2023年09月17日 Z1Rで行く信州・北陸ツーリング DAY1

ぶらりバイクの旅

一人旅は、いつも突発的な思いつきから始まる。
平日を混ぜて何日かスケジュールが空いたし、猛烈な暑さも少しはマシになったので、行ったことのない場所へ行こう。
じゃあ、どこへ?
東北6県は、ここ数年のツーリングで行きたい場所は塗りつぶしてきた。
南、というと関東方面?
でも、関東はクルマで散々訪れているから、やや新鮮味に欠ける。
どうせなら、もう少し違うところへ行きたい。

そうだ、いつか会いたいと思った人がいたのだ。
まだヤフーブログが全盛だった頃、相互リンク(懐かしい響き)を貼らせてもらっていたZ乗りのお方。
当時は「生臭坊主」というHN(ハンドルネーム。これまた懐かしい)で、Zに関してはいろいろと人柱もとい挑戦的なカスタムを繰り返していた方だ。
いまは、こちらのブログに移行している。
Z1R-Ⅱ復活への道からの最後のZ製作&時々GPz1100

お住まいは石川県は能登半島の突端近く。
宮城県の海っぺりに住む自分の家からだと、高速道路を駆使してノンストップで走っても8時間以上、650kmを走り切らないといけない。
さすがに、直接石川県へ向かうのはハードすぎるんじゃないだろうか。

「慌てず、途中どこかに立ち寄ってから石川県へ行きましょう」
と、アンパイ思想全開。

数多くのバイク乗りたちが集う「ビーナスライン」を走ってみることに。
どこら辺まで高速で行くのかよく分からないので、とりあえず八千穂高原ICまで行ってみることに。
そこから「メルヘン街道」を西に向かいながら白樺湖まで行けば、ビーナスラインに入れるでしょう。

信州の位置がいまひとつピンと来ないワタクシ。
4時間もあれば余裕で着くと思いきや、家からだと余裕で5時間以上かかる。
しかも450kmもある!!

というわけで、朝飯を食べてからボチボチ走るいつものスタイルではなく、4時に起床、5時には出られるような、いつにないバイク乗りっぽいスタート(笑)。

これがスタート時。94,166km。

薄暗い早朝、出発。いつでも雨具が出せるようにしてる(笑)。

普段、高速道路を使用しないから、何処にバイク停めたらいいものか迷ってしまった。
ちなみに、ここは那須高原。
一番最初の休憩ポイント。

メルヘン街道

200kmごとに給油と休憩、エナジードリンクもおかわりしまくって、どうにか八千穂ICに到着。
天気も上々で、遠くまでよく見える。

国道299号線を西に向かい、やや狭いワインディングをタラタラと走る。
どの辺がメルヘンなのかよく分からないけど、そうこうしているうちに白樺湖へ到着。

良く晴れた日曜だけあって、たくさんのクルマやバイクでにぎわっている。
ウィンカーを出さないで曲がるドライバーも、無理な追い越しをするライダーも盛り沢山。
何十年も前だったら、とっ捕まえて説教のひとつでもたれるんだけど、こちとら重たいフルパッキングの荷物を背負ってるからね、余計なことしてフラついて転倒したらシャレにならない。
こういう時は、野生動物の群れの中を走っていると思えば腹も立たない。

ビーナスライン

で、いよいよビーナスラインへ。
高原を眺めながら走るワインディングに目を奪われる。
なるほど、これは沢山の人たちを魅了するわけだ。

景色がよさげなパーキングもいくつかあって、カメラの腕に自信がある人は、そういうところで撮影するのもよいでしょうね。
ちょうどお昼を回ったので、霧ヶ峰富士見台で休憩&食事。

暑くてぶっ倒れそうだったので、冷たい蕎麦を頂く。

そこからさらに駆け上がり、美ヶ原高原美術館方面へ。

駐車場には、この世のオートバイが全て集まったような、いったい何のミーティングですか?
てくらい、たくさんのバイクたちが。
ここだけではなく、駐車場という駐車場には、ビックリするくらいのバイクが居て、こんなにバイク乗る人たちがいるんだな、と(笑)。
今更ながら驚く。

景色を堪能したので、今夜宿泊するキャンプ場へ。
直線距離で見ると、たいした遠く離れた場所ではなかったが、いろいろ計算してみると2時間以上はかかるらしい。
本当なら、来た道を引き返して、途中から西へ行けば2時間そこそこで着くはずが「同じ道を引き返すのはNG」という謎のこだわりがあって、県道464号線で下山。
こっちは、ビーナスラインとは打って変わって鬱蒼とした地味な峠道。

華やかで美しいビーナスラインを通って頂上を楽しんだ後、こっちを走ると、ビーナスの隠された一面を見た気が…(笑)。
本来、464号は途中から西に折れて松本市へ入れるのだが、途中で災害による通行止めが。
国道254号線を使って大きく迂回するようにして松本市へ入る。

松本市へ入った頃は、ものすごい暑さでしんどくて、早く食材を買ってキャンプ場へ行こう、と念仏のように繰り返していた。
キャンプ場から一番近いスーパーマーケット…といっても、キャンプ場はそこからさらに1時間ほどかかるのだが、デリシアという店で食材を購入。

一応、フライパンだの鍋だの持ってきたけど、ここから何かを作る気力がなく、総菜弁当を購入(笑)。
朝ごはんなどを買って、そそくさと店を出る。

国道158号線を山に向かって走っていくと、どんどん空気がひんやりとしてくる。
日が落ちたわけでもないのに、こんなに涼しいのだから、標高がかなり高いのだろう。

高ソメキャンプ場

ナビ通り1時間ほど走って着いたのが、今夜の宿。
高ソメキャンプ場(たかそめ、と読む)。
最近のキャンプ場はありがたいことに、ネットで予約できる…のは当たり前なんだけど、ここはサイトひとつひとつを写真で選んで予約できる。
特にバイク乗りだと、サイトの広さだけではなく、乗り入れ可・不可、傾斜なども気になる。
その点も触れていて、ここはバイク乗りに良いかもしれません、という感じで説明が付記されているので、非常にありがたい。

難を言えば、入口から受付までの道のりが分かりづらいところ。
入ってすぐにテントサイトがあり、どこまで行けばいいのか分からず、サイト内の道路を一周してしまった。

受付は、入口から伸びる道路(ゆるい下り坂、舗装してある)を真っ直ぐ進み、釣り池が見えたら左を見ると大きな建物がある。
これが、管理棟になっている。
管理棟にスタッフがいる時間は17時までなので、チェックインはとにかく早めに。
ちなみに、キャンプ場内の釣り池には、ニジマスが放流されていて、釣った魚を食べることもできる。

荷ほどきして、テントを建てたら、汗だくになった身体を何とかしたい。
キャンプ場にもシャワーはあるけど、やっぱり温泉でしょう。

高ソメキャンプ場から10分くらいの場所に、ウッディもっくという温泉がある。
小さな内湯だけど、れっきとした温泉で、疲れた身体を癒すには十分。
ちなみに、ウッディもっくにも小規模ながらキャンプ場があり、ここに泊まって風呂に入ってビールをプシュ、というのも悪くない。

ウッディもっくと高ソメキャンプ場の中間地点に酒屋があり、おつまみとか飲み物を調達できる。

やや暖まり過ぎた身体をバイクで冷やしながら、キャンプ場へ戻る。
ロンツーの時は、これが気持ちいいのよね。
プロテクションも何もあったものじゃないけど、そんなこといちいち言うなら、バイクなんか乗らない方がいいし、何ならクルマもやめておけ、と。

で、キャンプ場に着いたら、夕飯。
セッティングしたテーブルに弁当を載せるだけ(笑)。
これもまたネットのスゴイところなんだけど、スーパーのチラシを事前にチェックして「北海道フェア」やってるの知ってたからね(笑)。

そして、今回の新兵器がコレ。
エアーマット。
前は自動的に膨らむマットを使っていたのだが、昨年まで飼っていた犬に取られてしまったので新調。
地べたに直接寝ると、やっぱり疲れが取れないんだよね。

数分で膨らませることが出来るスグレモノ。
おまけにコンパクト(ここが重要)。

こうやって寝そべって、一か八かで持ってきたタブレットでVIVANTの最終回をリアタイ視聴(笑)。
トイレに行こうとテントの外に出たら、空は満天の星。
性能の良いカメラと腕前があれば、ビックリするような星空を撮影できたんだろうけど…
こればっかりは現地で観ないとね。
流れ星も見えたし、最高だった。

本日の走行距離

自宅→ビーナスライン→高ソメキャンプ場
672km
てことは、結局、自宅から石川県へ行くのと同じくらい走ったわけか(笑)。

DAY2へ続く