2006年08月20日 Z1Rのメーターギア交換・時計設置

Z1R-II

マシンも直り、意気揚揚な今日この頃。
全てはオレを中心に世界が回っている…
とまではいかないにしても、セル一発でエンジンが始動するようになったのだから、ウレシイことこの上なし。
 
たとえ、そいつが普通だとしても…ね。

とにかく、車検までに間に合ったので、OKでしょう。
とか思っていたら、アレレ?
スピードメーターが動かないじゃないのさ。
ウンともスンとも言わないとは、一体…(メーターは音を出す部品ではないというツッコミはナシね)!?

てなわけで、今回はスピードメーター不具合の原因を探ると共に、その修理日記。

まず、何はともあれ、原因を探るところから始める。
10年くらい前、いきなり針が外れて動かなくなり、解体屋でメーターを買ったことがあったっけ…
とりあえず、メーターが動くかどうかをチェック。

チェック方法はいたって簡単。
電気ドリルのチャックに、スピードメーターのワイヤーを挟んでやるだけ。
つまり、ドリルがタイヤの役目になるわけだ。

ドリルのトリガーを目イッパイ引いてやると、メーターはちゃんと時速40km辺りを指す。
針があっちこっち動くことなく安定しているので、メーター自体は大丈夫…なはず。
メーターが動いたということは、ワイヤーもOK。

残された箇所は、タイヤ(ホイル)からの取り出し口・・・つまり、スピードメーターギアというヤツである。
実際、中を探ってみると、ワイヤーを噛む部分が、スルスルと抜けてくる。
パーツの名前でいうところの、ピニオンギア。
そこが、ポッキリ折れているので、ギアが空転してワイヤーに動きが伝わらないのだ。
本当に、ほんとーに小さなパーツなんだけど、コイツが死んでしまうと、メーターは完全に死んでしまう。

しょうがないので、このパーツを入れ替えることに…
が、コイツが試練の始まりだった。

サービスマニュアル、パーツリストを見ても、メーターギアについて詳しいことは書かれていない。
せいぜい分解図が掲載されている程度。
ホイールと同じ向きの回転を歯車を介して、90度向きを変えてやるだけだから、すごく単純なモノではある。
が、分解するためには、圧乳…じゃなくて、圧入ピンを外さなければならない。

この圧入ピンが曲者。
どうやって抜いたらいいのか、皆目見当がつかない。
普通、圧入ピンはその構造上、反対側から叩いて抜くように作られているのだが、コイツは反対側に穴はない。
まさに「分解することはあり得ません」的な造り。
 
ある程度太いピンならば、タップも立てられよう。
しかし、このピンの直径は2mmくらい?
下の画像、ちょっと見づらいだろうが、赤丸で囲んだトコの中心…これが圧入ピン。
ギザギザがついているメーターワイヤーのネジの外径が12mmらしいから、この細さとか小ささが分かるだろう。

ブレーキディスクとフロントフォークの間にあるのが、メーターギアのボディ。
ココ、地べたにひっくり返って撮影しました(笑)
いろいろ考えた挙句、バラして単品のパーツを買うのもメンド臭いので、メーターギアをアッセンブリで購入することに。
これにて一件落着…のはずが…
 

メーカー欠品ですって…!!

旧いマシンのパーツが欠品したということは、生産停止を意味する。
この世から、また貴重なZのパーツが失われた…というわけ(涙)。
 
そ、そんなの信じられません。
こうなったら…と、受話器を取って電話。

こんな時、一番頼りになるのが、カワサキお客様相談室。
こんな旧車でも、カワサキの方々は、そりゃあもう親身になって対応してくれた…ことがある。
もう、5年以上も前のことだけど。

今度もカワサキの方は親切でした。
一緒にパーツリストをめくりながら、一生懸命考えてくれて。
最後には「ちょっと詳しい者に訊いてみます」といって15分くらい帰ってこなかったりして(笑)。
まあ、とにかく頑張って探してくれたのよ。
とうとう見つからなくても「これは…ワタクシの個人的な意見として聞いて頂きたいのですが」と前置きしながら
「内燃機屋さんに圧入ピンの除去を依頼すれば、ケース以外のパーツは出ますのでリペア可能です。ですんで、どっかで頼まれては如何でしょうか…」
なんてことも言ってくれたし。
 
結論、代替パーツも存在しないことが判明。
某ムラ○マに「ありません」と言われてたから、諦めてたんだが…ここまでハッキリ言われるとショック。
 
最悪の最悪、PMCから18インチホイル用のパーツが出てるんだけどね。
まだ19インチホイルだから、それをつけても正確な速度は表示されない…
って、どうせ速度計なんて見てないから、いいんですけど。
タコさえマトモに動いてくれたら、十分。

で、まめにヤフオクをチェックしていたら、FX用のメーターギアが出品された。
入札者は誰もいない。
フツーはサクラが登場したりすんのもイヤだから、入札はギリギリで行う。
けど、今回は「誰も買わないだろうな。出品取り消そう」とか言われるのもイヤなので、すぐに入札。

幸い、不人気アイテムだったらしく、あっさり落札。
車検も通ってメデタシ、メデタシ。

前回もお伝えしたように、取り外した電圧計のところが寂しい。
予定では時計をつけるはずが、狙っていたものが廃盤。
何だか、廃盤とか欠品に当たる確立が高い(涙)。

かといって、このまんまじゃあカッコ悪い。
油温計も考えてみたけど、高いしね。
どうせ、オレなんて油の温度なんて見ないだろうし。

ツーリングがメインだからね、やはり時計がいいんじゃないだろうか。
そう思いながら、あちこち探していたら、いいのが見つかりました。

まさに理想です。
女の子でいえば、エビちゃんとか綾瀬はるかとか愛川ゆず季です。
この頃、オッサン街道まっしぐらです。
こんなこと書いているから、家族からは最近まったく相手にされてません(笑)。

まあ、それはそれとして。
この時計、Z1Rに装着することを前提に設計されたとしか思えません。

ただでさえ、見栄えが良くないのに…コレじゃ貧乏臭いでしょ、ホント。
どうでしょう、この絶妙なプロポーション!
ね、どうですか?
かなり、いいでしょ?

ケース裏にはマジックテープがついていて、しかも両面テープまであるので、好きな所に固定可能。
カワイイうえに性格もいい!
あとは、ボクちゃんと一体になってちょーだい!!
 
というだけなのだが…

ここで、問題が発生!
いつも問題ばっかですね、オレ。
何だか昨年(2005年)末から、公私にわたって問題ばかりが起きてます。
別にネタでもウソでもないんだけど…ホントによくトラブルに見舞われてるんです。
あんまり詳しくは書けませんけど(笑)。

カワサキさんに嫁ぐハズのこの時計…よーく写真を見ていただければ分かるのですが…
そう、何とすでにホンダさんの許婚だったんですよ(涙)!
許婚ならばまだしも、もはやホンダさんの一族です。
当たり前ですね。ホンダの製品なんだから(多分)。

ホラね。
試しに着けてみると…

誰がどう見ても、理想的でしょうが。
きっとZと時計はこんな会話を

「キミはボクのところに来るために生まれてきたんだよ」
「でも、アナタはカワサキ、アタシはホンダ…ムリなのよ」
「ムリなもんか!だってこんなにピッタリじゃないか!」
「ピッタリでもムリよ!きっとアナタは世間から冷たい目で見られるわ」
「世間が何だ!ボクはスズキの連中ともうまくやってきたんだよ?」
「それはヒューズボックスだからでしょう?表からは見えないもの」
「見える、見えないは関係ないよ!大事なのはオレたちの気持ちさ!」
「ホントに?ホントに幸せにしてくれる?」
「もちろんだとも!!」 
という会話があったかどうかは不明だが、とにかくピッタリだと思うんですよ。
HONDAのロゴが表面印刷だったら削り落としてやればいいんだけど、どうやらプリントしてからクリヤを重ねているみたい。
小さいくせに、なかなか凝った造りである。

ロゴは何とかなるとして、重要なのはキチンと装着できるかどうかである。
生活防水とはいえ、直接雨が当たるようにはしたくないし(カウルの内側も油断大敵)。

で、考えたのが、時計が入っていたブリスターパックの再利用。
透明なプラスチックは、適度な強度があるし、専用設計だからおさまりもいい。

このように周囲を囲ってやる。プチリサイクルです(笑) スペーサーで固定。向こうに人間の脚が写っているのは、心霊現象でしょうか?
前回スピード&タコメーターを固定したスポンジつきのテープが余っていたので、こいつでラバーマウントをつくり、ホールド。
本当は、ステーを作って確実に固定してやりたいんだけど、機能的に問題なさそうなのでOKでしょう。
とりあえず、脱落さえしなければいいって感じ。

問題は、時計のロゴ。
こんな風に、純正パーツの袋の上に置いておいたら、そのうち感化されてHONDAのロゴがKawasakiにならないかなあ…
とアホなことを考えてみる。
 
HONDAであることは、もはやしょうがない。
Kawasakiに変わる努力をする、あるいはしてもらえばいいんです。
ダメだと思うからダメなんである。
って、ポジティブに考えればきっと打開策も見えてくるハズ。

あ、ホラ、こうしてみると、カワサキのロゴなんて、サイズ的にもピッタリじゃない?
これをチョイチョイと技を入れてやると…
 

ホラ!
ね(笑)?
これなら、ピッタリでしょ?
とってつけたような、不自然な感じもするけど…まあ、しばらくはコレでいきます。

それと、メーター周りを直している時、各種電球が随分切れてた。
インジケーター関係は、PMCのリプロ使った時、配線に付属してきたんだけど、燃料計の電球は口径が小さいのね。
イロイロ探してたんだけど、なかなか売ってなくて。
スタンレーが定番なんだろうけど、よぐわがんながったです。
で、株式会社M&Hというバイク用の電球を専門に製造しているメーカーを発見。
誰もが知ってるレッドバロンや南海部品で入手可能ってのがいい。
それと、何よりWEBサイトで簡単に製品検索も出来るし。
いっそのこと、全部LEDにしてやれ、とも思ったけど、それはそれで手間なのね。
それに、ココだけ21世紀でもオカシイし…

かなりムリがあるが、他にアイディアがないので(笑) こういう電球も生産停止されたらイヤだなあ…
とりあえず、気になっている部分は、これでほぼ落ち着きました。
次回のカスタム…じゃなくて修理・整備は…

1.ハンドルの交換(スイッチ類を換えたら、カウルと干渉する)
2.スクリーンの交換(いい加減、あちこちひび割れている)
3.タイヤの交換(スリップサインが、そろそろ…しかし、ロンツーもないからな)
4.リアブレーキの整備(マスターからローターまで、随分と老朽化している)

そして…
ついに…

費用的にも精神的にも、もう二度とやりたくないのだけど…

エンジンのフルOH。

問題は、どっから費用を捻出するか…である。