先日のキャブレター調整というか点検というか整備。
あれで全て「整った」ので、搭載したキャリアに問題がないかどうかテスト走行。
と、思いきや、走り出してすぐに吹けが悪くなる。
いわゆる「カブっている」ような感覚。
これが出ると、アイドリングもしなくなるし、下手をすると途中でエンジンがストールする。
あわてて家に戻ってプラグを開けてみたたら、ややカーボンがついている。
残念ながら、このプラグに換えた時期と走行距離を正確に記録していないが、購入時期は2021年の5月上旬。
GWに遠出したら、エンジンに火が入らなくなり、電装系をリニューアルした時期だから、おそらくこの時にプラグも換えている…はず。
2021年5月下旬から2022年8月末まで走った距離は、およそ4000km。
そして1番と4番は、不慮のトラブルにより、それぞれ1回ずつカーボンがベッタリとなった。
本当ならこの時点で交換なんだけど、姑息な貧乏人は真鍮ブラシでカーボンを落として使用継続。
今回も、その手で乗り切ることに。
キレイに掃除してプラグを差して、火を入れる。
暖まったエンジンだったので、簡単に火が入った…のだが、アイドリングしない。
どのプラグかが失火している。
下の写真が、外した直後のプラグ。
パっと見た限り、そんなに悪くないでしょう?
そもそも、スパークプラグの寿命はどれくらいなのか。
オーストラリア大陸を走っていた頃、2万キロ走っても替えたことはなかった。
Kawasakiのサービスマニュアルによれば5,000kmごとに交換せよ、とある。
ではNGK(日本硝子工業)では、どうだろうか。
なるほど、だいたい3,000km~5,000kmとある。
ノントラブルで乗ってこの数字だから、ちょっとゴタゴタしたプラグだと寿命は早いのかもしれない。
まずはプラグを新品に変えてみて、それで問題が無ければオシマイ。
症状が変わらなければ、トラブルの原因はスパークプラグではない。
ちなみに、複数気筒数エンジンでプラグがおかしい場合、プラグを入れ替えてみるのも良い。
入れ替えた先でも同じであれば、プラグに問題があり、決まった場所のシリンダーに異常が出る場合は、そこからプラグコード、IGコイルなどを探っていく。
ちょっと知識があると「IGコイルのせいだ」とか途中からチェックを始めてしまうため、迷走してしまうことが多い。
Z1Rの場合だけど、BR8ESだったら4本変えても2000円しないくらいでしょう。
というわけでストックしていたスパークプラグをゴソゴソ…
新品プラグに差し替え、スターターボタンを押してみる。
調子の良さを示す、ボタンワンプッシュ、セルモーターがほとんど動かない状態(実際にはちゃんとクランキングしている)で火が入った。
実は今日の目的はプラグの調子をみるのではなく、作成したリアキャリア兼テーブルが車体から外れないかどうかをチェックしたかったのだ。
いつもの海っぺりの峠道を走ってみる。
ガタツキもなく、ちゃんとキャリアがフィットしてくれている…!
木材マテリアルといい、実用車っぽい雰囲気は、とても価格高騰している旧車とは思えない雰囲気。
まあ、でもアレですよ。
古い話になるけど、このマシンはSUGOの国際本コースでZX-11を何度もパスしましたからね。
ちゃんと乗れば速いんですよ。
空冷Zが大して速くないというのは…多分、セッティングがちゃんと出てないとか…これは旧車、現行車関係なく、どこかが不調だと思うように走れないわけで。
あとは、これを言うと、敵が増えるんだけど…殿さまポジションね、あれは速く走れないです。
まっすぐの道だったら大丈夫かもしれないけど、峠道とかキビキビ走るというか、最新のSSと同じように走るんだったら、しっかりニーグリップして、肩の力を抜いて、ちゃんとマシンをコントロールしないと…ナンバープレートをひん曲げたって、速くは走れません(ああ、言ってしまった)。
10kmそこそこ走ったところで、小一時間ほど小休止してエンジンを冷やす(そう簡単には冷えないけど)。
ツーリング中、どこかで飯を食べて、そこから再発進したシチュエーションを知りたかったので。
行きつけのカフェで一服(タバコは吸わないけど)。
思ったんだけど、後ろのケースをベルトでくくりつけていると、ケースの蓋を開ける時は荷ほどきしなくちゃいけないから利便性イマイチ。
パニアケースっていうの?あんな風になった方がいいのかも。
小一時間ほど休んで、エンジンを再始動。
問題なく火が入るし、フケも良い。
1番と4番しか見ていないが、ご覧のようにカーボンが付着していない。
調子の良いプラグは、だんだんと電極の白いところがキツネ色になっていく。
89851kmなので、90,000kmだとして93,000kmまでは問題なく使えてほしい。
できれば95,000km。
いまの走行ペースで言えば、来年の今頃までは持つハズ。
これで持たなかったら、どこかおかしいわけで。