火が入るも、チョークを戻してアイドリングしようとするとストール。
戻し量は3/4くらい。
減らしてもダメだし、増やしてもダメ。

こういう時は「こないだ見たばかり」という感覚を忘れて、もう一度、しっかりと確認する方が早い。

作業台に下駄を置いて、フロートカップを外す。
ごくたまに、読んでくれている方々もいて、しかも恐ろしいことに「参考にしてくれている方々」もいるようなので…丁寧に書いてみようと思います。

たいてい、簡単に外れるんだけど、古くてあまり開けてないキャブはネジが固着気味なので、しっかりと下駄を履かせて作業台に固定するわけです。
高さがそろえば何でもいいんだけど、ホームセンターで売ってるSPF材のような柔らかい木がいいかと。

ネジを回す時、単に横方向にトルクをかけて回すとナメてしまう。
垂直方向に力を込め「押し回す」のが正解。
個人の感覚だが、押す7割、回す3割くらい。
ヤバいな、と思ったら、CRCとかラスペネを吹いて数分待ってから回す。

それでも回らなければ、貫通ドライバーの出番。

先端からグリップの尻まで一体成型になっているのと、途中がナットのようになっているので、尻をハンマーで叩きつつ、レンチでパワーアシストしながら回すという技が可能。

ちなみに、馬鹿力で叩いたり回すと、ネジ周辺のパーツが壊れるので、パワーコントロールには要注意。

特にキャブは細かいパーツのオンパレード。
そのくせ、腐ったガソリンで固着しやすいので、絶妙にコントロールされたパワーが必要だったりする。

押して回す、基本動作の時もパーツの強度も考えて。
全体重をかけてやったら、部品が壊れた…なんてこともある。

とか、偉そうなことを言ってる間に、壊しました(笑)。
キャブ同士を「渡り廊下」状態でつなぐホース。
経年劣化で硬化しており、持ち上げた瞬間にポッキリ逝ってしまったという…
ほかのホースも似たり寄ったりなので、後日、新しいホースに変えるということで、いまは工具箱に眠っていた、やや寸法が怪しげなホースで連結。

外したパイロット・ジェット(PJ)。
たまにコレが外れないキャブがあるんだけど、熱湯をぶっかけてやると思いのほか簡単に取れるし、クリーナーの節約になる。

詰まっているようだが、エアやクリーナーで吹いてやると、ちゃんと貫通している。とはいえ、詰まっていることに変わりないので、ギターの弦を改造したブラシで清掃してやる。
ギターの弦なんかあるかいな、という人の方が多いし、そのためだけに楽器屋へいくのもアレだから、こういうのを購入したらいいんじゃないかと。

ここまでやれば完璧…かどうかは知らんが、ここで燃料がスタックしているというトラブルは除外できるはず。4本ともしっかり清掃、組みつけていく。

ここまでやれば、火は入るだろう。
バッテリーの補充電もバッチリだし。

が、全然火が入らない。
ここまでOHしてダメ?火は飛んでるんだろうか?
スパークプラグを外して、セルを回すが、どうも火が弱い。
ライターの火とは言わないまでも、肉眼でそれなりに見える火花である。

「もしや、いよいよIGコイルが逝ってしまったんだろうか?」

というわけで、ダイナ製のイグニッションコイルをチェック。
カタログによれば、1次は3Ω、2次が14000Ω。
やや1・4番受け持ちのコイルがお疲れのようだが、この程度なら問題ないだろう。

計測方法は、1次ならコイルの端子同士、2次はコイルのハイテンションコード取り出し口同士で測る。
現実問題、イグニッションコイルからコードは外しにくいのでプラグキャップ同士(1・4番、2・3番)で計測する。これで正常なら、ハイテンションコードも正常という一石二鳥ね。

抵抗値だけで判断する限り「イグニッションコイルは正常」。
じゃあ、周囲の配線などはどうか。
以前から気になっていたんだけど、コイル周辺の配線は、おそらくオリジナル。
良い状態ではないので、ここもリファイン。

ここでは発症していないけど、ギボシ周辺が熱で変形していたり、ギボシカバーがオカシイ時は配線不良を疑う。
熱がこもる部分だから仕方ないんだけど。

ダメージを軽減する一番の近道は、イグニッションコイルの移設である。
エアクリボックスつけたままだとスペースに余裕はないが、パワーフィルター仕様だとバッテリーの上がガラ空きなので、そこら辺に移すのもアリ。

それも出来なくはないけど、ハイテンションコードを異様に長くしなければならないので、いまの手持ちではムリ。

というわけで、周辺の配線を作り直し。
特に難しいことはなく、出来るだけ元の色に寄せた配線で組んでいくだけ。
我々のような素人は、元の配線を外してから作業すると道に迷う可能性があるので、既存配線に沿ってカット、ギボシやら丸型端子をつけていくといい。

配線の入れ替えも、一気に取り換えるのではなく、古い端子を外して新しい端子をつける、の繰り返しでやると間違いも少ない。

まだ、まとめていないけど、新品配線は気持ちが良いですな。
あとはエンジンがかかるのを待つだけ…

しかし、これでも火が飛ばない。
火が飛ばないのは何故か。

1.スパークプラグが死んでいる。
2.バッテリーが死んでいる。
3.イグニッションコイルが死んでいる。
4.ピックアップコイルが死んでいる。

え?コレもダメなの…?
ウオタニが登場して以降、エンスーの間では少し下に見られているダイナテックだが、それだって金欠ライダーにとってはかなりの出費。
「ヤフオクでも漁るか」と思ったけど、これもまた案外いい値段。
モノにもよるんだろうけど、ヤフオクも昔ながらの「ガレージセール」「スワップミーティング」的な雰囲気がなくなり、ネットビジネスに成り果ててからは、掘り出し物を見つけるのが難しくなった。いまだったら、メルカリの方が掘り出し物に出会えるかも。

さて。
完全に迷宮入りしたので、次にスパークプラグまで必要な電気が流れているかをチェックしてみる。購入したのが、コレ。

結構、あちこちで売ってる便利なモノ。
プラグの代わりにコイツを刺して点火させると火花が発生する。
シンプルすぎる造りが頼りないが、DT125Rで試したら、キックでもちゃんとスパークする。しかし、全然弱々しい。

GWで部品もなかなか手に入らないので、まさかの「本日はここまで」。
強制的にステイホームです。

【今回の出費】
配線(AV 0.8) 220円
配線(AV 0.8) 220円
平型コネクター端子 308円
メッシュチューブ 1,100円(もっと安いのもあるはず)
イグニッションスパークテスター 890円