Over Haul 2009 Ver.3.0

みなさま、お久しぶりです。
お元気ですか?Zネタって何年ぶり?つか、まだ乗ってたの?って思われてたりして。
時が経つのは早いもので、Z1Rに乗ってから、12年の月日が流れました。

恥ずかしかったので書かなかったけど、コイツを手に入れた時、TEATという愛称をつけてました。
Typical Equipment of Australian Touring の略称。つまり「オーストラリアツーリングの肝心要の装備」ということね。
もはやTEATという愛称もイミをなさなくなったけど…
ホントに時間が経つのは早い。
あっという間だねえ母さん、驚いちゃうね…なんて歌ったり。
古いね、知らないよね。
「いいじゃありませんか、チョボチョボで…」なんて書いてもこの頃はネットで検索すると、ホイホイ出てくる。
すると読み手は「ああ、コレが元ネタか」なんてことになるから、物書きも大変。
物書きは、昔以上に本を手に取り、読み、反芻し、自分の知識として蓄積しないと。
引用ネタがショボいと、失笑を買うだろうし…現役しりぞいたワタクシが言うのもなんですけど。

そうこうしているうちにね、世の中もイロイロと様変わりして。ホント、ビックリするくらい世の中が変わってしまってるよね。
誰がこんな時代に来るなんて予想してましたか?
アメリカの力が翳り、ヨーロッパもパっとせず、今まで上から目線で見ていた国々がものすごく成長している…
いかに我々がそれを見過ごしてきたか、そして何とかなると思い込み、あるいは目をそらしたのか…その結果がコレです。
本気で変わらないと「あっという間だねえ」ですよ。

このサイト「空冷Zとの戦い」も、存在理由を失いつつあるんじゃないのかと。
アーカイブとして遺すのはいいけど、これ以上このサイトで何かが発展するのだろうか?
Z1Rが好きになって、これからZ1Rを買おうとする人が目にした時、本当に役立つ情報があるのか?
時々発売されるプロフェッショナルが作った本でさえ、本当に知りたい情報は多いとはいえない。
たくさん出ている本にしても、何冊か持っていれば十分、という内容だ。

もちろん、書籍が「核心」に触れられないのは、相応の理由がある。
企業秘密としてのノウハウが流出しちゃマズいだろうし。
あと「ウチはこのオイル使ってますが、こっちのオイルは評判ほどじゃないですよね」なんてことを書いたら?
オイルメーカーとかそれを扱っている問屋さん、それをいいと言っている同業他社を敵に回すことにもなる。
 
それはそれとしても、素人のホームページなどが、どれ程の意味があるのか…
今、世の中には無数のブログや掲示板が立ち上がり、それこそ秒単位で新しい情報が更新されている。
一般のブロガーやネットユーザーは、商業ベースに乗らないスタンスでアップしているからマメだし。
何がスゴイって海外からもネットに接続できる限り、リアルタイムに更新できるんだから情報の新鮮度はケタ違いだ。
今さら何言ってんの、この人って思われるかもしれないけど。
ブログって、音楽でいうライブに近い雰囲気、意味合いを持つのかなと。
送り手とオーディエンスが一体になって、時間と空間を作り上げるような。

ブログがライヴなら(そうでないものもあるとしても)、HTMLのコンテンツはスタジオアルバムに近いかも。
画像とテキスト以外の沢山のギミックが使えるし。
同じ曲でもスタジオ音源とライブ音源は、必ずしも相反するものではない。

そう考えた時、まだまだここで発信する情報もあるのではないかと。
レースごっこ、ツーリング、改造、Z1Rではいろんなことをやってみた。
そんな経験(というほどスゴくはないが)をね、これからZに乗る人、買ったばかりの人へのお手伝いになればいいかな、と。
10年も同じテーマでやってりゃ十分なデータになるだろう。
それが、サイトを更新した一番の理由。
もしかしたら、これが最後の更新になるかもしれないけど…それくらいのイキオイで書いてます。

バイクに喝を入れるとともに、自分にも喝を入れようと。
何せ、昔はすぐに色が落ちたジーンズが、いつまでたっても新しい色のまま。
自慢の革ジャンにもカビが生えたことも…(涙)。チャップスなんて、どうしたんでしょ。
ていうか「あんたチャップス履くの?このオッサンが?大丈夫?勘違いしてませんか??」てな具合です。
 
だってね、アナタ…

素っ裸になって、鏡に映った自分を見ると、ホントにガッカリしますよ。
明らかに太ってたるんだ身体。スカスカになった髪の毛。
光が失われた瞳。

昔、ホントに笑い話なんだけど、仮装とまではいかないけど、あるイベントで普段着ないような服を着ることになって。
真夜中、その衣装合わせのリハで、トイレに行きたくなって歩いていったら、すごく人相の悪いオトコがギラギラした目でこっち見てるのよ。
マジでゾっとして、背筋が凍りついたら、大きなガラスに映った自分だったという…
それをちょっと後ろの方で見ていた知人が大笑いして。
「自分でそういう雰囲気出してるの、気づかなかったの?」って。

それが、いまやお医者さんから「ラーメンのツユは全部飲まないでね。煮玉子も入れないで」と注意され。
少しハードなことやろうものなら「中年の突然死が増えてるから気をつけて」とか言われて。
確かに、ちょっとしたことで脚やら腰やら痛めて、世にも恐ろしいブロック注射を100本以上も打ったりして。

とかなんとか言ってもね…それは、自分が悪いんじゃないのかと。
いろいろなことを理由にして、勝手に逃げ回っているだけだろう、と…
太っていようと筋力が落ちようとも、手足はマトモに動くんだから、こんな幸せなことはない。
 
同じ宮城県出身の伊藤真一選手はどうですか?
満身創痍、ホントなら歩けないくらいの身体でも、全日本で走っているでしょう。
楽天の山崎選手はどうですか?
年齢を感じさせない記録と、年相応の存在感。40過ぎた人たちがあんなに頑張っているのに、自分はどうなの?
 
いつの間にか、周りのせいにして、やることやってないんじゃないのか?
身体は昔のようにいかないにしても、心はどうだい?昔の自分に誇れるのかい?
自分を見つめなおすきっかけになればな、ということで3回目のオーバーホール。
マシンも自分もオーバーホール。

思えば、これまでもZのエンジンを開けた時、何かが変わったんだよね。
人生の節目っていうヤツですか?今回はてんこ盛りの内容ですので、ひとつヨロシク。
といったら死語か。しかも、外国人に「何をひとつなんだよ」とか突っ込まれたことも(笑)。

OHが終わる頃、何か変わるんでしょうか???

■Pre Over Haul  OHの前にやること…分解と清掃

知人というか、いつもお世話になっているZの大先輩の邸宅でバラしはじめた、わがZ1R。
長年の放置プレイによるダメージは著しく、大先輩は「うう・・・汚い!もう触るのもイヤ!!」と顔をしかめる。
しかめながら、ボルト&ナットを回していくんだから優しいよね。
見えるところも汚いんだから、見えないとこなんて、ホントにもう大変。枯葉とか昆虫のアシとか出てくるし。

「もう、ダメだよ、これ。いっそキレイにしない?」
「えーエンジンだけでいいじゃないッスか。オレ、そんなに金ないっすよ」
「だって、もう塗装もアレだし、ここなんて錆びてるし・・・やだよ、オレこんなの触るの」
「イヤっていってもハーレーにはラットカスタムもあるじゃないですか」
「いいかい?エンジンのOHは簡単だよ。いつかまたやるかもしれない。でも、他の部分を直すなんて、めったにないだろう?」
「うーん…そんなもんすかねえ」
「そういうものだよ」
大先輩とのそんなやり取りの後、マシンはバラバラにされてしまいました(笑)。

知らない人が見たら、タダのゴミ。知ってる人からしても、もしかしたら鉄くずかも…なんていうか、こんなんでもバイクは走るんですね
こんな感じなので、バラしては洗浄、またバラしては洗浄、みたいな感じ。
前後フェンダーやチェーンケースなんかも洗剤をつけてゴシゴシこすって。
脂汚れ、ドロ汚れ、変色、サビ…見ていると、なんか物悲しくなってくる。
それが今までの蓄積というか、因果応報というか、そういうことなんですけどね。

いつものように作業を時系列で書いていけば、臨場感も伝わり、ネタとオチなんかもあったりするんだけど…
今回は各セクションに分かれて書いております。
もしかしたら、読みづらかったり、オチが先に来ていたりもするけど、そのあたりはごカンベンを。

■ Cylinder Head シリンダーヘッド

まずはOHの要ともいえるシリンダーヘッドから。
何しろヘリサートやらフィン欠けやら、もともと大変な状況。
が、大先輩宅に預けている間、フィン欠けは修繕され、バルブシートカットなどの下処理が終わってた。

ありがとうございます、大先輩。内燃機屋にもシートカットの角度、当たり面の幅なんかを細かく伝えてくれたみたい。
たいていは内燃機屋がやるので、Zエンジンをよくイジるとこに「こういうエンジンにしたい」と言えばOK。
知ったかぶりして変なことは言わん方がいいでしょう。

ついでに、面研も。10年近く前に0.12、今回が0.12。
これ、覚えておかないと、次にやる時にいろいろ不都合があるので、記録として残しておきます。

バルブは前のも全然使えることは使えるんだけど、10年位使ったので新品にしてやろうかと。
ただね、これが意外に高いんですよ(涙)。ビッグバルブ化はせず、これまで通りの純正品で。
IN:12004-1010
EX:12005-1009
バルブスプリングはJ系のモノを利用。
大先輩によれば「バルブの追従性がよく、ST-2のカムまでキャパシティがあるから」とのこと。
将来的に、そういうチューンをするかどうかは別ですが。

キャブレターが40口径のTM-MJNなので、ポートの加工をする予定だったけど時間とお金の都合上パス。
デカいキャブ使ったんで、インシュレーターは大きいヤツに変えておく。
この辺の話は、キャブのところに書きましたので、そちらを参考に。

予算と時間の関係上、キャブホルダーとインテークポートの段差を削れなかった。
この段差を解消することで、気化というより噴霧状態の燃料がスムーズに燃焼室へ供給される。
なんていうと、何でもかんでも削らなくちゃいけないと思うのが日本人のマジメなところ。
じゃあ削らなかったらどうなるのか?やっぱこういうところも教えて欲しいよね。

当たり前だけど、エンジンが作動しないとか、100kmくらいで潰れるとか、そういうことにはならない。
より効率よく…ということを考えたら、やった方が絶対にいいんだろうけど。
リューターデビュー戦をZで…というのは、ちょっとやめた方がいいかも。
何でもそうだけど、足したり増やしたり、は戻せることが多いけど、何かを削ったり削除したらそれっきりだから。
自分でやりたい人は、ジャンクのヘッドを入手して、予行演習と経験を積んでからの方がよいでしょう。

不具合があったわけじゃなかったんだけど、タコの取り出し口もリニューアル。
これまた、ポン付けパーツが出てる。ただ、組み込む時に油断するとカムシャフトと取り出しギアの噛みあわせが悪くなります。
イージーなところですが、気をつけないと大事なパーツにキズをつけるので要注意。

シリンダーヘッドの項目であげておくべきかどうか、エキパイのスタッドボルトを新品に交換。
で、フィンつきのフランジからJ型エンジン用のノッペリとした現代風のフランジにチェンジ。
部品番号は18069-1015。切削跡を見る限り、何か出来立てのホヤホヤっぽいけど気のせい?
ただ、これがまた探すのに一苦労。
1100Rで探すと生産終了とか言われるし、部品番号も把握しているわけではないので…

そこで、海外のZライダーたちに教えてもらったりしたのが、このサイト。
その名もZ1Enterprisesという。
アメリカの通販サイトなんだけど、扱っている商品については画像も出ているので判別しやすい。
為替レート次第なんだけど、こういうサイトを利用してもいいのかもしれない。

今回、ヘッドガスケットを空冷Gpzのメタルガスケットにしてみた。
定番なカスタムらしいのだが、実は落とし穴もあって、無加工でつけるとOリングが潰れ過ぎて破断する可能性があるとのこと。
試験的に火を入れてみたら、どうも真ん中から漏れてくる。ちょうど、Oリング(92055-062)の周辺なんだよね。
しょうがないのでもう一度開けてみることに。
すると・・・ 
こんな風になっていたわけです!!

破断したOリング

見事に破談しちゃったという…
じゃあ、どうすんの?
といえば、このOリングにエサを与えず、痩せさせるか。
Oリングが入るレリーフ状のミゾを薄くなったガスケット分削るか。
他に思いつかないんで、あとは皆さんで探して教えて下さい。
んで、どうしたかっていうとだね、NPのガスケット使ってオシマイ。
Oリングが純正品じゃないから、すんげー怖いんだけど…

バイク屋さん曰く
「まず、あるもので対応して、んでもダメなら買えばいいでしょう」と。
オマエは、それでなくても貧乏で、うちの工賃をまけろ、まけろとウルサイんだから、高い買い物するんじゃねえよ。
そんなの買うなら、オレに払え!!と、言いたいのをガマンしてるわけ。

てなわけで、再度ここで宣伝しましょう。
今回の…いや今回もまた、MotoGarageWindsさんにお願いしました。
仙台空港から車で約2分足らず。
11:00から夜中まで営業中。定休日は木曜日ですよ。
車がついているものなら自転車からリアカーまで直します。
2輪、4輪のレーサーも整備します。本当は簡単な仕事が欲しいそうです。
ウソ。何でも快く引き受けてくれます。
わざわざ元の形を再現してメールくれたバイク屋さんの細かさにアッパレ

※Moto Garage Windsは東日本大震災によって店舗が壊滅。
現在は東北自動車道仙台南インターチェンジ付近に移転。
〒982-0251 宮城県仙台市太白区茂庭人来田西136−14

■ Cylinder & Piston シリンダー & ピストン

隅々まで読んでくれている熱心な読者はご存知かもしれませんが、知らぬ間にボアアップしてたんです。
純正オーバーサイズで0.5mm(笑)。
が、さらにボアアップ…といっても、1mmね。なので71mm径。
それにあわせて、ピストンも新しいものにしたわけだけど、とうとう買いました。

ワイセコのピストン。

まだハタチそこそこの時、ワイセコのピストンというだけで強い憧れを抱いていたものです。
「ワイセコかよ、すげー!」って。一体何がスゴイのか知りもせず(笑)。
昔なんてね、ワイセコ入れるってだけでカスタムの80%を達成したようなニュアンスだったもんね。
それこそ、1200ccに届こうとする、スリーブ入替え当り前のような、パワーアップが主流の時代はそうでしたよね?
コスワース(BITO-R&D取り扱い)とかSOHCエンジニアリングでも、よさげなピストン造ってますが、これがまた高い。
オレがここにコスワース入れても、上下がただのジャージ、靴がフェラガモみたいに、ファッションも目的もオカシイ。
何がしたいの?って言われちゃうよね。

いずれにせよ、目的に合わせて選択肢が増えたから、ボアアップは手段というよりも選択の結果として現れている感じ。
なんて書くと、カスタム記みたいでしょ(笑)?
実際のところは、コレが安かったからなの。

多分、並行輸入品っていうの?通販でそういうの見つけて。
保証も何にもないからリスキーだけど…普通は正規代理店から買うべきですね。
最初は純正で探していたんだけど、とにかく安かったのと「ワイセコを入れてみた」とさり気なく言いたいから(笑)。
いつもはユニクロだけど、コレだけはアバクロ、みたいな…すんません、よく分からないですよね。
このサイトはこういうノリなので、何とかついてきて下さい。

ただ、付属のガスケットがイマイチ。
詳しい人ならご存知の通り、純正のガスケットは分割式。
カムチェーンの通り道から左右に割れているのです。
最初期のZ900はこんな形だったんですがね。
なので、せっかく付属してはおりますが、使いません。
材質も向上しているので、何かとよいとのこと。

Oリング、あの全然Oじゃない形だけど、あそこも純正がいい。
どういうわけか、あの近辺は純正に軍配が上がるようです。
不思議だけどね。
けど、純正が壊れたので…OEM使いました(涙)。
だって純正って3000円以上もするんだよー。
海外の友人は
「Oリングなんて使うからだ。一枚ガスケットにしろ」
とか言うし。
で、シリンダーもキレイにサンブラ&ペイント。ホントならガンコートがよかったんだけど。
ガンコートは、ちょっと前まで知る人ぞ知る塗料だったけど、最近は随分有名になったので知らない人はいないんじゃないかと。
もともとは名前の通り、銃身(バレル)専用で、放熱性と耐久性を著しく向上させた塗料である。

ほら、銃って撃つと銃身にものすごい熱が発生するんですよ。
戦車砲なんかだとサーマルジャケットつけたりして砲身が歪まないようにしてるらしいじゃない。
歪むとどうなるのかっていうと、着弾点とかが変わるとかそういう不具合があるわけで。
それがハンドガンだと、どうなるのかってことなんだけど…それは軍事評論家に聞いて下さい(笑)。

で、どこぞの誰かが「そんなにいいものなら、単車のエンジンに塗ったらいいんじゃない?」
と言い出して、二輪業界に普及したわけである…多分ね。ホントのところは良く分かりませんのでウソだったらスンマセン。

大先輩に相談したら「現実問題、タッチアップできる塗料の方がいいぞ」と指摘があり、ガンコートはやめました(笑)。
焼き釜もないし。
で、いきついたのが、デイトナの耐熱ペイント。
エンジンに火が入ると、その熱でもって「焼付け」が行われるという優れものだとか。
なんてカッコいいこといってるけど「ようするに、エントツに塗る黒いペンキとおんなじだあ」という話も…
 
よく分からないけど、門扉用の塗料とか、エントツ用の塗料って防錆剤も含んでいるとか、耐熱性もあるけど、どうなの?
ちなみに、門扉用の塗料はなかなか強力な塗膜をつくってた。
メーターのステーなんてアレで塗ってやったけど、やっぱり防錆剤を含んでいるせいか、ビクともしないもんなあ。
あれでフレームも塗っちゃえばいいんじゃないのかなあ…なんてこといったら、怒られる?

ボアアップ後の処理も突き詰めていけば、現行車に採用されているような「めっきシリンダー」が欲しいところなんだけど、ムリ(笑)。
実際、どうなんでしょうか…効果的だから、現行車にも使われてんだろうけど…
年収が今の10倍くらいになって、エンジンに100万円くらい使えるようになったら絶対にやるよね。

が、しかし。
ハッキリいって、いまの貧乏生活ではムリ。
もう、冗談じゃないくらい給料が安い。人生最安値の給料。
そのくせ人生最大の忙しさなので、もうホントに大変。
経営陣のどなたか、コレ読んでますか?東北の人間は奥ゆかしいので表立って言いませんけどね…普通に安いですよ。
暮らしていけませんよ、マジで。何とかしてください。ホント。

中にはすごいカスタムしているヒトもいるからなあ。
マグネシウムホイール、オーリンズのFフォーク、ブレンボのキャリパーつけたら、それだけでバイクが買えちゃうよね!
貧乏性というより普通に貧乏なので、そこまで金は出せませんが(笑)。いや、泣くところだね(涙)。

うちの車でよければ走る実験室になりますので、これを読んでいるショップの方々、いつでもご連絡下さい(笑)。

新しいホイール、新しいキャブ、新しいサスペンション、何でもOK。
そのかわり「自転車並に小さいのに高性能!わずか100gのブレーキ・キャリパーを開発!!」とかはカンベンして下さい。

■ Timing Parts タイミングパーツ

カムチェーンテンショナー、アイドラーギア、カムチェーン。
いくつかのメーカーがこの辺りのパーツ出してますけど、考え方によって全然違うモノが造られているようです。
カムチェーンも小判型とひょうたん型で意見は真っ二つ。
ちなみにノーマルは後者。
 
一番よく分かるのが、アイドラーギア。
圧入されたゴムが劣化するからゴムを使わないもの。
ゴムの材質を変えてみたもの。
外部についているカムチェーンテンショナーもマニュアルもあれば、オートもある(まあ、オートは純正だけど)。
一体どれが正解なのか。好みなのか。
佐々木希と川村ゆきえでは方向性が全然違います。森下悠里と手島優は方向性が一緒かもしれませんが。
よく分からん例えでスミマセン。
 
例えば、ピーク時のオレは、Z1Rで1ヶ月に1万キロを走ったわけですよ。
連続3ヶ月で。
でも、ツーリング主体だったから、常に使用するのは3~4000回転くらい。
ましてや信号すらないところを走ったから、ブレーキを使うのは、給油と休憩の時くらい。
タイヤは正味2ヶ月そこそこで3本以上履き換えたのに、ブレーキパッドは見事なくらい減らなかったのだ。

日本に帰ってきてからは、山間が近いから峠ばっかり走るから、ブレーキがノーマルじゃ非力だった。
ヘタクソなコーナーリングワークでタイヤはそろばんの玉みたいに偏って磨り減るし。
なので、少しマシな部品にしてみた、というわけ。
もし、そういう走りをしなければ、ノーマルでも十分なのだ(Z1Rのブレーキは設計思想の段階で貧弱というのはあるにせよ)。
 
だから、何をしたいかという目的や目標がないと、カスタムのためのカスタムになっちゃう。
アマチュアの楽しみだから、それはそれでいいのだろうけど…安全性の問題もあるからね。

SPLタイミングパーツ

オレの場合、どっちかというとそんなにパワーは要らない。
現行車とツーリングに出かけて、一緒のペースで走れるのはすでに実証済み。
旧車にありがちなトラブルに見舞われないような、そんな仕様にしたいだけ。
今回、NOBLESTのSPLタイミングパーツオールインワンパッケージというヤツを使用してみることにしたのも、耐久性に重点を置いていると思ったので。でも実は、偶然新品を安値で入手できたから(笑)。

自己弁護のようだけど、この仕様ならここも純正で十分なんですよ、きっと。
一部だけ、マッチョになっても、弱いところにしわ寄せがいく…
最近のカスタムみても、随分おとなしくなったというか、純正+アルファの改造で快適に乗れるようなマシン多くなってきたような気がする。

とりあえず、完成後、1000km、2000km走らないと真の価値は分からんでしょう。
白煙でも吹いてオイルが漏れない限り、開けませんから(笑)。

■ Crank & Mission クランク&ミッション

腰下は完全にノーマルといっていいでしょう。
特別スゴいパーツを入れた訳でもないので…
ただ、クランクケースは、上から汚れが流れるのと地面から近いのもあるせいか、汚れがものすごい。
塗装剥離剤、洗剤などでクリーニングしてみたが、ちっとも美しくならない。
しょうがないので、サンドブラスト。
クランクケースをはじめ、他の部分も徹底的にキレイにしていく。

出土品だったようなパーツが、みるみるうちに美しくなる。
仕組みや理屈は十分に知っていても、こんなにキレイになるのか、と…ホント、自分でもウンザリするくらい汚かったのが、ピカピカですから。
もちろん、ブラスト後には研磨剤が残らないようにしなくちゃならんけどね。
手間隙を考えたら、やはりサンブラがベターでしょう(ウェットブラストというのもありますが)。
ちなみに、表面に当てる砂粒の材質によって、仕上がりが変わってくるが、そこは好みで。
最近は自分でやる人も多くなってますが、ショップにお任せする時は仕上がりについて相談してちょーだい。
 
あ、ちょっとしたことですが、磁石付のドレンボルトを入れてみた。
磁性のある素材で作られたパーツのスラッジしか拾えないでしょうけど…まあ気分です(笑)。

クランクは「芯出し加工」とやらをやってみました。
仕組みや方法は別として、タイヤのバランス取りと同じ理屈である。
しかし、上死点にそろえてコンロッドの端に17mmのムク棒を通そうとすると・・・通らない(笑)。
何故?
ようするに、回転方向では確かに芯が出ているのだが、その90度方向ではズレているというわけですな。
面倒だしお金もないので、このまま使用することに。
芯を出した、という自己満足と中途半端な出費に終わった気が…
提示された金額と折り合いがつかなかったので…ああ、貧乏ってホントにイヤ。
虫歯を削って除去したのに詰め物してないのと同じじゃないかと…

それと、クランクの芯出しをお願いする時、クランクとコネクティングロッドだけにしたわけだけど、マグネットローターを外してビックリ。
クランクの先端がぶった切られているではないか!
しかも、中途半端に。
何かこう「ああ、思ったよりも切れないなあ。まあいいや、やめた」という感じがアリアリ。
自分と同じ適当さを感じます。
おそらく、ローターが外れず、マグネットをぶった切ったのではないかと…
しかも、切りっ放しなので、なんとバイク屋さんは指をぶった切ってしまいました。
人の生き血を存分に吸ったクランク…悪魔のZです(笑)。
実用に問題なさそうなので、現行のまま利用します。

「これからクランクケース閉じるけど、思い残すことはない?」
と、聞かれました。
クラッチコンバートするか、という意味もあるんだけど…
今回はとりあえず、旧型で。

脇に転がっているボルト類、ユニクロメッキしてもらいました。
美しいですねえ。ありがたいですねえ。
ところで、パーツリストをみると、クランクケースのあちこちに
ダウェルピンが入るようになっているんだけど、どうも違うような…
構造的にピンが入る余地もないし…
しょうがないので、従来のピンが入っている部分だけでオシマイ。
それでいいのか。
でも最初からなかったんだからしょうがないよね(笑)?

まるで死神の鎌のように弧を描いていて… ザックリと指を切った人がいます。偶然ですが、苗字に鎌という字がつきます。
このマグネットローターの裏側、このボルトが緩んでいたようで、こいつがもしかしたら「ゴロン、ゴロン」の原因ではないかと。
実は以前、海外にいた時も同じ症状(と思われる)があり、Redfernのバイク屋に相談したこともあった。
その時もそんな風に言われたんじゃなかったかな。
ボルト緩みが直接の原因かどうかは別として、動く部分が緩んでいるのはイヤですね。
新しいボルトで締めてもらった。PAMSでは、このあたりのバランス取りもやっちゃうんだから恐れ入る。

しかしね、こういう目立たないチューニングの積み重ねが効果的なんじゃないかと…
ギンギンのカスタムZを否定する気は全然ない。
ものすごい性能をもったパーツで構成されたZってのは、当然だけどスゴイことになるのは皆さんもご存知の通り。
けど、それはフカヒレとか豪華な具を乗せたラーメンと同じであり、ラーメン自体の美味さというより具の素晴らしさなんじゃないかと。
1セット何十万円もするようなパーツを使わなくても、当たり前の材料で当たり前に作った、塩ラーメンみたいなZがいいなと…
きちんと組んで、きちんと回る…クセのない、静かなエンジン。

稼動パーツがスムースに回るだけでも、Zは随分元気に走ると思うんだよね。
そこに物足りなさを感じたり、不安を感じたりしてからでも、改造は遅くないと思う。 一部のショップで言うように「まずは完調の純正車輌の乗り味を知る」というのは、正しいんじゃないのかね。

この飴色の部分、モノによっては別の色もあるみたいですね キレイなボルトで止めてもらいましたとさ
ミッションは特別傷みもないので、ベアリング交換だけ。
これもまたPMCから便利な製品が出ているので使ってみました。
他は、ほとんど純正。そのかわり、交換できるものは全部変えてしまう。
ただ、ボルトやナットについては傷みがない限り、従来品を使用した(ネジ山がなじんでいるから)。
そのかわり、再メッキしてもらったので、ピカピカ。

こういう部品がそろっているのは、ありがたいね。
ベアリングなんかは、NTNから沢山出てるけど番号拾わなくちゃいけないし。
リプレイス品って、ホントにありがたい。
今でこそ有名だけど、つい最近までPMCがどこにあるのか知りませんでした。
洲本って淡路島なのね。

Zに関しては、いろいろなメーカーが商品を販売しているけど、
Zオーナーが思うほど市場は大きくはないハズ…
旧車だから登録台数が増えるわけじゃないしね。
ワタクシもねオッサンになって、世の中の仕組みが分かるほど、
こういうヒトたちの取り組みはすごいなーと思いますヨ。
情熱を商売として成立させている、このスゴさが…

■ Exhaust system 排気系統など
 
冒頭の写真にもありましたように、10数年共に歩んできた純正マフラーは、野ざらし保管により朽ち果ててしまいました(涙)。
というわけで、また純正マフラーをつけてみます(笑)。
いや、せめてKERKERとかじゃないのって?つーか、何でこの人、純正マフラー持ってるのって?

実はこのホームページを立ち上げた頃、誰かノーマルのマフラーとエキパイがあったら譲って下さい、と半分冗談で書いたら、メールが来て。
それが、いまなお付き合いのある大先輩だったりするんだけど。

何でいままでつけていなかったかというと、ものすごいキレイだったから。
メッキパーツなんてピカピカで錆なんて殆どない。
つけるんだったら、フルレストアするくらいのイキオイじゃないとダメだろうなあと…
そういうわけで10年もの間、部屋に置き去りにされていたという…でも完璧な室内保管だから、保管中もキレイだった。

一緒にフェンダーも保管してたけど、こっちもキレイなまま…
これも10年以上前にヤフオクで外装一式購入したもの。
そこそこ高かったけど、程度が良かったからね。
ちなみに購入先はSEAZカンパニー。
Zのお店としては有名どころです。いまはスーツケースの代理店として頑張っていらっしゃいます。

今思えば、あの頃ヤフオクどころかネットなんてやっている連中も少なくて、2ちゃんねるなんて、もう少し健全というか、社交場のような感じだった。
それがいまや、あの状態だからねえ。
そーいや、オレも発言が時々過激らしくて、2ちゃんねらーから攻撃されたこともありました(懐かしい)。
痛くもかゆくもないから、いいんだけどね。
別に歩いてて、石ぶつけられるわけじゃないから。
ただ、うっとおしいからねー。

ホラ、宇宙の何とかを計算するのに、ネットにつながれている世界中のPCをシェアして計算するようなプロジェクトあるでしょ?
あんな風に数の論理でやられちゃうから、やられる側はたまったもんじゃない。
素性をあらわにして意見を言えとは言わないが…匿名だから言えることもあるもんね。
オレも匿名で言いたいこと、山ほどあるし(笑)。
ただ「匿名の意見は信憑性にかけます」「匿名での誹謗中傷は即削除」という世論というか、そういう教育も必要になってくるんだろな。
オレなんてオッサンだし、人付き合いがそんなにいい方じゃないから、あんまり気にしないけど…

若者がネット上で実名出されてイジメられたりすると大変だろうね。
子供たちなんて、世界が「家」「学校」…つまり、すごく狭いだろうから。
ああいうところで居場所なくなっちゃったりしたら、相当しんどいだろうと思います。
オトナだって居場所なくしてる人がいるくらいだもの。

■ Frame フレーム

もともとここまでやる予定はなかったんですが「こんなに汚いんだから、キレイにしたら?」という悪魔のささやき(?)によって外注へ。
おかげさまで、他の小物類もキレイにペイント。
パウダーコーティング・カトーというバイク雑誌でも有名なトコロにお願いしてみました。
結果はご覧の通り。
かなり美しいんじゃない?
ねえ?お願いだから美しいと言って(笑)!!

フレームさえキレイになってりゃ、後はどうとでもなりそうな感じ。
ただ、バッテリーケースはね…カトーさんも「なんじゃ、こりゃ」って思ったろうね(笑)。

あるヒマな冬の週末、バッテリーケースって重いよなあ、と思って。
で、ヨシムラみたいに穴あけしてやろうってね、ドリルで削ってみたの。
そしたら、ドリルがアマチュアなヤツだからか、ケースが分厚かったのか、一個空けるのに何分も時間かかって。

「一体、いつになったら終わるんだろう」と、数えていったら何時間もかかる計算になったのヨ。
当然、飽きっぽいワタクシは、ふたつみっつ開けただけで「やーめたー」と投げ出してしまいました。
で、こんなの必要な枠だけ残して、ガンガン削ればいいや、とベビサンでやっつけようと。

うちにはベビサンがないから、ホームセンターのDIY室でサンダー借りて。
お店の人に「どこでやったらいいんですか?」と聞いたら
「こっちの売り場の隅っこでやって」って。
「え?売り場で削っていいんですか?」
「そのかわり、お客さんが商品見るときはやめてね」
そんなんでいいの?ありがたいハナシ。
つーわけで、売り場でギャンギャン火の粉飛ばしてたワタシ。

そんなのも含めて、パウダーコート。
一発で削れるであろう、サイドスタンドの接地面もパウダーコート。
絶対に今後見えないであろう、そして何処の誰も気に止めないであろう部品もパウダーコート(涙)。
でも、結構肝心なパーツがそのまんまだったりしてね…ご利用は計画的に…

フレームも稼動部分を全バラしたことにより、スイングアームも組み付け直す。
スイングアームをバラした時、ぶっ壊したベアリングなども交換。
ずいぶん前から使ってたけど、ステム(フロントの足回りとかハンドルつくとこ)にローラーベアリングを入れるのは定番。
ついでにハンドルロックのフタも新品に。
さらにネックに「オーストラリア運輸局(?)の認可プレート」があって、そいつもちゃんと付け直しました。

それとですね、春ごろにオーストラリアの友人…オーストラリアよりZイズムを込めてにも登場した、マット氏が我が家に来てくれた。
マット氏はZオーナーズクラブのメンバーにしてプライベートビルダー。
JヘッドのZ1000を造ったり、最近はMTCピストン突っ込んだZ900乗り回す筋金入りのKAWASAKI党でもある。

わざわざ遠いところ遊びにきてくれただけでも嬉しいのに、お土産に「失われた左ライトステー」を持ってきてくれた。
「ほら、前に左のライトステーが壊れたまんまだっただろ」とか言って。
ポケットに入るもんでもない、ゴツくて重いものを…OZのFriendshipには、ホントに感謝。
感謝するなら、早くコンテンツを翻訳しろとか言われそうですけど。

昔から、面白そうだから英語に訳してちょーだい、とリクエストがあるんだけど、ムリ。
やったとしても「クランクケースです」「分解してます」「組みつけています」「簡単です」「大変です」
と、直訳的になって、多分訳しても文章のアホさ加減は伝わらないような気がします。
オレがアホということは伝わったとしても(笑)。

■ Foot pedal バックステップ

バックステップ

実は、何も変更はないのです。
なので、ご覧の通り汚れたままになっているのが哀しい。
ちなみにモノはJMC。SUGOで転倒したのをきっかけに交換したもの。
しかも財政難なのでヤフオクの中古品(涙)。
で、ペダルのゴムもどっかに行ってしまって…
しばらく放置してたけど、シフトチェンジの際、つま先が痛い。
どうしたものかと悩んで、JMCバックステップをカタログに掲載している
ドレミコレクションへ連絡してみる。
すると、補修パーツについてはJMCへ直接聞いてくれ、とのこと。
ところが、連絡先が全然見つからない。
挙句の果てにはYahoo!知恵袋で「城東モーターサイクルの所在地を
教えてください」というものがヒットする有様。
ヤフオクの出品先から何とか連絡先を見つけ出し、おそるおそる電話してみる。
すると、ほぼ一発で電話が繋がった。

『じ…』
か細い、男性の声だ。間違ってしまったのか、と思いつつも
「城東モーターサイクルセンターさんでしょうか?」
『はい、そうです』
明るいハッキリとした声になったので、ほっと一安心。
「あのですね、いまカワサキのZにですね、タルーガというのかターガというのか、あのバックステップを使わせてもらっているんですね。
それのゴムが切れちゃって、補修パーツとして出てるのか確かめたくてお電話しました」
 
『何個ほしいの?』
「(いきなり?)え、ええと、右と左でひとつずつなんですが」
『ああ、ふたつね。ひとつ・・・円。ふたつだと・・・円(公表していいのかどうか分からないので、とりあえず伏字です)。
送料は・・・ええと、どちらに住んでいるんですか?』
「えと、仙台なんですけど」
『仙台かあ・・・じゃあ、郵便で・・・配達証明とかね・・・そういうのでもいいけど・・・お金がね・・・
かかるでしょ・・・つかないってこともね・・・ないだろうから・・・』

 なんか、ちょっとコワイ感じがしてきたぞ。
「ええ、もう大丈夫ですよ、きっと。で、お支払いなんですけど・・・」
『うーん・・・それだったらねえ・・・切手でいいよ』
「切手ですか(これで値段もなんとなく分かるでしょ)!?」
『そう。それとね、メモっていうか、なんのことか分かるようにメモいれてて。でないとわかんないから』
 ああ、注文書のことね。
「わかりました。早速、送ります。ありがとうございましたあ」
 つか、なんでオレがお礼いってるの(笑)?

 というわけで、ステップのゴムは近日中にお届けされるようです。
 めでたし、めでたし。城東の社長さん?と勝手に思い込んでいますが、先日の方から電話がありました。
 こちらから送った切手が届いた、とのこと。そしたら、なんと、オレの説明が悪くて、ステップのゴムのことだと思ってたみたい。
 オレがほしかったのは、ペダル側のラバーなんですよ。

『そうなんですね・・・』
 何か言いにくそうな社長。
 も、もしかして・・・
「値段が違うとか?」
『ええ、そうなんです』
「もしかして、ペダル側のゴムの方が高い・・・んですか?」
『そうなんですよねえ』
「ああ、すみません、ごめんなさい。すぐに不足分の切手を送りますよ!」
『いいですよ、今回はこれで送りますから・・・それとですね、切手なんですけど・・・
できれば80円切手とかね、ああいうのを使って欲しかったんですよ』

結構、高額の切手で送ったオレ。
『ま、次回はそれでということで・・・よろしくお願いしますね。ありがとうございました』

なんか、ご迷惑をおかけしてしまいましたよ。というわけで、社長さん(?)宣伝しますよ。
JMC、城東モーターサイクルセンターのTARGA レーシングステップは、リーズナブルなうえに、各種補修パーツにも対応!
小額の場合は切手でOK(でも小額の切手でお支払いしましょう)!!
面倒くさい手続きは一切不要。

ちゃんと社長さん(推定)が、折り返し確認の電話をくれます。
これで許してください、JMCさん(笑)!!

■ Wheel,Tyre,Sprockets & Drive chain ホイール、タイヤ、スプロケ、チェーン

本当は社外品のホイールが欲しいところ。が、やっぱり金がないので諦めて従来品を使用。
このホイールも購入時についていたものなので、長い付き合いだ。
外装は殆ど10年前にヤフオクで購入したものと交換したし。
ブレーキ、ハンドル、電装…手に入れた当時のものを使っているのは、フレームとFフォークとホイールくらい。
キレイにブラストをかけてもらい、再塗装。
ついでにベアリングは、シールドタイプのベアリングに交換しております。

本によっては「シールドタイプベアリングはフリクションが大きい」みたいに書いてるけど、本当にそうなの?
それは数値上で比較すれば、ということであり、あんまり関係ないんじゃないのかね。
ドライブチェーンの「シールチェーンとノンシールチェーン、どっちがフリクションが少ないのか?」みたいに。
それと、こいつは私見なんだけど、こういう比較する人に限ってノンシール選んでも手入れしなかったりとかね…
オレもそういうタイプなんですけど(笑)。

タイヤはノーマルホイールなので、あまり多くは選べない。ひとつのブランドで1種類くらい?フロント19というのがミソなのです。
もうだいぶ前からブリジストンのBT45を履いてます。ダンロップだと、TT100、K300GP、ミシュランだとMacadam50E。
いろいろ履いてみたことはあるんだけど、ミシュランが一番固いというか、削れなかった。
ダンロップも好きなんだけど、ちょっとクラシカル過ぎるので、スポーティーなイメージのBT45にしてたのだ。
サーキット走行もやってたから。
あと、迷信だと思うけど、真ん中に溝が切ってあると雨の日でも水はけがよさそうで、転倒しないような気がするでしょ(笑)?
次はK300GPなども試してみたいところ。

スプロケとチェーンは、AFAMの530へコンバート済。
前を17、後ろを38で様子をみます。

以前も書いたが、スーパースプロックスが欲しかったのね。
こんな怪しげなスプロケないでしょ(笑)?
が、いつの間にかどこかへ消えてしまっていたという…
通販サイトwebikeでもなし。
正規取扱店(だった)ケンソーのサイトからも、消えちゃっている。
本国ではまだ発売しているみたい(2019年現在、株式会社山城が取り扱っている)。しかし、Zに使えそうなのがあるのかどうかはナゾ。
昔は40丁前後のあったと思うんだけど…
興味のある方は、いろいろ調べまくって下さい。
バカ正直に探すと現行車のモノしか該当しませんでした。
 
Zのネガを克服するなら、自己矛盾しているけど足回りだと思う。
もちろんノーマルが、ダメというのではない。
実際、大先輩のカスタムZは、かなり運転しやすかった。

「よく曲がるし、よく停まる」

ありきたりな表現なんだけどね。
こんなにも違うのか、と正直かなり驚いた。
試乗させてもらった時、機関は中古のデッドストック状態に換装。
CVK負圧キャブとKER管以外、ノーマルに近い状態。

それでも快適ということは、重要なのはパワーではないということ。
数値上のパワーがあっても乗りづらければ何の意味もない。

エンジンを散々イジって、こねくり回すよりも、こういう車体を作った方が意味合いとしては大きいと思う。
ストリートマシンのパワーアップが体感できる人なんて、そういないはず。
キャブやマフラー交換は?というと、特性が変わるだけ。
微妙な数値上昇はあるだろうけど、それはエンジン自体が持つ潜在能力を引き出したためであり、決して出力増加ではない。

長年ノーマル車輌とそれに近い車体に乗っていたワタクシがいうのだから、間違いありません。
エンジンに突っ込む金があるなら、足回りからとっかかるべき。
そして、それがバシっと決まれば十分。
 
純正パーツでバランスよく組んだエンジンなら、他に何もする必要はない。
せいぜい、オイルクーラーつけたり、純正負圧キャブ改とマフラー変更で十分じゃない?
もちろん0.1秒を争う試合に出るとか、モアパワーというなら話は別だけど…

でも、その「モアパワー」は何のためか?
単にパワーばかりあっても乗りづらいだろうし、増大した出力を伝えるスプロケ、タイヤも考えてやらないと。

ほとんどの雑誌ではサラっとしか触れてないけど、本当ならここら辺を徹底的にフィーチャーして欲しいんですよ。
 
どうしてこのスイングアームなのか。
どうしてこのサスなのか。
どうしてこのホイールなのか。

最近、少しずつ記事も出てきたようだけど、もっと追うべきだと思うし、もっと深く突っ込むべきだと思うんですよ。 
突き詰めていくと、もうZじゃなくなるのかもしれないけど。

■ Brake system ブレーキ

フロントはAPに変えてから変更ナシ。変更がないから、汚いまんま(涙)。
周囲の美しさを一気にダウンさせております。
リアブレーキはそれ以上に汚く、なにせマスターシリンダーの表面はシオシオだったりして。
サイドカバーで隠れるからいいんじゃないの?という状況です。
で、リアのディスクローターの状態がイマイチだったので、ヤフオクでZ1R1型(Z1000D1)のローターを落札。
付けてみたら、オフセット量が微妙に違う…ので、そのまんま組み付けると使えないみたい。
カラーもD1と微妙に違うんだろか。よく分からんので、ローターは以前ものに…
正直、リアって後輪を滑らせる時にしかガッツリ踏まないので、ガマンします。
ただ、このあたりは次回の課題として考えています。

何から何でも黒なので、アクセントが欲しいところ…ステッカーでも貼るかね?
コレをつけて走るのもどうかと…
お約束どおり、ブレーキのマスターにはリストバンドを。
ホントにこんなのイミがあるのかと思ったけど…
けど、やっぱりフタが外れかけてフルードがこぼれたこともありました。
以来、リストバンドをつけております。

今回選んだのが、このリストバンドです。
知ってる人は知っているというヤツで…

■ Throttle & Switch ハイスロ & スイッチ


ハイスロが欲しかったんじゃなくて、右のスイッチ類が随分酷い状態だったので交換することにしたわけですよ。
ここの電気関係なんて風雨にさらされるから、傷みも激しくて…

特別、純正へのこだわりは強くないので、ここもポン付けのハイスロに変えてしまう。
OW-01型のものが、便利。誰もが使っているのはイヤだ!という方は、いろいろ流用してみて下さい。
ちなみに、左側スイッチはGPz400の中古品。
750でも1100でもなくて、400なのは、他がスターターロックアウトスイッチの関係上、配線がちょこっと複雑だから。
代替品として一番いいのがどれかということで選んだだけ。
ところで、GPZのモノにスイッチを換えて以来、ハザードリレーなしでもハザードが点灯するようになりました。
みんな「ウソ!?」って驚くんだけど…ちゃんとウィンカーリレーだけでハザードが点灯します。
ちなみにリレーはPMCから販売しているもので、お値段も1000円以下。
雑誌なんかで純正リレーを利用した改造例があったけど、純正品は驚くほど高いうえに大きい。
安くて小さいこちらのリレーはオススメです。

Z1Rはどうしてもカウルとミラー、スイッチ(右はスロットル)が干渉するので、ここいらを旨く処理してやらないといけない。
でないと、ミラーの根本がカウルの端をこすったり、サーキット走行時などミラーを外す時、何かやたら面倒だったりするので。
実は、ここらへんがまだ納得いかないので、もう少し考慮の余地ありです。

GPZ400のスイッチ。色あせてます(涙)。これはまた次回ということで… こちら、おニューのハイスロ&スイッチ。違和感なく使えました

■ Carbrator キャブレター

数年前、ヤフオクで30000円で購入したTM-MJNを引き続き使用。
サイズは40なのでデカめ。40というサイズゆえに手を出した人がいなかったのだろう。
ノーマルエンジンにポン付けしたけど(調整はしましたよ)、問題なし。
ツーリングもサーキットも自由自在。

ただ、ファンネルにつけたラムエアーフィルターが、次第に朽ち果ててくる。
原因は野ざらし駐車…だけじゃなくて、ニーグリップで走るから。
よく見た目だけで「ガニ股で乗るんだろ」みたいに言われるんだけど、基本的に股は開きません。
そーするとですね、フィルターと膝の内側が擦れて、ジーンズは油まみれ、フィルターはボソボソという状況になる。
燃料コックと干渉するため、専用の「燃料コック作動キー」を造らなければならず、とても使いづらかった。
ピンゲル使えばいいのに、というかもしれんが、燃料コックに1万円は出せません。
おまけにリザーブ設定が1リットル位というウワサ。元がレース用だから仕方ないけど、全然リザーブにならない。

そもそも何でラムエアーにしたかというと「オレのマシンはファンネル仕様」と、言いたかったから。
宮城県内で「オレは仙台で生まれたんだけど」「オレは仙台育ちだから」と、自慢する心理と何ら変わりない心貧しい動機(笑)。
宮城県そのものが田舎なのにね。そんなワタシは、宮城県内の港町で生まれ育った生粋の田舎モノ。
 
パワーフィルターは、DT125で10年くらい使っても全然問題なかったので、今回からパワーフィルターに変更。
ブランドは定番のK&N。有名どころですから、もはや説明は不要でしょう。

工場出荷時、すでにオイルが塗布しているので、すぐに使用できる。シーズニング済みのダッチオーブンのようです。
オレが馴染みのバイク屋さんでは、この手のフィルターを使う先が多い。
街で見掛けるバイクでも、ラムエアーのようなスポンジタイプのマシンは、あまり見たことがないような気がする。

ラムエアーで検索すると、K&Nと比較しているグラフなどが掲載されているページへ飛ぶこともできます。
グラフではラムエアーが勝利してんだけど、辛勝ってところ。
こういうことあまり言ってはイカンのかもしれんが、この微妙な違いを体感できる人っているのかな…?
ちなみにオレ自身は馬力の違いなんて分かりません。円筒型のヤツは使いやすそうですけど。

前にも書いたことあるけど、雑誌とかのインプレあるでしょ?あれ、事前に山のような資料もらってることが多いんですよ。
そんなの見ながら記事書いてるから、みんな似たような内容なんだよね。
もっともらしくデータ並べてるけど、そんなの一般人が見たって参考にもならないよ。
走る場所だってサーキットばっかでさ…誰がそんなとこ走るんだって。
100円パーキング入れるのに楽かどうかとか、1週間分の食材を積めるのかとか、渋滞時の居心地とか。
そういうの書いてくれた方がいいんだけど、誰も書くヤツいないよね。
まあでもホントのことを書き過ぎるとマスコミってやってけないからなあ。難しいところです。

それと、作りが単純そうだからといって、間違ってもそこいらのスポンジでフィルターを作ってはいけません。
ラムエアーをはじめ、ああいうスポンジは難燃性なので一般の材質とは違います。
ラムエアーにも「吹き返しで火を吹く様なセッティングの車輌には使うな」と書いてあります。

このミクニTM-MJN、ものすごく守備範囲が広いというか、レーシングキャブなのに扱い易い印象がある。
なんて書くと、他にもイロイロなキャブを使ったことがあるみたいだけど、もちろんそんなことはありません(笑)。
セッティングがうまく行かなった時期もあったけど、キチンと調整してもらったら、すごく乗りやすくなった。
一般に言われているような、天候や高度によって極端に変わるものではなかったです。

違うな、と思ったのは、エンジンが暖まってから。一気にレスポンスがよくなり、強烈な加速をみせる。
それこそ、SUGOで走っていた時、後ろから衝突されたと思って振り返ったくらいだった。
爆発的な加速力がSFマンガみたいに「なんとか発動!」ていう雰囲気でした。

昔、ターボというのはスイッチを押すと装置が働いて爆発的に出力がアップするものだと思ってました。
なので、車好きの知人とターボの話をしても、話が噛みあわない。
心やさしい友人は「これがああで、そうなるとこうなって」と、懇切丁寧に教えてくれるわけですよ。
アホなワタクシは「なるほど、なるほど」とうなずき「で、どこにボタンがあるの?」と聞いたら
「この野郎、ちゃんとオレの話を聞いてたのか!」とウェスタン・ラリアートが飛んできました。
 
同じ感じで、いまもなおキャブレターの仕組みが理解できません。霧吹きみたいなものだ、と教わりましたが。
しょうがないので、無理矢理「これはこういうものだ」とアタマに理解させてます。
電気が理解できないというサンメカよりもタチが悪いですね(笑)。

キャブレターを大口径の社外品に変更した場合、インシュレーターもJ型エンジンのモノに変更する。
探すのが面倒なので、PMCで購入したんだけど、これが寒いと全然入らない。
この手のゴムパーツは温度に左右されるんだけど、あまりにも入らないってんでバイク屋さんから
「手前ェ!合わないパーツ取らせただろう!?ちゃんと調べたのか!ちっとも入らねえんだよ!」
と言いたくなるのをグっと堪えて
「なかなか入らないんですよ。このパーツでいいんですよね?」と優しい声で連絡が来るほど大変だったみたい(笑)。
公差というのか、ホントに微妙なところで入りづらかったという…
最終的には何とかねじ込んだみたいですけど…一応、純正部品も出ております。

「KZ1000-K1 16065-1131」「ZX1100-A2 16065-1135」がフィットするみたい。
Kって、LTDのモデルを意味するみたいで、不人気車のパーツは安かったりする。

ところで、雑誌にはファンネル剥き出しのマシンが結構掲載されているけど、あれってホントにあのまま走るんだろか?
何も吸い込まれないのかな。絶対入るよね?それとも撮影時以外はファンネル取っ払ってフィルターつけるのかな?
すんげー気になる。
でも、いつだったか、超大雨が降ってサービスエリアに避難したことがあって。
たくさんバイクがいたけど、ファンネル車のほとんどが雨上がりの後、リスタートできなかったのを見た記憶がある。
ファンネル剥き出しが直接の原因かどうかは不明だけど…ホコリやら水やら絶対に吸い込むよね?
あるいは、トンボとか蝶々とか。
とかいってたら「何万キロもファンネルで走ってるぞ」という方もいらっしゃったので…

でも、見栄えだけでファンネルにしようと思うワタクシのようなビギナーは、止めておいた方がいいでしょう。

■ Electric Harnes 電装

変更はないんだけど、ひどく苦労した部分なのでもう一度書いておきたい。
750FXのリプレイス品(PMC)をベースに改造。自己満足ですが、個人的に一番頑張ったところです。
2006年の3月 4月 5月 このあたり。すんごく苦労してるので見てやって下さい(笑)。

OHには間に合わなかったけど、ライト光量アップのためにライトを換えるか、市販のブースターつけるか検討中です。
が、予算の都合上、ホームセンターでリレー買って、バッテリーダイレクト配線を作って終わりそうです(涙)。

このハーネスのことを書くと、ある人のことを思い出しちゃってすごく悲しくなります。空冷Zとの戦いを最初の頃から応援して下さった方で、ご自身もZ1Rに乗ってて。
WEBサイトを見れば、Zに対する造詣がムチャクチャ深いのが分かる。
いろいろ教えてもらったりしてたんだけど、突然、亡くなられたんですよ。
その知らせを聞いた時は、もう驚くしかなくて。
だって、つい何日か前にもブログがアップされていたから。

もう、何て言えばいいのか、世界はこんなにも無常なのかと…こんなにも酷い仕打ちをするのかと…
失われてもよい命なんてないとはいうけど、人の命や幸せを屁とも思わないヤツが生き伸びてんのに。
何故、その人が死なねばならんのかと…辛かったですね。

実は数年前、自分自身そういう感じで父を亡くして…最期の挨拶もなく別れるって、すごく傷つくんですよ。
悲しみの辛さもあるんですけど、心を抉り取られるような痛みが何年経っても治らない。
治らないのは、そこにキズが残るんじゃなくて、使い古された表現だけどポッカリと空洞が空くんですよ。
残されたご遺族は本当に辛いだろうなと…
しかしながら、人間というのは「忘れる生き物」が基本。
いくつそんな経験をしても気がつけば怠惰な日々を過ごし、後になって浪費した時間を嘆いたりする。
他の人はそんなことないのかもしれないけど、オレはそんな風になっちゃっている。
せっかくZも出来上がるので、そういうことをなるべく忘れないように生きていきたいですね。
 

■ Assembling and Impression 組み立て、そして完成

こんな風に写真で説明すると、ホントにあっという間なんだけどね…なかなか苦労しました。
今回のOH計画は、プランニングからパーツ購入、着手、完成までに2年くらい費やした。
どうしてかというと、我が家は共働きの貧乏世帯なのです。
 
そんなこといって、意外にもらってんでしょ?しょっちゅう海外だって行ってるクセに。

と思うでしょ?
しかし、派手な行動が収入に直結してないのです(涙)。
なので、バイク=ぜいたく品扱いで、カスタムなんて財務省が黙っちゃいない。
そのうえ、モーターサイクルに精通しているので、ちょっとした部品でもチェックが入る。
よそのうちでは「ちょっと色塗ったんだあ」なんて具合に鍛造ホイールを入れても分からないらしいけど。
ホームセンターのステンボルトとユニクロメッキボルトの差も見逃さない。
車検場の検査員よりも、民主党の仕分けよりも厳しいのです。
なので、日々の昼食代を削って貯金して、少しずつ部品を買っていったわけです。

一番最初に購入したのが、何故かACサンクチュアリのタイミングパーツ。
圧縮も落ちていないし、オイル漏れくらいガスケット交換だけでいいんじゃないの?
と思いつつも買ってしまったという…
 
けど、アレですね。純正パーツはどんどんなくなってきている。
ずいぶん「生産終了」となってて、バルブとかピストンなんかはまだラインナップから消えていないから安心だけど。
結構「えーコレがもうないのー?」ってのがあるんで。
いつか絶対に使いそうな部品は先に取って置いたりしてもいいでしょう。
作業している間もしょっちゅうWINDSのカマタ代表からは電話とかメールが来て。
画像もつけてくれてるから、進捗状況が良く分かるのがありがたかった。
 
で、ある日とうとう「出来上がったよー」と、電話がかかってきた。
受話器の向こうからは、聞き覚えのあるアイドリング音が聴こえる。
エンジンは一発で目を覚ましたらしい。

ドムドムドムというアイドリング音は以前と変わらないが、変な息継ぎもなく、静かにたたずんでいる。
アクセルを開けると、昔みたいな「ブイーン…ド、ドリュムドリュドリュ…」というノンビリした感じじゃなくて。
「ヴォン、ヴォン」と鋭いレスポンス。
ノーマルだけど排気音は相変わらず大きく、しかしフリクションなく回っている感じがする。
気になっていたラムエアーからパワーフィルターの変更も問題ないみたい。

早速乗ってみると、アクセルワイヤーの回転半径が大きくなったせいもあるのか、トルクが太くなったように思える。
まだまだナラシ運転が終わっていないから、あまり開けてはいないけど。
しかし、ものすごい滑らか。
少しだけトップの3000回転まで入れてみたけど、スムーズにクルージングしてくれた。
スプロケのサイズもいい感じ。

で、ビッグイベント恒例(?)の、MotoGarage Windsのカマタ代表にイロイロと聞いてみたりしました。

今回は、忙しい中、ホントにありがとうございました。結構ムリな注文もさせて頂きまして…
カワサキ車を含め、旧いマシンのOHはいかがですか?
正直、やってる方は大変だと思うんですが。もうやりたくないんじゃないかと…

う~ん、プロ側からすると旧車のO/Hは皆様が思っているほど技術的には大変な作業ではないんですよ。
簡単に言うと大変なのは手間と段取りですかね。
作業が思っているように上手く進めばいいのですが…
ネジが外れなかったり、折れたり等で作業が進まないことがほとんどです。

作業に関しては、サッと組み上げる段取りを整えるのが大変です。
たとえばエンジンの腰下を組んで、そこからヘッドを造り始めたら腰下は放置状態になりますね。
その間にホコリが入ったりするので、ともすればトラブルの原因になってしまいます。
そういうこともあるので、全ての段取りが整ってから組みつけに入るのが通常です。
 
良くお客さんに「この間までバラバラだったのに、もう出来たんですか?」と言われます。
それはちゃんと理由ががあって、わたしの頭の中で段取りが上手く行ってないと言うことです。
パーツ待ちがほとんどですけどね。
プロですので、もうやりたくないと思うことは無いです(笑)。

知ってて聞くなよ、って言われるかもしれないですけど、今回大変だったのは、どういうところですか?

ひとまとめになったパーツやボルト&ナットの選別に非常に時間がかかりました。
ある程度組みあがると、当然ですが選別の加速度が増すんですが、最初はさすがに大変でした。

再メッキしたボルトもね、袋に入れて「ハイ、お願いします」でしたからね(笑)。
バラしてくところからお願いしたわけじゃなかったんで、相当キツかったんじゃないかと…
逆に楽しかったところはありますか?

パーツの選別とかですね。ほぼフルレストアでしたので。
サンブラで綺麗になったシリンダーやケースを組みつけて綺麗になって行くのはとても楽しかったですね。
何度やっても面白いです。

確かに、シオシオのパーツがキレイになってくのは見ていても気持ちいいです。
こういう依頼が来たら、快く引き受けてもらえますか?

いつでもどうぞ。お待ちいたしております。
めんどくさい作業大好きですので(どM)。

こういう聞き方が正しいのかどうか分からないんですけどね…
同じような依頼するうえで、頼む側、つまり我々に必要なことや心構えってありますか?

そうですね~。
これって難しいのですが、トータルでチューニングなりO/Hを考えて見たらどうでしょうかね。
分りやすく言いますと「雑誌にブレンボのキャリパーはいいよ」と書いてあったとしますよね。
で、みなさんそれを付けたくなったりするわけですよ。

しかし、それはいろんな状況があってキャリパーを高性能に換えているわけです。
なので、それだけを変えても効果は薄いと言うことです。
つまりトータルバランスを知ってもらいたいということです。

もちろんブレンボのキャリパーは非常にいいものです。
カッコイイから付けるというのも一理ありますし、そういう気持ちも十分理解も出来ます。
私自身も自分のバイクに青色にアルマイト処理されたボルトとか多用しますしね。
だって見た目カッコイイじゃないですか~。(笑)

話がそれてしまいましたが…
何をしたいかを言っていただければ、予算に応じてこちらから最適の仕様なり、提案はいたします。
「とにかくノーマルでいいので綺麗にレストアしたい」という方もいるでしょう。
一方では「綺麗にレストアするのはもちろんなんですが、足回りを見直したい」とか。
具体的な方向が決まってるのであれば、進めやすいですよね。

なるほど…このトータルバランスというのが、ユーザーは分かっているようで分かってないというか・・・
ブレンボの話じゃないですけどね、ユーザーの要望がとんでもない場合がありますからね。
それは分からなくてそうしている時もあれば、あえてやろうとしていることもあるから…
いちがいに否定もできないでしょうしね・・・

いつもレストアをしていて思うのですが30年も前のバイクが綺麗になって行くのは楽しいです。
WINDSというとレーシングエンジンを手掛けるイメージが強いと思いますけど、街のバイク屋です。
レストアからパンク修理まで大歓迎です。

今回、久しぶりに(タケダのZ1Rを)手がけることが出来てとても楽しかったですよ。
また新たに勉強させてもらったので良かったです。
何か有れば、いつでもご相談下さい。
他にもいっぱい皆さんに伝えたいこと、日々思っていることがたくさんあるのですが、一気に伝えられないですね(笑)。

こんな感じでシェイクダウンしたZ1R。
もちろん、これが「完成」じゃなくて、ナラシもしなくちゃいけない。
100%に近づけるためのトライ&エラーは、結局延々続いていくんだと思う。

ただ、バイクいじりばっかしても仕方ないから、2010年は「ちゃんと走る1年」にしたいですね。
とかいいつつ、我が家には不動車になった油冷GSXR750、塗装を換えたいDT125があったりして(笑)。
最後になりましたが、作業に当たって頂いたWindsさん、パーツ選定から作業メニューを監修頂いた大先輩の
わたなべさん、そのほかご協力頂いた沢山の方にありったけの感謝をこめて。