Z1R 走行距離99,999.9kmの節目

ぶらりバイクの旅

瞬間的にではあるが、11月下旬にも関わらず暖かい日が訪れる今シーズン。
まるで9月のような日もあったりして。
ニュースでやってる地球温暖化、文字通り肌感覚として暖かい、と感じるようになった。
この時期、雪国で快適に走れるのはありがたいことだ。
が、本来この時期に食べられる魚介類が海から消えたり、作物が育たなくなったり、トレードオフの関係になっていることに気づかされる。

何となく伊豆沼を目指して走ってみる。
宮城県を南北に走る幹線道路は何本かあるけど、国道346号線を軸に張り巡らされたローカルな道を選んで走る。
この辺りには走りやすい道が多く、その割にはあまり走っているライダーも見かけない。
知る人ぞ知る快走路、というヤツだ。

ブラブラ走っていたら、知り合いのバイク乗りから連絡がきた。
これまた知り合いのバイク乗りの家にいるから、遊びに来ないか、とのこと。
ここからそう遠くない場所だったので、行ってみることに。

防犯上、あまり詳しく写せないが、これならOKでしょう

行ってみたら、あこがれの機体、空冷Gpzが。
しかもストックのDFI(デジタル・フューエル・インジェクション)仕様ときたもんだ。
後期型空冷ZはJ型派生のZ1000R、Z1100Rがフォーカスされることが多いけど、個人的にはZ1100GPとかGpz1100が好み。
何十年か前、フルカスタマイズのGpzを買わないか、と勧められたのだが資金的に断念した。
今思えば買っておけばよかったと悔やまれる1台。

丸にせよ角にせよ、前期型Zはリプレイスのパーツが多いけど、後期型はどうなんでしょうね。
DFIを維持するの大変なんじゃないだろうか。

暖かさはまだまだ続く。
11月中旬なのに18℃まで上昇。
瞬間的に暖かいだけでしょ?と思ってフリースとダウンで走ったら、ぜんぜん寒くない。
家内にDTを動かしてもらい、近所の道の駅でやってたフリマへ行ったのだが、暑くてTシャツ1枚で過ごしたほどだ。
帰宅する際、遠出からの帰り道にいつも見かける小さな神社へ立ち寄る。
観光客が集まるような派手さはないけど、昔から集落を見守る神社。
特定の宗教に肩入れするわけじゃないけど、こういうのは素敵じゃない?

そういえば、この日に乗ってて気づいたこと。
まだエンジンが暖まっていない段階でアクセルを不用意に開けると、ガス欠っぽい症状でエンジンが回らなくなる。
電装系のトラブルだろうか?と慌ててマシンを路肩に寄せてやるが、プラグの火が落ちるわけじゃない。
アイドリングも安定している。

おそるおそる走ってみたが、その後、症状は出なかった。
パイロットスクリューを絞りすぎたんだろうか?

来シーズンの課題、と思ったが、またも気温が16℃とか晩秋らしからぬ暖かさになったので、近所を周回することに。
まずはお決まりの海っぺりワインディング。
平日昼間はガラガラだったので、ぶっ飛ばさない程度にクルージング。

家から出た直後の走り始めに、またもキャブに症状が出たが、暖まったら吹け上りが良くなった。
20年以上前、初代TMキャブを入手してSUGOサーキットを走った時の感じと似ている。
あの時も、後ろから追突されたくらいの感覚だった。
あれから、あまり感じなくなったのはP/Sの戻し量が多かったせいだろうか?
自分で絞り気味にしている、という認識があるせいか、低回転から中回転の辺りで何となくパワーが制限されているような感じがある。
人間でいえば、鼻と口を布で覆って走らされているような感じだ。
季節柄、もう少し戻してもいいのかもしれない。

そして地元の神社へ。
境内の中にも入ってみる。

もうすぐ12月だというのに、この景色。
背中を丸めることなく歩けるのはありがたいけど、大丈夫なんだろうか?

走り回っているうちに、オドメーターが99.999,9kmに!

そして見事一周。
購入した時、すでに2個イチとか3個イチな感じだったので正確な距離は不明だが、過去の写真を追いかけて確認したところ

2006年03月:78084km
2006年08月:78188km(+104km)
2016年11月:83165km(+4977km)
2020年02月:83650km(+485km)
2021年02月:84934km(+1284km)
2022年04月:88650km(+3716km)
2023年04月:91671km(+3021km)
2024年06月:98099km(+6428km)
2024年11月:99999km(+1900km)

10年で5000km、4年で500kmも走らなかったりした時期もあった。
いろいろと忙しくてバイクどころじゃなかったこともあるし、バイクに目が向かなかった時もあった。
30年くらいバイクに乗ってきたから言えるけど、そういう時もあるのよ。

年間何万キロも走ったライダーが偉いのか?
サーキットのタイムを縮めたライダーが偉いのか?
ネジ一本までバラシて組み付けられるライダーが偉いのか?

そういうライダーも偉いけど、そういうもんじゃないでしょ。
年間100kmしか走らなくても、サーキットを走れなくても、メカのことなんかひとつも分からなくても、バイクが楽しいと思えたらそれでいいのよ。

てなわけで、来シーズンもご安全に!