2024年12月01日 Z1R スロットルワイヤー修理

メンテナンス

12月でも平気な顔してバイク転がしている天晴なライダーたちを尻目に、こっちはシーズン終了のご挨拶。
リチウムイオン電池は冬場もつけっぱなしで良いらしいのだが、まさかの暗電流で枯らしてしまったら大変だし、専用充電器がないので屋内保管しておく。
「専用充電器、買わなくて大丈夫ですか?」
と聞かれたこともあるけど、そもそも普段動かしていれば充電はしなくていい。
それでも不安なら、パルス充電機能のない、単純なヤツで普通のバッテリーと同じように充電したらいいと思う。
レギュレーターレクチファイアからやってくる電気は、整流されているとはいえ、充電器よりはラフなはずで、それでも問題なく使えているのだから大丈夫でしょう。

ただ、リチウムイオン電池って、鉛バッテリーより扱いがデリケートなのは間違いない。
SHORAIバッテリーには、中に4つのセルが入ってて、それぞれのバランスをとるためのBMS(バランスマネジメントシステム)が仕込まれてる。
ただ、それだけだと完璧じゃなくて、専用充電器でセルをアクティブにコントロールしたほうが寿命が伸びるって話。

専用充電器、高いのがネックだけど、バッテリー自体も高いし、長く使えるならむしろ安上がりになるかも。
それに、リチウムバッテリーって作るのに環境負荷がでかいから、大事に使って寿命伸ばすのはユーザーとして考える価値はある。

高性能なバッテリーをフルに活かすなら、専用充電器を使うのがベストな選択肢かもしれない。

で、バッテリーを抜いたついでに、格納庫を掃除しようとバイクを動かしたら、右手に「ブチ」という嫌な手ごたえ。
やっちまった。
押し引きした時、戻り側のワイヤーからタイコが抜けたのだろう。
抜けたのはスロットル側?キャブ側?
どうやら抜けたのはスロットル側。
だったらスロットルをバラしてハンドル側で直したらいいじゃない、と思うでしょうけど、キャブ側のアジャスターを緩めてやらないと作業できない。
泣く泣くタンクを外して補修の準備。

といっても作業工程はいたって単純。

1.タイコのハンダを熱で溶かす
2.イモネジを外す
3.掃除する
4.ワイヤーを入れ直す
5.イモネジで締め込む
6.溶かしたハンダを流し込む
7.部品を組み付けて終了

ところが、既存のタイコをトーチで炙ったら真鍮のタイコがボロボロになってしまった。
しょうがないので、ストックしてたパーツを引っ張り出す。

こんな感じ。
あとはフラックス+真鍮にも使いやすいハンダで固定して終了。

ネコのように丸くなって冬をやり過ごしますか。