2020年5月9日 点火システム整備

相変わらず、エンジンに火が入らないZ1R。

これまでのおさらい。
■キャブ
少なくとも混合気を燃焼室に送り込んでいる。
スパークプラグに燃料が付着。
■IGコイル
抵抗値ベースでは正常(1次・2次共に)。
■ハイテンションコード
IGコイルの抵抗値を計測する際、プラグキャップ(スパークプラグがつくところ)の端子で計測しているので、ここは断線していないと判断。
■スパークプラグ
弱いながらも火は飛んでいる。
■ピックアップコイル
IGコイル側に信号を出している(気がする)。
■バッテリー
勢いよくセルは回る。
■そのほか配線
すべてリフレッシュ。

これで点火しないのは、なぜ?
雰囲気で見てもしょうがないので、チェック項目から、どんどんエラーをつぶしていくことに。
こないだもやったけど、IGコイルの抵抗値測定。

抵抗値は何度計測しても問題なし。1・4の2次抵抗が若干高い気がするけど、とりあえず現状維持で。念のためコイル本体とプラグコードの根元を調べると、やや接触不良の個所が。いったんカットして新しい金具でカシメてやる。

普段、あまり使わないパーツなのか「8mmのハイテンションコードに使うIGコイル用の端子ってありますか?」と電話で問い合わせてもお店屋さん、チンプンカンプン。

「ハーレー用のならあるんですけど」とか一生懸命説明してくれるんだけど、ぜんぜん伝わらない(笑)。SNSのDMで「こんなのあります?」と画像送ってやり取り出来た方が、お互い時間の短縮になる気が。

抜けちゃったコード。急いでて写真撮るのを忘れたけど、こんなイメージで結線し直す。ダイナはUSAっぽくパワーで圧入してやるんだけど、ラジオペンチなどで挟んでペンチそのものをハンマーで叩く。

慣れていればいいんだけど、おそらくコレを参考にしようとしてる方々は良くても中級者だから、コイルを安定させないと失敗すると思われる。
なので、多少面倒でも木材で土台をつくってコイルを固定したやった方がよいでしょう。何にせよ、急がば回れである。
当たり前だけど、太い線だから「ペンチ」でカシメてやれば大丈夫、とか思わないように。円を描くようにカシメることが出来るのは、電工ペンチだけ。

我が家のはショボいけど、いいの買った方が使いやすいです。
価格に比例するのは間違いない。

で、今回はバッテリーも新調。

記録のために撮影しておくと、新品バッテリーは補充電してやったら13.29Vだった。ちなみに既存のバッテリーは、トリクル充電器でバリバリ充電しても12.77Vまでしか上がらない。どれくらい冬を越したか忘れたけど、少なくとも5年は経ってると思う。

AZ Battery AZ バッテリー/【ATB14L-A2-SMF】AZバッテリー
AZ Battery AZ バッテリー/【ATB14L-A2-SMF】AZバッテリー 350XL

今回購入したAZのバッテリー。
14アンペア10時間なので、以前使っていた12アンペアよりは強そうだし、何よりもコスパに優れております(笑)。ここ、すごく重要。

早速搭載。セルを回してやると、なかなかパワフル。
が、相変わらずプラグテスターに火は入らない。

しぼって、絞り込んでやると「農機具レベル」のところで火花が(笑)。
でも、いままでで一番いい感じ。

もう一度、配線を組み直したり、取り回しを整理したり、汚くなったIGコイルを清掃したり。

あとは、どうでもいいけど、IGコイルの向きを逆にしてみたり。
フレームの形状からしたら、前向きの方が良いんじゃないかと(ハイテンションコードの長さが足りなくなりかけたが)。

イロイロ考えた挙句「DYNA-Sが怪しいのではないか」と。

http://www.dynatekuk.com/downloads.html#dynas
からDYNA-Sのマニュアルをダウンロードして、ひとつひとつチェック。
結局のところ、どこにも怪しいところが見つからない。
「そんなはずない」という気持ちを抑え、新品のプラグをエンジンにちゃんと刺して、新品のバッテリー、新品の配線、カシメ直したハイテンションコードなどパーフェクトな状態でセルを回す。
もちろん、タンクも載せてガソリンタンクから燃料を供給して、実走状態にしてスイッチ・オン。

すると…

いとも簡単に点火したじゃありませんか!

新品バッテリーのおかげか、アイドリング付近でのミス・ファイアらしき現象もなく、力強くスムーズな回転。
早速、走行テスト。

TM38は、今回のオーバーホールで加速ポンプをキャンセルしたのだが、ぜんぜん問題ない。あれだけ悩んでいたPS(パイロット・スクリュー)のセッティングも問題なし。

アイドリング付近でも14Vを出しているので、ステーターコイルもレギュレーターも問題ないでしょう。いまのところは。

いったい何が悪かったのか不明だが、テストの際、サボることなく(ケチることなく、とも言う)スパークプラグを新調すれば早かったのだろう。

でも、このトラブルがなければ、IGコイル周辺の配線を作り直したり、ハイテンションコードの結線を見直すこともなかっただろう。
ただ、ホントにあと数時間発見が遅れていたら、間違いなく某サイトの「購入ボタン」を押していたから、ホントに危なかった。

でも、動けば動いたで「めんどうくさい作業」がひとつ、待ち受けている。
それが、コレ。

こないだ、壊したジョイント部分。

ホースは購入したので、あとはここを直すだけ…なのだが、おっくう(笑)。
夏が来る前にやっておかないと。

【今回の出費】
バッテリー 4,952円
スパークプラグ(BR8ES) 340円×4本
ギボシ(ダブル) 657円
熱収縮チューブ 272円
ギボシ端子セット 250円
丸型端子セット 250円
IGコイルコネクター(POSH) 550円