今回の獲物は、コレ。
46091-0118
ハウジングアツシ(コントロ-ル),LH
車種は、ZR1200DDF…ZRX1200 DAEGです。
以前、ヤフオクで入手したGpz400Fのハンドルスイッチ(もちろん中古品)を流用していたのですが、随分とシオシオになってきたので交換しました。
今回は新品…ド新品です!
が、実は1年前くらいに楽天のポイント使って購入したはいいけど、時間がなくて、ほったらかしにしていたものです。
何しろ、大掃除していた時、PCラックの後ろから見つけたくらいだから、買った本人も忘れていたという(笑)。
旧いZなら、エストレアのハンドルスイッチ
46091-0122
が似合うという方々もいますが、価格が8,936円(2015年当時。部品はどんどん値上がりしていきますね)。
ダエグのスイッチは6,815円(2015年)だから、随分差があります。
角Zなら、違和感もないでしょうということで、ダエグを選びました。
このままではメインハーネスには繋がらないので、要加工。
ちなみにカプラーは、スイッチ側が13P、メインハーネス側が9P。
メインハーネス側のカプラーをいじるのは、失敗した時のリスクや、ポン付けスイッチを使う時がきたら面倒なのでやめておきます。
となれば、13Pをバラして9Pにするか…
ここで、変な色気が出ました。
ポンづけに出来るよう、フィッティングパーツを作ってみよう!
というわけで、いつものように配線資材を探します。
住友電装の13Pカプラーですが、メーカーのカタログからは見つけられず、資材屋さんの在庫から購入。
価格はそんなにしないのですが、こういうパーツは見つけるまでが一苦労。
都内や都内近郊に住んでいれば、アキバ観光ついでに配線屋巡りすればいいんでしょうけど。
色は違うけど、ばっちりフィットします。
どうせ裏に隠れてしまうパーツなので、気にしません。
そしたら、スイッチケースをバラします。
どのメーカーも、時代は変わっても配線の色は大抵同じものを使用しますので、それをメモしていく。
「機械に強い人はいいよね」と言われますが、ワタクシは理数系がまったく苦手で、高校時代は毎回のように赤点でした。
小学校の時、科学クラブにいて、インターホンやラジオを作ったことがありますけど…ラジコンやプラモデルの延長なんでしょうね。
まず、配線図をネットで拾います。
ありがたいことに、車体の形式に配線図、とか入れて検索すると、見つかります。
だいたい、それで掴めるはずですが、年式や仕様によって微妙に異なるケースもありますので、最終的には現物を確認しなければなりません。
例えば、灯火類でもホーンでも、ONにするということは、電気が流れる道が開通するわけですから、その状態を確認すればいいわけです。
「黒/白(ホーン)と黒/黄(アース)」が本当に正しいか知るためには、カプラーの先端に抵抗モードにしたテスターを当てます。
この段階では、抵抗値が無限大、つまり電気は流れていないことになります。
で、その状態でホーンのスイッチを入れた時、抵抗値がゼロになればOK。
あとは、これをスイッチごとに繰り返していく。
いまの作業が出来る人なら、手間暇をかければゴールにたどり着きます。
電気は駆動系のパーツと違って「パーツ同士の当たりをみる」とか「スムーズに回転するように組みつける」という技が要りません。
ちょっとだけ間違うということはなく、白黒ハッキリしているので、素人にも分かりやすいと思います。
もちろん、絶縁不良による火災には気をつけて作業しなければなりませんが。
で、とりあえず、カプラーのマッピングが終わったら、ポン付けのためのフィッティングパーツ作りを始めます。
これもまた、何処にどれがはまるのかをチマチマ作るだけなので…
ハイ、こんな感じです。
たまたま、メインハーネスを購入した時についてきた、何に使うか分からないカプラーとサブハーネスがあったので、そのまま利用します。
なので、線の色は適当。大事そうな部分だけ、目立つよう印をつけておきました。
13Pもあるくせに、結局、750FX/mk2のメインハーネス側に行くのは4系統だけ…!!
ウィンカー3つ、ホーン1つ。あとは、ギボシで結線します。
ZRX1200の場合、13Pの中に、上記4つのほか、ヘッドライト3つ、ポジション系2つ、クラッチ2つ、アース1つで合計12のハーネスがひとまとめになっているようです。
で、おそるおそる、点灯実験。
もちろん、この写真からは何も分かりませんが(笑)。
前後左右のウィンカーは問題なし。
ホーンも鳴ります。
今回、一番のキモというか、何かの発射ボタンのようでカッコいいプッシュ式のハザードボタンも問題なく作動します。
ただ、クラッチレバーのON/OFFハーネス。
せっかく根元から来て、カプラへ並走しているので、活かしたい。
でも、車体についているクラッチハーネスも欠品パーツですから、勢い余って切断…というわけにはいきません。
が、スターターロックアウトスイッチ(クラッチを握らないとエンジンが掛からない安全装置)は、現状問題がないうえ、さして重要なパーツでもないので、現状のまま活かすことに。
すると、スイッチ側についているハーネスとカプラーが邪魔になるわけです。
カプラーだけ抜いて、端子をカバーに押し込んでやろうとも思いましたが、余計なものがついているのは、あまりよろしくないので、抜き取ってしまいました。
いずれ、何かの役に立つ時がくるでしょう(笑)。
ということで、ボルトオンではなくなってしまいました(笑)。
期待されていた方々(いるのか?)、すんません。
まあ、こんな感じにひんむいてしまいました。
どうせ、ひんむいたのですから、パッシングをちゃんと機能させてやることにしました。
ZRX1200 ダエグの場合、ハイビームの回線は1系統。
ライトをONにしていれば、パッシングも機能します。
が、Zの場合は、年代が古いので右ハンドルスイッチにライトのON/OFFがあります。
このままだと、ライトをOFFにした状態でのパッシングは機能しません。
配線図を見れば分かるのですが、Zの場合、ハイビームは2系統。
ディマースイッチとパッシングが分かれているのです。
とはいっても、別に難しく考える必要はありません。
メインハーネス側(9Pカプラ)の赤/黒と茶を短絡すれば、パッシングするので、ようするにパッシングスイッチからのハーネスと9P側をダイレクトに結んでやればいいのです。
パッシングスイッチの裏側には、赤/白と茶の配線が来ており、途中で
赤/白が赤/黒と。
茶が青/黄と結線されています。
なので、茶をバラして、9Pカプラ側の茶色と結合するようカプラに入れてやります。
ワタクシは、さきほどバラしたロックアウトの配線を流用しているので黒ですが、余分な配線と端子があれば色を統一した方が無難です。
で、こんな風にしてテストしてやります。
ちなみに、赤/黒側はいじらなくてもOKです。
スイッチ側では結線されていませんが、ヘッドライト側でつながっているので大丈夫です。
実験中の青空ガレージ。
ヘッドライトが外側についているのは、確認し易いため。
手を抜いてフェンダーの上に置いたりすると、ガシャンと落としたりするのです(笑)。
ちなみに、ひんむいた黒いカバーは、上下を反対にして装着してやると使い勝手がいい。というのは、ロックアウトスイッチの配線を取り出すために、途中でキリコミが入っており、そこから水だのホコリだのが入るかもしれませんので。
ライトとカウルに隠れる方に、そっちをもってきてやります。
こんな感じです。
はい、だんだん、読むのが飽きてたでしょう?
で、どうなったのか聞きたいんでしょう?
ハイ、こんな感じですよ(号泣)。
『クラッチを握る度、パッシングするZ』に!!
当たり前だけど、このままじゃ使えないので、少し角度を変えて1cmちょいのところをかわしています(笑)。
まあ、これで妥協します。
本物はどういう風になってるのかな、と画像を探したら、最近のクラッチホルダーとかレバーって一回りくらい大きいんですよね。
レバーも大きく曲がっているので、スイッチを取り囲むようにして、かわす感じでした。
ライトとカウルを元に戻して、全体的な雰囲気を確認。
個人的には、違和感がないのでよしとしましょう(笑)。
シーズン序盤に間に合ったので良かったのですが…
実はここへきて問題が。
クラッチがちゃんと切れるか、テスト走行&給油に出掛けたのですが…
アイドリング~中回転域の雰囲気がオカシイ。
スコーンと抜ける感じがないのです…最後にキャブの調整をしたのは、いつだっけ。
それこそ10年くらい経ってるんじゃないだろか。
4発のキャブセッティングには、計測機器が必要なので、バイク屋さんまかせ。
しかし、我が家にはそんな予算があるわけもなく…
ツーリング復活への道は、まだまだ先のようです(涙)。
◆◆ 付録 ◆◆
ようするに、手順はこんな感じです。
1.スイッチとカプラー(配線)の解析。
2.フィッティングパーツの製作。
3.取り付け。
1については、13Pカプラの配線図が落ちてなかったので、スイッチを分解、テスターを1本ずつ当てて解析しました。
ヘッドライトHi/Lo(ディマースイッチ)
赤/黒 Hi
青/黄
赤/黄 Lo
ハザード&ウィンカー
緑 Leftウィンカー
橙 リレー
灰 Rightウィンカー
青 ポジション 消灯
青/赤 同上
パッシング
赤/白 → 赤/黒
茶 → 青/黄
※途中で合流
ホーン
黒/白
黒/黄 アース
コメント