アーカイブ Summer Touring 2000 東北・北海道 1

ツーリング

Introduction

過去に「空冷Zとの戦い」に掲載していたコンテンツを少しずつ本サイトにも再掲載していくという、個人的事情の企画。
20年以上も昔に書かれたものなので、ワタクシも別人のように元気だし、今じゃコンプライアンスとか倫理的にどうかな、という内容もあったり…
今回は、ほぼリライト無し(レイアウト変更のみ)で、当時の勢いのまま再掲載しています。
また、店舗情報などは現在の情報にアップデートしてみましたが、ところどころ抜け落ちている場合もありますが、その点はご了承下さい。
新型コロナウィルス感染拡大が続いているので、まだまだ自由にあちこちを往来できる状況ではありませんが、いつか、またライダーたちが気兼ねなく北海道を訪れることが出来る時が来るよう、切に願っております。

はじめに

夏期休暇を取った時は、毎年ツーリングに出かける。
去年は北海道、おととしは福島、その前は海外…7月から8月の間は、どこかしら必ず走っている。
今年も走るつもりだったが、なかなか行き先が決まらなかった。
涼しい北海道に行くべきか、未踏の土地を走るべきか…
 
あれこれ迷っていたら、行きつけのバーのマスターが
「お盆休みにみんなでツーリングしましょう」と提案。
当初の計画では、新潟県の佐渡島が目的地だった。
が、それぞれのスケジュールの関係上、2泊3日の東北ツーリングに変更。その後は独りで北海道へ渡ることになった。

面子はマスターのアイザワ君(FXR)。
元・マスターで『気分だよ、気分』のモトオ君(スポーツスター)。
常連でMr.BIKEの男のジャーナルにも登場したことのあるイーヅカさん(BAJA)。
合言葉はセフティー、得意技は三点倒立のリューセー(ソフテイル)。
酔っ払って行き倒れのオノデラ(スポーツスター)。
ポーカーフェイスでホイルスピンのケンタ(V-MAX)。

それぞれ個性的というか、アクの強い彼らの行いを見てきたオレとしては、正直「大丈夫だろうか」と不安だった。
以前、何日か一緒に行動したライダーの言動に、とても不愉快な思いをしたからだ。
何より最悪なのが、本人がそのことに気づいていないということだ。
そこで、マスターのアイザワ君とオレは、今回のツーリングに関していくつかのルールを作った。

1.タバコやゴミのポイ捨て厳禁。
2.他のライダーや家族連れの旅行者を威嚇しない(ただでさえ人相が悪い連中が集団で走るのだから、傍から見たら犯罪者集団だ)。
3.呑んだら乗るなプラス泳ぐな。

こいつを破ったヤツは、オレの打撃・関節技などの体罰をもって制裁となすことに…

北海道ツーリングについては、昨年行きそびれた礼文・利尻島が大きなテーマ。
この二つの島さえ渡ったら、もう帰ってもいいやと思うくらい、オレの中では期待が膨らんでいた。
しかし、そいつを外したら(面白くなかったとか、天候不良で行けなかったとか)テーマが消えてしまうので、温泉というお題を設定。
何処へ行くにしても、出来るだけ温泉に入るようにする。

島と温泉。
このふたつが、今世紀最後の夏休みのテーマであった… 

秋田・青森編

8月13日 [仙台~男鹿半島] パシリは誰だ!?

朝5時半起床。
集合場所からの出発が7時ってんで、少し早めに出発。
途中でガソリンを満タンにして、アイドリングを兼ねてジワジワと走る。

寝起きの身体と冷えたタイヤの調子が上がってきた頃、すぐ先でパトカーがスピード違反を取り締まっていた。
危ない危ない。しょっぱなから捕まってたまるかっての。
流行るココロを抑えながら、早朝の国道をひた走る。

集合場所に到着したのは、6時40分頃。
すでにイーヅカさん、アイザワ君、リューセーの3人が到着していた。
一番ヤバそうな面子が揃っていたのが、意外だった。
リューセーにいたっては、近所のホテルに泊まっていたという念のいりよう。
「すげーなあ、リューセー」と思ったら、彼女と泊まっていただけだった。
感動して損したぜ。

「誰だ、遅刻は誰だ!?」
昨夜、ほとんど寝ていないアイザワ君が時計を見ながら、血走った眼でうわごとのように繰り返す。寝てないって言っても、店が忙しかったわけではない。
単に朝まで呑んでいただけ。
調子に乗って呑みまくると、ツーリングそのものが企画倒れになる恐れがあるので、前夜祭はほどほどに。

何故にみんなが、集合時間にこだわるのか。
初日の遅刻者はパシリなのだ。
たとえ「そろそろ寝よう」という段階になって
「オレよう、メロンパンが食いてえんだよなあ。でもオレが食いたいのは秋田市内で売ってるメロンパンなんだよな」と言われたも
「ハイ、先輩」と男鹿半島から秋田までぶっ飛ばさなければならない。
同行するライダーは、ろくでなしばかりなので、本当にやりかねない。
恐ろしい限りだ。

続いて登場したのがケンタ。
というわけで、パシリはオノデラかモトオ君のどちらか。
ケンタ曰く一緒に走ってきたオノデラが、ガス欠でマシンを押しているらしい。
そうこうしているうちに、モトオ君が登場。
ガス欠だろうが、集合時間までに到着しなかったのは事実。
てなわけで、パシリはオノデラに決定した。

渋滞前の仙台市内を国道48号線に乗せ、ひたすら西へと向かう。
国道48号線は、俗に作並街道と呼ばれている(らしい)。
道と平行して広瀬川が流れており、渓流を見ながら走るのはなかなか乙なものである。
が、悪天候には弱く、道幅も狭いので渋滞しがち。
この日もお盆だけあって、途中から混雑が始まった。

天童市に抜けてから、国道13号線を北上。
新庄に入り、今度は国道47号線から酒田を目指す。
峠を走っている間は肌寒かったのだが、47号線に乗った頃には物凄い暑さが襲い掛かってくる。
真夏の直射日光が苦手なオレは、革ジャンを着ていたので、熱中症寸前。
今にもひっくり返りそうだった。

いや、長袖Tシャツもあったんだけど、出すのが面倒臭かったのよ。
この47号線、昭文社のツーリングマップルではおすすめルートに入っていないが、最上川を見ながらの走行は大変気持ちがいい。
他の面々も絶景に顔をほころばせていた。

酒田で昼飯を食い、ダラダラと休憩。
あまりの暑さに、リューセーやアイザワ君は「海に入りてえよお」とひっくり返されたタコみたいになっていた。
酒田の北東約50kmの地点には、鳥海山という2000メートル級の山がある。
この山の西斜面には鳥海ブルーラインなる峠道が走っている。
最初は高速コーナーだが、5合目付近にはヘアピン中心の細かいコーナーが続く。
なかなかエキサイティングなコースで、この時ばかりは、オレとイーヅカさんが先頭を走らせてもらう。

右に左にマシンを切り返し、時にはステップがチリチリとアスファルトに削られる。
もちろん、公道なので安全マージンを十分にとっているが、タイヤの横っ面が路面に食いつき、マシンと身体を外側にひっくり返そうとする横Gを感じていると「ああ、バイクはいいなあ」とニンマリと微笑んでしまう。

念のため繰り返すが、決して思い切り攻めているわけではない。
荷物は満載だし、お盆の真っ只中だけあって対行車も多い。
ひとつ間違えば、大事故につながり、自分はともかく相手や仲間に迷惑をかけてしまう。
せっかくの夏休みにイヤな思い出は作りたくない。
この歳になって、そんな『分別』というヤツを覚えた気がする。

鳥海山を降りてからは、7号線をひたすら北上。
国道101号線に入って、男鹿市に到着した頃にはかなり日が傾いていた。
「バイクなのに遅いじゃん」と言われるかもしれないが、7台ものマシンが一緒に走るのだから仕方ない。
全員がすり抜けで前に出られるわけではないので、ペースは車と変わらない。
その辺がマス走行のデメリット。
けど、同じ時間に同じ景色を観て、同じ風を感じる…
独りにはない楽しさがあるのも事実だ。

いよいよ男鹿半島へ突入しようとした時、前を走っていたケンタの足元から煙が上がり始めた。
この時、ケンタはマシンを交換してアイザワ君のFXRに跨っていた。
オイルが噴き出した!?
誰もがそう思ったが、当の本人は2スト並みの白煙にはひとつも気づいていない。
「ケンタ!停まれ!!」
叫んだりジェスチャーしたりで、ケンタを停めようとする。
そうしているうちに、右脚から炎が噴き出した。

おいおい、これでガソリンに引火したら、マシンもろとも火だるまだぜ!
非常事態に気づいたケンタが、マシンを路肩に止める。
パタパタと叩いて消そうとするが、火の手は激しさを増すばかり。
オノデラがペットボトルに入ったポカリだかアクエリアスだかをかけて、何とか消火に成功。
だが、ケンタのジーンズにはデッカイ穴が開いた。
しかも、火を消し止める間、パンツ一丁で交差点に突っ立っていたもんだから、他のドライバーの視線を一手に集めていた。

「おい、何で気づかねえんだよ」
「いや、何となく熱いなあとは思っていたけど…」
口数少なく、ポーカーフェイスのケンタだったが、眼には動揺の色が浮かんでいる。
ブーツを履いていたせいで、気づくのが遅れたようだ。
でも、ブーツじゃなければ火傷を負ったかもしれない。

エキパイにジーンズの裾が触れて、排気熱がカラカラに乾いたジーンズを燃え上がらせたらしい。
オフ車に振り分けバッグを積んで、マフラーに当たった部分が溶けたり燃えたりするのは、ありがちな話である。
しかし、衣類が燃えた現場を見たのは、誰もが初めてだった(レインウェアが溶けるのは聞くけど)。

そんなこんなで本日の宿泊地、桜島野営場に到着したのは7時を回った頃。
慣れぬ長距離&マス走行に、オレもみんなも疲れ気味。
ちなみに、楽団四季のボーカルのJUNも単独ツーリングしており、ほぼ同じ時間帯に仙台を出発。

明後日、JUNも北海道へ渡ることになっており、似たようなルートでこのキャンプ場に到着していた。
彼は独りで走っていたため、2時過ぎには到着していたという。
単独走行とマス走行の差はかくも大きいのである。
ていうか、なんだかんだ言って、休憩時間が多かった。
少し走っては休み…の繰り返し。ついでにいうと、道に迷ったり、はぐれたりもした。
こんなことがペースの乱れとなり、疲労を生む場合もあるのだ。

男鹿半島から観た日本海。遠くに鳥海山が見える

しかし、疲労に呆けている場合ではない。
メシも酒もないので、買出しに行かなければならない。
しかも、桜島キャンプ場の近くに肉や酒を売っている店はなく、15kmほど戻る必要がある。

買い出し隊は2名。
一人は遅刻したオノデラ。もう一人はジャンケンで決めることになった。
実は、この集団ジャンケンというものが、オレは非常に苦手である。
こういう場面で幾度となく苦渋を舐めさせられてきたのだ。
「ああ、今回もイヤな予感がするぜ」
予感は見事に的中。
栄えある買出し部隊もとい、パシリ2号として選ばれてしまった。

「オレさーWEBに日本海に沈む夕陽を撮影したいんだよね」と言おうと思ったが、何だかセコい言い訳になりそうなのでやめておいた。
日本海に沈む夕陽は北海道でも観れるだろうし、ネタ的には買出し部隊の方がオイシイ気もする。
ヘタっているオノデラを引っ張って、オレたちはマシンを海沿いのワインディングに乗せた。

来る途中のチンタラ走行では体感出来なかったが、男鹿半島のワインディングは結構面白い。
アップダウンの激しい高速コーナーに、思わずスロットルも開き気味になる。
とか走っていたら、オノデラのマシンが遥か後方に。
時々ペースを落として、着かず離れずの距離を作ってやる。

8時頃、マックスバリューに到着。急いで買い物を済ませ、キャンプ場へと急ぐ。
と、その前に隣のコンビニで一服&栄養補給。
オノデラはおにぎり、オレはデザートを食った。
買出し部隊の特権だ。

来る時は日も落ちていなかったたが、帰り道は真っ暗闇。
港周辺には街灯が行き先を照らしてくれるが、山に入ってからは明かりどころか、リフレクターの数も少ない。
独りだったら絶対怖い。
思わず、昔やったゲーム『弟切草』のイントロを思い出した。
 
往復1時間半をかけてキャンプ場に戻ると、すでにジャンケン勝ち組が火を起こしていた。
肉はカルビに牛タン、魚は鮭の半身。
つまみは魚肉ソーセージと乾き物。
20代前半の若者たちは、飢えた獣のが如く、喰らい、呑んだ。
オレはというと、鮭の半身に美味さを感じてしまっている…普段の食事も魚中心だしなあ。
昔ほど、肉を食わなくても生きていけるようになった。
こりゃ、歳を取った証拠か!?

このペースで明け方まで宴が続くと思いきや、この夜はいくらも呑まないうちに幕を閉じた。
普段遅くまで酒をかっくらっている連中が、早起きして400キロ近くも走ったのだから当然だ。
オレもキャンプ場内の温泉でひとっ風呂浴びてから、さっさと寝てしまった。

【今日の温泉】

桜島キャンプ場には無料の露天風呂が設置されている。
満天の星空の下、風呂に入れるといえば聞こえはいいが、ハッキリ言って狭いし汚い。
去年もここに泊まったキャンパー曰く「これでも去年よりはマシ」とのこと。
ここに入るなら、キャンプ場を運営している男鹿桜島荘の内風呂に入った方がいいかもしれない。
効能は高血圧、神経痛、リウマチなど。

8月14日 [男鹿半島~十和田湖] 暑くて寒い一日

ロングに出ると、オレの生活リズムは一転する。
日の出とともに目が覚め、すぐに腹が減る。
この日も例外ではなく、起きたら腹が減っていた。
何か食うものはなかったかとカバンの中をまさぐっていたら、すぐ傍でテントを張っていたイーヅカさんが目を覚ました。

他の連中はひとつも起きる気配がないので、我々だけでメシを食うことにした。
といっても、袋入りのインスタントラーメン。
お湯を沸かして麺をゆで、スープを入れれば完成なのだが、ちょいと工夫してやると格段に美味くなる。

ラーメンについているスープは廃棄し、代わりに醤油と中華スープの素を使う。
この中華スープの素がポイント。
自炊する人なら見たことがあるかもしれないが、赤い缶に入った半練りのヤツだ。
ラーメンだけではない。
お湯と溶き玉子で即席中華スープになるし、家で使えばチャーハンの素にもなる。
が、開封後は冷蔵庫にて保存しなければならないので、ツーリングにはちょっとリスキーだ。

この日の出発は10時近く。
オレにしてはかなり遅いスタートである。
ここで、リューセーとはしばしのお別れ。
秋田の実家に寄ってから、十和田湖畔で合流することになる。
残るメンバーは男鹿半島の展望台で遅い朝飯兼昼飯を食い、ひたすら日本海側の国道101号線を北上する。

今日も今日とて日差しは強く、おまけにところどころで渋滞。
上からは直射日光、股ぐらからはエンジンの熱と、ダブルパンチで意識が朦朧となる。
後で気がついたが、日焼けで腕が真っ赤になっていた。

途中、黄金崎不老不死温泉に寄り道。
岩場の海岸に湧き出た温泉で、お湯の色は黄土色。
とても黄金には見えないのだが、夕陽が沈む頃には、黄金色にきらめくらしい。
オノデラとオレは内風呂につかっていたが、他の面々は海水浴を楽しんでいたらしい。

日本海と温泉を満喫してから、再びマシンを101号線に乗せる。
オレとしては、一度南下して、白神山地のダート越えに挑みたかったのだが、ハーレー軍団の猛反対にあい、断念。
ハーレーだったら足つきもいいし、コケることはないと思うんだがな。
 
鰺ヶ沢まで進んだら、岩木山に向かって県道に入る。
岩木山には麓を一周できる道があり、こいつがまた素晴らしい。
ハーレー軍団が大排気量にものをいわせて、かっ飛んでいく。
どうやら、それまでの渋滞で欲求不満になっていたらしい。
アイザワ君は、ここじゃ書けないくらいのスピードで走ったもんだから、上機嫌だった。

本当なら弘前市内を見物していきたかったが、時間の関係上、アップルロードという農道を走り、東北自動車道大鰐弘前IC付近に抜ける。
今日も到着が遅くなりそうだったので、途中で酒と食料を調達。
国道454号線から始まる峠道をガンガン走り、先を急ぐ。
が、次第に日は傾き、ついには夜になってしまった。
夜の峠道というだけでも大変なのに、いつの間にか辺りは深い霧に包まれていた。

「おお、やばいなあ」
 目を凝らしたが、視界は5メートルあるかどうか。
バイクはライトの位置が高いので、よけいに見えづらい。

先頭を走るアイザワ君が「見失ってたまるものか」とばかりに、前を走る自動車を必死で追いかける。
人間切羽詰るとすごいもんで、あれほどイヤがっていた峠を物凄いスピードで登ってゆく。
ベテランライダーのイーヅカさんが驚くほどの走りだ。

だが、あまりにも必死で追いかけたせいか、前の車がハザードを点灯し、我々を追い越させてしまった。
その瞬間、アイザワ君の張り詰めていた糸も切れ、ペースダウン。
ひとまず休憩となった。

「本当にこの道であっているのかよ?」
「確か、どっかで折れるべきとこを折れなかったから、遠回りになったんだ」
「うう、寒ぃ…」
「大丈夫なんすかねえ…」
深い霧にマシンも服もびしょ濡れ。
一同の顔に不安と疲れの色が濃い。

「うう…こっからは、タケダさん前をお願いしますぅ」
先頭を走っていたアイザワ君が、ついにギブアップ。
コンタクトレンズの調子も悪かったようだ。
暑い時は呪わしいフルフェイスだが、こんな悪天候にはめっぽう強い。

「OK。峠なら任せろ」
「いや、そうじゃなくて…ゆっくりお願いします」
アイザワ君が『ゆっくり』を強調する。
しんがりをイーヅカさんに固めてもらい、再スタート。

数メートル先の道も見えず、路面状況も分からないので、慎重にマシンを走らせる。
コーナーが近づいてきたら、ブレーキを細かく刻んで後続車にアピールしてやる。

かなりゆっくり走っているつもりだったが、あれよあれよという間に2番手以下の差が開いてしまう。
思わず、独りだけ別の世界に連れて行かれたような気がして背筋が凍りつく。
時折ペースを落として後続車を確認し、トロトロと峠を下る。
 
峠を抜けて十和田湖畔にたどり着いた時には、イーヅカさんとオレを除く若手軍団は、すっかりヘトヘトになっていた。
「お盆だしさあ、絶対引きずり込まれるって思ったよお」
「どこ走ってるのかわかんねーしさー」
「まだ寒いよ…暖かいコーヒーとか売ってないのかよ…」

それでも無事に抜けたことで、それぞれの顔に安堵感が溢れていた。
終わってみれば、ちょっとした冒険気分だ。

先に来ていたリューセーと合流し、キャンプ場でメシを食う頃には9時を回っていた。
彼らは仙台方面へ引き返すが、オレはJUNとともに北海道上陸。
携帯電話にはJUNから船の出発時刻についてのメッセージが入っていた。

他のキャンパーの迷惑にならないよう、ヒソヒソと盛り上がる宴会を途中で失礼させてもらい、眠りについた。

【今日の温泉】

 黄金崎不老不死温泉。岩場の海岸に作られた温泉で、満潮時には海に沈んでしまう。
海沿いの温泉だけあって、塩っ気が強く、地下200mから1分間に400リットルという量が湧き出ている。
効能は神経痛、腰痛、リュウマチ、創痛、皮膚病など。入浴代は300円。
旅館『不老ふ死温泉』が運営・管理しており、内風呂の料金も含まれる。

Summer Touring 2000 東北・北海道 1
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