8月17日 [留萌~礼文島] 恐怖伝説の真実 最果ての島へ
昨夜、早く寝たので6時に目が覚める。
軽くメシを食い、7時には出発。
今日こそは稚内に到着し、そのまま礼文島に渡ってやると意気込む。
手塩町まで来たところで、ガソリンの量をチェック。
ここから稚内までは約50kmだが、ガソリンスタンドがない。
ガス欠になってはたまらないので、給油しておく。
何気に地図を見ていたら『怨念のニレ』という文字が。
随分と物騒な名前の観光ポイントだ。
すげえ気になる。気になるが、アヤがついて事故ったりしたらたまらない。
ちょこっと探してみたりしたが、場所までは分からなかったので、そのまま通り過ぎてしまった。
が、このまま終わらせたら、ツーレポにならない。
読者のみなさんも「なんだよ、ネタふりして終わるくらいなら書くんじゃないよ!」と怒り心頭だろうってんで、ちゃんと手塩町役場に問い合わせたよ。
「あーもしもし?あのですね、ワタシ、バイクで北海道を回っていたのですが、先日手塩町に伺いましたらね、怨念のニレってのを見つけたんですよ。でも、何かオドロオドロしくて、本当はあんまし見ちゃいけないもので、途中で事故ったり、変死したらおっかないですからね、そのまま通り過ぎたんですよ」
『ははあ、怨念のニレですか』
「ええ。ホラ、ドラマとか映画で『そんなものこわかないぜ!』っていうヤツが一番最初に死ぬじゃないですか?それが怖くて、近寄らないようにしたんですね。生き残ってこその主人公ですから…ああ、すいません、で、一体どういういわれのあるものなんでしょう?」
『アレはですね、実は観光ポイントから外される予定なんですよ』
「ええ!?や、やっぱし祟りとか呪いとかで死んじゃった人とかがいたんですか?デンジャーゾーンじゃないですか!」
『アハハハ。違いますよ。誰も死んだりしてませんよ。伝説上では、アイヌの戦いで臨月間近のメノコが殺されたということになっていたのですよ』
「…やっぱし物騒な話じゃないですか」
『ところがですね、過去の歴史を調べてもそんな事実はなくて、どうやら観光客を呼ぼうとしてでっち上げた作り話だったんですよ。実際は、台風で倒れたニレの木がグニャグニャ曲がって再生して、見た目が不気味なことから、誰かがそんな風な話を作ったらしいんですね』
「そ、そんなことまでして…ある意味、そっちの方がすごいですよ」
『それでですね、アイヌの関係団体からもクレームが来まして、観光資源としてはそぐわないということで、観光ガイドからは消されているんです。ニレの木そのものは役場の近くですから、いらした時はご案内いたしますよ』
「そうですね。そういうんだったら、見ても触っても怖くないですからね…」
以上が手塩町役場からの回答である。
フタを開けてみたら、何てことのない話だったわけだ。
そう考えると、世界各地の不思議な遺跡とか伝説も、かなり怪しい気がしてくる。
実は村や町ぐるみで奇妙なものを作り上げておいて、ちょっと文才のあるヤツが「実は数百年前…」と伝説めいたものを書きあげて。
そんなんで観光客が寄り付けば儲けものだろうし。
でも、何かガッカリだ。もっとすげえ恐怖伝説を期待していたのに。
早起きしてぶっ飛ばしたおかげで、午前中のうちに稚内到着。
いよいよ念願の礼文島へ渡るのだ。
フェリーターミナルで出会ったZXR400のブッシュ君、BAJAの笹島さんと島巡りの計画を練る。
ちなみに、ブッシュ君は画像を見てもらえば分かるように、ハーフ。
親父さんがフランス人で、こりゃフランス語も喋れるのかと思いきや「オレ、日本語しかしゃべれないっすよー!」ときたもんだ(笑)。
普段はツナギを着て湾岸をぶっ飛ばしているらしい。
笹島さんは片道8時間のトレッキングコースを歩くというが、根性ナシのオレはパス。
礼文島では美味いウニを食い、キレイな海を見ることが出来ればそれでいいのだ。
ここでもキャンプする予定だったのだが、ブッシュ君が「この島には何かすごいユースがあるらしいんですよお」と、しきりにユース泊を勧める。
実はオーストラリアツーリングで一緒だったガルルのライター、山田さんからユースの噂は聞いていた。
しかし『タケダもおやぢの仲間入りだからなー。楽しめないかもしれないぞ』とのこと。
おやぢ上等、そこまで言うなら行ってやろうじゃないの。
オレとブッシュ君の二人は、ユースに向かって走り出した。
桃岩荘は、その名の通り、礼文島の観光名所である桃岩の近くに建っている。
鰊番屋(ニシン漁の漁師が寝泊りする施設)を増改築して建造されたものだ。囲炉裏や板の間など、江戸時代末から明治初めに建てられた当時の姿をそのまま残している。
歴史的に見ても非常に貴重な建物であり、よくもまあユースホステルとして使用されていると感心してしまう。
入り口をくぐると、いきなり「おかえりなさーい」とスタッフたちのお出迎え。
その時点で「ああ、濃いところ」という予感が湧き上がる。
受付を済ませ、生活規則の説明を受ける。
どういうわけか、ここの時計は30分進んでおり、桃岩時間なるサマータイムが設定されている。
朝は6時起床、夜は10時就寝だが、実際は5時半に起きて9時半に眠るという…しかも強制だ。
消灯後は、部屋で喋るわけにもいかないらしい。
夕方になってから、ブッシュ君と二人でメシを食いに行く。
お目当てはウニ丼。
余市で食えなかったウニ丼を、今ここで食うのだ!
昼間のうちに店のアタリはつけている。
港の近くの『炉ばた ちどり』だ。
何しろ『当店のウニは二段重ねです』と書いてあるのだから、行かない手はない。
ホクホク顔で店に行ったら「夜は6時からなんだよね」と追い返されてしまう。
6時まではまだ1時間弱ある。
ここで待つか、それとも何処かへ入るか。
限界まで達したオレとブッシュ君は、ある寿司屋に入ってみた。
どうやらここにもウニ丼があるらしい。オレはウニ丼、ウニが苦手なブッシュ君はイクラ丼をオーダー。
入ってみて感じたが、どうにもこうにも店員の応対がよろしくない。
頼んだウニ丼とイクラ丼も、やったら早く登場。
おそらく、ウニはすでに剥いてあるものを乗せただけに違いない。
だって、どう考えてもそんなに早く出るはずないものよ。
素人がいい加減なことを言うなって?
これでも、3年くらい厨房に立ち、そのうち2年は和食屋で働いてたんである。
ついでに言うと、高校3年間は、自分で弁当を作っていたし。
そこいら辺の女の子よりは、包丁も使えるしな。
ちょっと失望したオレは、ブッシュ君に「さっきの店にもう一度行ってみよう」と持ちかけた。
ブッシュ君も満腹には程遠かったのか、二つ返事でOKという。
店はすでに開いており、オレはというと、すぐさまウニ丼をオーダー。
さっき食べたばかりなのに、またもやウニ丼だ。ウニ丼のハシゴだぜ!!
だって、さっきのウニ丼、あまりにも美味しくなかったんだもんよ。店の名前は言わないけどさ。
島内を訪れる観光客の誰もが行ったことのある場所の、2階にあるんだけどさ(笑)。
ブッシュ君はホッケのちゃんちゃん焼、ツブ貝焼を注文。
ビールで乾杯して、ようやく本格的な宴が始まった。
看板にいつわりなく、この店のウニ丼は脅威の二段重ね。しかも、コレが最後のウニ丼だという。
「ホントに?そうやってオレたちを喜ばそうとしてませんか?」
すると、店のオヤジがきっぱりといった。
「ホントだよ。昨日のお客さんなんて、食べられなかったんだから」
確かにシーズンも終わりに近づいているので、手に入りづらいのかもしれない。
ウニだけじゃなくて、ホッケのちゃんちゃん焼もツブ貝も美味かったし…なかなかイケる店だ(どうやら、実は有名な店だったみたいだ。TVの特番で紹介されてたし)。
桃岩荘に戻ると、ミーティングが始まる直前だった。
日本のユースホステルには、このミーティングという儀式を行うところがある。
ユースによって形式は様々だが、桃岩荘のミーティングはかなり内容が濃い。
まず、礼文島の歴史や観光名所などを紹介。
ユーモラスに溢れるMCで紹介してくれるので、延々と聞いていても疲れない。
続いてユースオリジナルの歌、それに合わせた踊りをアルコールのかわりに、エンドルフィンをドバドバ分泌。
ナチュラル・ハイというか、トランス状態で繰り広げられるのだ。
これが2時間ぐらい続くため、人によっては耐えられないかもしれない。
かくいうオレも、途中からはかなりヘタってしまった。
ハマるヤツはハマるらしいんだが、オレは10何年も前に、同じような体験を何度もしてきたので(ユースではないが、そんなような団体に所属していたので)、心底楽しめるものではなかった。
時々、お寒い状況になるし…寸劇を含め、もう少しテンポをよくすればだいぶよくなるんだろうが。
海外から来た宿泊者なんて「何のことやら…」と、ポカンとしていたもんな。
ミーティングが終了すると、30分くらいで消灯。
これじゃ、他の宿泊者と話す時間もあまりない。
ミーティングはミーティングとして存続して、もう少し消灯までの時間を作って欲しい。
みんながみんな、連泊したり、昼間も一緒に行動するわけじゃないんだから。
まあでも、実際ヘルパーはよくやっている。
一般業務、ミーティング以外のイベント(船が出港する度に見送りに行ったりする)もこなさなくちゃならないから。
宿泊客を楽しませるための惜しみない努力は、見上げたもんである。
ああいう形のユースが残っているのは、貴重だろう。
学生時代のノリノリの気分を味わいたい人、みんなとワイワイ騒ぎたい人には、お勧めのユースだ。
けど、自分の時間を大切にしたい人、独り静かな旅を楽しみたい人にはNG。
NGどころか、苛立ちさえ覚えるかもしれない。
これ以上は自分で『桃岩荘』を検索してみてくれ。結構ヒットするから、細かい情報や体験記を入手できるはず。
【今日の温泉】
残念ながら、礼文島に温泉はないのだ。よって、ユースのシャワーを浴びておしまい。
ちなみに、桃岩荘の風呂ってやったら狭いんだよ。ミーティング終了後は混雑するので、注意が必要。
8月18日 [礼文島] 久々に、ぶん殴ってやろうかと思ったぜ!!
非常に風変わりなユースホステル、桃岩荘の朝は早い。
大音量の演歌で叩き起こされ、寝ぼけ頭で連泊かチェックアウトの手続きをしなければならない。
桃岩荘は料金だけは一丁前に高いので、今日はキャンプ場へ泊まることにする。
礼文島のキャンプ場は礼文林道の出入り口付近(島の真ん中辺)の緑ヶ丘公園キャンプ場か、北側の久種湖キャンプ場の2ヶ所。
キレイな海が近い後者を選択。さっさとテントを設営し、身軽になったところで本格的に島を探検する。
キャンプ場の駐車場には、昨日船で一緒になった笹島さんのBAJAが停車していた。
姿が見えないので、おそらく山歩きにでも出かけたのだろう。
最初に訪れたのが、スコトン岬。
礼文島を真正面から見た馬の顔に例えると、左耳がスコトン岬。
売店には『最北端の牛乳』が売っており、島内の農家、道場 好さんが作っている。
成分表などを見ると、75℃15分殺菌、乳脂肪分3.0%以上、無脂乳固形分8.0%以上と書いてある。
とか書かれてもよく分からないよな。
一番イメージしやすいのが『75℃15分殺菌』というところ。
こいつは、牛から絞った乳を75℃の温度まで上げて、15分間かけて殺菌したということ。
どこでも売っていそうな牛乳を買ってきて、殺菌温度と時間を比較してみるといい。
100度以上に加熱しているのは、ザラだ。
最北端の牛乳は低い温度でゆっくりと加熱しているのが分かるだろう。
てことは、より自然に近い成分を保っていることになるわけだ。
決して珍しさだけではないので、訪れたら飲んでみるといい。
ちなみにオレは何度か飲んだぞ。
話をスコトン岬に戻そう。
岬ってのは、大なり小なり遠くから眺めてこそ、美しさとか壮大さが分かるってもんで、先端に立つと海しか見えない。
写真に撮って、後から見返すと「ありゃ、どこだっけ?」なんてこともある。
このスコトン岬も、オレにとってはそんな感じ。
多分、少し先の無人島、トド島に渡り、そこから岬を振り返らないとその良さはあまりわからないかもしれない。
ホレ、高い山やビルに登ってもさ、眼下に広がる景色は楽しめるけど、山やビルそのものは見えないのと同じ。
まして、岬だと目の前は広い海だから「こんなの初めてだぜ!」ってほど感動するわけではない。
そんじゃ何で行くのかって?
それはだな、自分でその地に立ち、そこからの景色を眺め、風を感じ、臭いを確かめるためよ。
そこに何かがあるとかじゃなくて、そこに自分で立つことに意義があるんだよ。
だから、観光バスで寝てる間に着きましたってよりは、自力でたどり着いた方が『来たぜ!』って感じが強いのよ。
飛行機よりは車、車よりはバイク、バイクよりは自転車、自転車よりは徒歩…
便利さに反比例して、達成感は大きいものになると思うのだが…
スコトン岬から、次に行く場所を選ぶ。
漁港や街、民家のある東側は、極端な話、この島独特の雰囲気はない。
どこにでもあるような、漁業の街だ。
それが、礼文岳を中心にして、そこから西側の景色には目をみはるものがある。
全てを歩いたわけではないが、トレッキングコースが設定された丘陵地帯、断崖絶壁、そして透き通った海は、ブルガリの3色ブレスレッドもビックリするほど豪華で不思議な光景だ。
バイク用のリングブーツしか持ってこなかったのでトレッキングできなかったのが残念だ!
途中で立ち寄った港で、トレッキング中の笹島さんに出会った。
笹島さんの話では、トレッキングコースだけあって、それほどキツくはないが、ある程度しっかりした靴がないと歩けないらしい。
オレのブーツ、坊主だしな。
また、日差しも強いので、美白派女性はガッチリ日焼け止めを塗っておこう。
東側の道路を走っていると、浜辺にたくさんの昆布が敷き詰められているのが見える。
これが、礼文島特産品の昆布だ。
しかし、哀しいかな利尻島の昆布が『利尻昆布』としてブランド化されてしまっている。
ゆえに、礼文島で収穫された昆布も、市場に出回る頃には利尻昆布となってしまうのだ。
昆布の味はよくわからないが、ウニを食べれば、何となく品質の高さも納得。
だって、エサの昆布が美味くなけりゃ、ウニだってあんなに美味しくは育たないんじゃないのか?
家畜だって、エサからいいものを与えれば美味い肉が出来るっていうじゃない?
ちなみに、礼文を訪れるライダーの中には、夏の間に漁師の家へ住み込み、仕事を手伝う連中がいる。
漁業関係者にとっては、これがまた貴重な労働力で、結構あてにされているのだ。もちろん、礼文島だけではなくて、道内のあちこちに、ライダーが集まりそうな場所を狙ってアルバイトの求人広告が貼り出されている。
ヒマを持て余しているヤツなら、そういうところで重労働を経験するのもいいかもしれない。
この海の美しさは、写真では伝えきれない…水の中を覗いているだけでも、ちっとも飽きない
腹が減ってきたので、フェリーターミナル付近へ戻る。
そこでブッシュ君と会う。
昼飯を食い、知人や親戚に送るための土産などを購入する。
ジュースを飲みながら、二人でまったりとしていたら、HONDAとKAWASAKIの速そうなマシンに乗った二人組が声を掛けてきた。
大柄でパンパンに膨らんだ腹がHONDA、中肉中背がKAWASAKIだった。
乾式クラッチと削り出しのパーツを装着したHONDAのマシンに、走り屋のブッシュ君は「すごいですねー」と目を丸くする。
すると、このオーナーが「聞いてくれよ」と、不機嫌そうに口を開いた。
「スコトン岬でバイクを停めていたら、誰かに倒されてクラッチレバーが曲がったんだよ」
彼は怒りに満ちた顔で、何でもレバーは生産停止になっており、プレミアなんだそうだ。
「きっとどっかの車が当て逃げしていったんだ」
大柄の彼はブチブチと文句を繰り返していた。
男のクセに、いつまでもうるせえ野郎だな。
んなもん、折れなかったんだから、修正がきくかもしれないじゃないか。
あんまりくどいもんだから、一発言ってやろうと思ったら、バスがクラクションを鳴らした。
KAWASAKIのライダーが、頻繁にバスが往来する道路にバイクを斜めに停めたもんだから、観光バスがすれ違えないのだ。
そしたら、HONDAのでかい男が、バスに向かって「うるせえ!のやろぉ!!」とものすごい勢いで怒鳴った。
自分を何様だと思ってるのか知らないが、どう考えても路上駐車していたKAWASAKIライダーが悪い。
車にバイクを傷つけられたことで、エキサイトしていたのは分かるが(といっても、当て逃げの確証はない)、これではその辺の暴走族と変わりない。
周囲の観光客も、さっきまでニコニコと話していた土産物屋のオバちゃんも、汚いものを見るかのような視線を向けていたもんな。
他のライダーたちが、未だに偏見で見られているバイク乗りの地位を向上させようとして頑張っても、こういうヤツが一人でも何かトラブルを起こせば、それまでの苦労が水の泡になることを彼は知っているのだろうか?
まあ、オレ自身、ライダーとしてどう思われようが関係ないし、好きなスタイルで100%自己責任で走っている。
と、書くと「自分に都合のいいだけのライダーだ!」って言われそうだが、じゃあ、どんな格好でバイクに乗っている?
安全性を考えたら、夏でも革の上下とフルフェイス…あるいは、各関節や脊椎にパッドが入ったアウターを着用しなけりゃならない。
ホントなら、そこまで法を整備しなければならないんだから。
そうは言っても、他のライダーたちまでが非難されるように振る舞う権利もない。
例えばさ、商店街を走る時には速度を落とすとか、社会見学でも何でもいいけど、子供たちが歩いてたら、回転を落とすとか、ちょっとした気配りをしても、自分のスタイルを曲げることにはならないんじゃないのか?
ギンギンにぶっ飛ばしたいなら、サーキットで思う存分走ればいい。
そこでトップをとれりゃ、誰もが認めてくれるってもんだ。
アレやコレやの自慢話に切り替わったクソライダーにムカついたオレは「マシンにあんまし負担をかけるなよ」とだけ言って、ブッシュ君とその場から立ち去った。
ちなみに、オレの言った言葉を裏返せば「やせろ」ということだ。
軽くて強いパーツを組む前に、テメエがやせれば、もっとマシンは速くなるっつうのよ!
オレとブッシュ君は、丘陵地帯を通って、西側の浜辺に降りた。
ここは入り江になっていて、どこかに通じる道もないので人通りも少ない。
非常に静かな気分で海を眺められる。
オレとブッシュ君は、バイクの話はもちろん、スケベな話やら、すんげえマジメな話なんかもしながら、夕陽が落ちるまで海を眺めていた。
さすが、日本最果ての島だけあって、日が暮れると冷え込んでくる。
スーパーというか、雑貨屋で買い物をしたら、店のおばちゃんがタコの刺身をくれた。
この雑貨屋では、タイヤキが売っており、その名も『最北端のたいやき』!
この島じゃ、何でも最北端なのだが(トイレまで)、おばちゃんのタイヤキはちゃんと尻尾の中までアンコが入っている。
是非、お試しあれ。
メシの支度をしていたら、ちょうど笹島さんが銭湯から戻ってきたので、3人で乾杯。
礼文島の夜は今日が最後だ。
Summer Touring 2000 東北・北海道 1
Summer Touring 2000 東北・北海道 2
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Summer Touring 2000 東北・北海道 4
Summer Touring 2000 東北・北海道 5
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