2025年も昨年に続いての猛暑。
9月でさえ熱中症になりかけたほど。
10月になれば少しは暑さもやわらぐだろうと思いきや、スケジュールがいっぱい。
やっと時間がつくれたのが、昨年と同じように10月末。
さらにはあちこちでクマが人を襲う被害が多発。
事実、あちこちでいたましい死亡事故が起きている。
だからといってヒステリックに怖がってはいられない。
遭遇しないよう十分に対策しておけば良いわけで。
というわけで、今シーズン最後となるキャンツーは十和田湖と田沢湖に決定!
旅の装備 寒さ対策は十分に
心配なのは、正直クマよりも寒さ。
出かける一週間前から天気予報を数時間ごとにチェック(笑)。
残念ながら、寒さからは逃れられないようだ。
寒さをナメて走ると本当に大変。
疲労度は数倍にもなるし、集中できないから事故を誘発する可能性もある。
「どこが寒いの?暑いくらいだわ」
とか余裕かましてられるくらいで丁度いいのよ。
今回は冬に近い気温だったので、本格的な寒さ対策を。

おなじみのヒートテック極暖。
カシミアが混ざっているので暖かいというのもあるけど、普通のヒートテックよりも軽い。
軽さは大事なので、これを選ぶ。

首元から来る冷気は身体全てを冷やすので、ウールのネックウォーマー。
これはワークマンで購入。
同じくワークマンでは、冬用のグローブを購入。

これもワークマン。
グローブはLサイズなのだが、薄手のインナーグローブを重ねるためLLを購入。
冬場でも寒くないフリース、オーバーパンツを用意。
まさに準備は万端~♪ である。
さらに、さらに今回は特別装備。
四半世紀使ってきた寝袋が殿堂入り、今回はこれを購入。
ISUKA ポカラX という寝袋。
収納サイズは直径17cm×34cmとコンパクトながら、ダウンは500g。
残雪期の北アルプス、秋の涸沢や八ヶ岳、飯豊など春秋のキャンプで使えるということは、バイクツーリングなら安心できる。
三陸道を北上

十和田湖へ向かうルートはいくつかあるが、今回は時間短縮+費用削減のため三陸道を北上。
八戸市から十和田湖を目指す。
7時過ぎに出発を試みる。
順調にいけば八戸市に着くのは昼飯時だ。
昨年のような失敗はしないぜ。
ところが、今年も順調にスタートは切れなかった。
準備万端だったはずが、家を出た瞬間「あ、寒いかも」と一抹の不安が頭をよぎったのだ。
近所のガソリンスタンドで給油しながら考えた末、いったん家に戻り、そこらにあったパーカーとナイロンジャケットを着る。
備忘録として書くけど、当日の服装は以下の通り。
【トップス】
・ヒートテック極暖
・遠野で寒くて買ったパーカー
・ワークマンのフリース
・夏場に羽織るナイロンジャケット
・ダウンのアウター
【ボトムス】
・LEEの冬用102
・ヒートテック靴下
これならOKでしょう。
三陸道をひた走り、北を目指す。
が、やっぱり気仙沼あたりまで来たところで猛烈な寒さに襲われる。
脳内ではギブアップ、という文字と共にゴングが鳴り響く。
いったん三陸道を降りてオーバーパンツと冬用グローブに換装。
やっと快適に走れるようになった。
去年よりも寒いんじゃないか?
山田町でいったん給油して、田野畑村の「道の駅たのはた」に到着したのが11:30。
腹も減ってきたし、寒くてしんどいので少し早めの昼飯。

カモラーメンを食す。
寒い身体にカモ肉とスープが染みていく。
ここから八戸までは約100km。
いつもの100kmは大した距離に感じないが、この寒さだと50kmでもしんどくなる。
ここでさらに寒さ対策。
前日に調達しておいた、強力な使い捨てカイロ「マグマ」。
これを腰と首の後ろに貼って、再スタート。
寒いと上半身がこわばり、疲労感も倍増するのよね。
カイロを貼ってからは身体も楽になり、走りに集中できるようになった。
三陸道、何回も走っていて、単なる地点間移動のための高速道路というイメージだけど、意外によい景色が堪能できる。
山間部を走る区間には絶景ポイントもあるので、お見逃しなく。
十和田市到着


三陸道を八戸で降りてから、十和田湖までは意外に遠い。
ルートだと100kmくらい、時間にして2時間弱。
十和田市に着いたのが14:00くらい。
できれば、もう1時間くらい早く着きたかった。
スーパーで食材の買い出しと給油を済ませたところでトラブル。
何とスマホのカメラ機能に異常が。
カメラモードにすると、ジジジジ…という異音と共に画像がぶれる。
ちょろっと調べたら、スマホとバイクの振動がよろしくないらしく、特にiPhoneはカメラモジュールにダメージを喰らうとのこと…トホホ。

気を取り直して、十和田市街から国道102号線を使って西へ向かう。
国道102号線は、かの有名な「奥入瀬渓流」を並走する形になっているので、十和田湖へ向かいながら絶景を楽しむことができる。
が、この時は年に1回のマイカー規制により10:00~16:00まで一般車は通行不可。
しょうがないので山側の102号線を迂回して十和田湖へ向かう。

ところが、迂回した102号、道の両脇に雪が積もっている。
どこで凍結してるかわからないので、さっさとキャンプ場へと向かう。


十和田湖周辺は観光客でいっぱい。
夕方っぽい感じだけど、まだ15時くらい。

宇樽部キャンプ場

もう何十年も前のことだけど、何度か十和田湖でキャンプしたことがある。https://z1r2takeda.com/2021/06/03/st2000-01/
どこのキャンプ場だったか忘れたけど、多分、前に宿泊したのは位置的に生出野営場だった気がする。
今回は、宇樽部キャンプ場という十和田湖の御倉半島の根元にあるキャンプ場。
行くまでは分からなかったが、フリーサイトは湖のすぐそばでテントが張れる野趣あふれる施設。

フリーサイト、バイク1台で宿泊すると625円と格安。
ただし、場内は舗装されておらず、写真のように自然の地形に近い雰囲気。
旧い空冷4発車両だと取り回しや駐車位置に不安を感じるかもしれない。
万が一、勾配の下側に転ばせると起こすのが大変なので、危険を感じるようなら管理棟前の駐車スペースに停めるのがよいかも。
荷物満載のままキャンプ場へ進入して、引き返せなくなるケースもある。
転倒してしまってからだと元も子もないので、かく言う自分も徒歩でサイトを見て回り、よさげな場所を見つけた。
まずはさっさとテントを設営、暗くならないうちにエアマットを準備する。
気になるクマ出現だが、キャンプ場が対策しているのと、どういうわけか平日にもかかわらず沢山のキャンパーたちがいたので大丈夫だろう。
ホテル十和田荘
日が暮れないうちに日帰り温泉へ急ぐ。
宇樽部キャンプ場から一番近い日帰り温泉は、おそらくホテル十和田荘。
バイクやクルマだと5分くらい。
料金は500円と日帰り温泉としては格安の部類。
貸出用のバスタオルも200円だった。
一泊で帰るなら持ってきたタオルを使ってもいいけど、温存するために200円でレンタル。


奥入瀬渓流が紅葉真っ盛りだったからか、たくさんの観光客がチェックインしていた。
お金があるなら、こういうホテル泊でツーリングしたいものである(笑)。
大きなリゾートホテルの温泉ということで、風呂は結構大きい。
割とぬるめのお湯で、露天風呂もそれほど熱くない。
ゆっくり長々と入るには良いと思う。
普段、あまり長風呂はしない方なのだが、これから極寒の夜を迎えるに当たり、じっくりと身体を温める。
まだ17時を回ったばかりなのに、ホテルを出る頃には陽が落ちてしまっていた。
一本道で迷うはずもないのだが、あたりは真っ暗闇でキャンプ場への看板を見逃してしまう。
暗くなってからは要注意。
キャンプ場へ戻ったら、すぐに夕食の準備。
と言っても結構疲れていたので、基本はスーパーの惣菜コーナーで売っていたのり弁(笑)。
それに何か足す程度。


夕飯を食べながら、焚き火で暖を取る。
食事を済ませたら、食糧のゴミはすべて指定のゴミ箱へ捨てる。
万が一のこともあるから、テントには食べ物は置かないか、離れた場所にデポする。

夜中に目が覚めたので温度を調べたら1.8℃。
なかなかの寒さだが、ISUKAの寝袋はぜんぜん寒くなかった。
ちなみに、これは当日の十和田湖(休屋地区)の温度(tenki.jpより)。

本日の走行距離


本日の走行距離は約460km。
距離はともかく、夕方前に落ち着いて、現地でのんびり過ごすのがよいね。


