2010年08月25日 Z1Rのオイル漏れ修理

Z1R-II

今年の夏は暑うござんすね。
こんなに夏が暑いと感じたのは、20年くらい前に東京生活をしていた時…JR中央線沿線のコチャコチャっとしたところに住んでいた時以来。
仙台の夏はいいなあ、ってよそから来た人に言われるけど、とんでもない話。
大阪から来た人ですら「暑い」ってこぼしてましたから、全国的に暑いんでしょうね。

で、今回は早くも修理。
エンジンの三本線からのオイル漏れ。
昔、Zを手に入れた頃、どこから漏れているのか分からず、四苦八苦したことがあった、あの三本線。
 
実はエンジン組んでる時「あやしいかな」と思ってたんですが、面倒だからスルーしました。
あの頃やっておけば、10分で済んだのにね。
実働車でやると、エライ苦労します。

この部分を修理するには、左側のカバーを外してやるわけだが、中はオイルで満たされているのね。
そのまま、カパっと外すと、オイルがドボドボ出てきます。
でも、もしかしたら垂れないかも。
と思って、そのまま開けたら、案の定、ドボドボと垂れてきました(涙)。

これを解消するには、車体を反対側に倒してやればいいわけです。
だからといって、本当に横倒しにすると、ガソリンがもれたり、余計なところがぶっ壊れたりするので、普通はジャッキとか使うのね。
オフロードバイクみたいに、右側にスタンドつけてもいいけど。
しかし、あれね、こうしてみるとイギリスとか日本みたいに「左側走行」は理にかなっていると思うんだけどね。
右側通行だからといって、右に倒れるスタンドだったら、またぐ時しんどいでしょうよ。
 
ジャッキ出すのも面倒くさいワタクシは、マシンをベランダの壁に倒しておきます。
いい加減な割に、ズルズルと走りだして倒したら怖い小心者なので、フロントブレーキを紐で握りっぱなしにしてやる。
あと、雨降ったり湿気でオイルがおかしくなるのも嫌なので、コンビニの買い物袋で覆っておきます(笑)。

そうそう、今回、カバーの塗装、ノリが悪いところがあったんで、やり直しすることに。
とりあえず、剥離剤を塗りたくって、塗装を剥がします。
割とすぐに塗装が落ちてくれるんだけど、なかなかはがれてくれない所もある。
カチンときて剥離剤を追加するもよし、人力で落とすもよし。
アタクシの場合は、少し荒いサンドペーパーで表面をならしてやりました。
表面が少し荒い方が塗料のノリがよいでしょう、というので。

ラップとか巻くといいのかなとも… これくらい落ちれば、満足です
この辺り、どれだけキレイに下地を作るかが成功のカギだ!
と、某メンテナンスマガジンでは書くのだろうけど、ワタクシは適当な感じで終わらせます。
アパートの庭で一生懸命パーツを磨いているオッサンがいたら、コワイでしょ。
あとは、軽くパーツクリーナーをふってやればOK。
 
早速塗装に取り掛かる。
塗装は、遠くから少しずつ・・・なんていうけど、これも適当。
こんなところ、ピカピカに塗ったって誰も気づかないって。
と、思いながら、スプレーしてやります。
ひとつだけアドバイスするなら、トリセツに書いてあるやり方、あれは守った方がキレイにいきます。
たいていは、遠くから薄塗りしろ、と書いてるでしょ。
あれを「こんなに薄くて大丈夫かな」と思って、近くでプスーとやると、だいたい厚塗りになって垂れますから。

垂れるのはねえ・・・よろしくないですよねえ。
特にお山の頂点が両ひじ関節を結んだ時に出来る線から下に行ったら要注意だな、と15歳くらいの頃から気づいてました。
しかし、個人差があって、垂れてなくても、そういうポジションに来ている場合もある、と。
この法則、リーマンショックを回避した凄腕投資家からも絶賛でしたよ。
「そんなくだらないことを考えて生きている人間が、この現代社会にいるなんて!!」と。
大丈夫、と聞かれたので「あまり自信はない」と答えておきました。
なにしろ、このコンテンツがアップされるとGoogleのキャッシュに残って、多分、オレの死後も延々と…ああ、可哀想なTAKEDA一族。
親族でBlog書いてる人もいますが、それはそれは壮大でアカデミックなテーマなのに。

とか言っている間に、このクソ暑い夏の日差しは塗装を一気に乾燥してくれます。
そしたら、今度は焼き付け。
摂氏200度でローストしてやります。
台所のオーブントースターが狙い目なんだけど、そんなことをしたら「食い物とバイクのモノを一緒にするな!」と怒られるので却下。
でも、昔、ウチの死んだオヤジは冷蔵庫にアオイソメ(釣り餌)を入れてたんだけどねー。子供ながらに「そりゃないよ」と思ってたけど。
 
結局、外で炭火を起こして「炭火焙煎」することにしました。
200度という温度がどんなものなのか、よく分からないけど、それなりに強力じゃないかと。
ただね、前にホルモンを焼いたBBQ用の卓上コンロを使って焙ったら、なんか炭火というか肉の香りがしましたよ(涙)。

そして、ここからが本番。
一連の部品は既に取り外し済みなので、ゴムパッキンについた古い液体ガスケットを取り除く。
油分を吸ってか、それとも熱のせいか、結構ヘタレてる感じで、ポロっと取れてしまいます。
そしたら再度位置を決めて、ガスケットを流し込む。
Zの定番な症状なんだけど、そんなにシビアにやらずとも漏れは停まる気がします。
少なくとも、うちのZはOK。
※ここのオイル漏れ対策は液体ガスケットではなく、エポキシ樹脂が効果的。
非常に堅牢で、まったく漏れてこない。

液体ガスケットが乾燥した頃を見計らい、車体に取り付けます。
大金持ちはガスケットの使い回しはしないのでしょうが、お金がないワタクシは紙ガスケットを使い回します。
少しちぎれた個所もありますが、ドンマイ。ネバマイ。ドンウォリ。
見てみなかったふりをします。

いよいよ取り付け開始、と思いきや、天気が悪くなってきた。
はやくやらねば・・・と思っているうちに雨。

青空ガレージ最大の敵は天候である。
が、これまでも雨だろうが雪だろうが、やると決めた日には
やってきたのだ。
この程度の雨くらいで作業は停まりません。
傘をさして作業を続けます。
傘が残念な感じになっているって?
バ、バカモノ!
これはちゃんとベランダに沿って傘のフレームのRを調整
しているのだ!!決して不慮の事故で曲がったわけではない!

ただ、この季節は蚊がね…キツいんですよ。
こればかりは、どうにもならないので蚊取り線香を。
よく効きます。

とまあ、こんな感じで作業は終了。
やることは単純なんだけど、思いのほか面倒くさいんですよねー。
しかも、今年の夏は暑くて暑くて。
真っ黒い単車に乗っていると、ホントに死を見ます。
これ、書いてるのは10月ですが、もうそろそろ肌寒くなってきました。
寒ければ寒いで「もっとバイク乗りたいな」と身勝手に思ったりも。

そのほか、夏の思い出などを…