2023年01月15日 角Z ステーターコイル考察

雑記帳

結論を言うと、まだ何も解決してません。
アイディアの範囲内、ということでご了承を。

MOSFETレギュレーターを導入して充電系に不安がなくなったけど、発電の要というか源泉でもあるステーターコイル(アーマチュア、ACジェネレーターとも)はストックのまま。
走行中は熱いエンジンオイルに浸かりながら、発電を繰り返し、自らも発熱することで寿命をすり減らしている。
ステーターコイルの経年劣化、性能低下は、熱によってコイル状に巻かれたエナメル線(銅線)の絶縁状態が維持できなくなることに起因する。

ステーターコイルの寿命だが、サーキット走行など高回転が続く場合、発電量と発熱量が増大するため、街乗りよりも短いと思われる。
街乗りやツーリングなどで、クルージングは4000回転以下のライダーは比較的寿命は長いと思う。
実際、自分のステーターコイルは少なくとも地球一周しているが、ほとんどトラブルはない。
「ほとんど」という言い回しになるのは、サービスマニュアルに書いてある抵抗値を若干外れているから。

では、どうすればいいのか。
方法はいくつかある。

PAMS ジェネレーターコンバートキット

初期型Z(丸ヘッド)のエンジンのマグネットローターとステーターコイルを、角Zのようにアウターローターにするためのキット。
ジェネレーターコンバートキットType1

こっちはZ1から角Zまで共用。
カバーにうまいことステーターコイルをフィットさせるパーツを着けるらしい。
あと、ワンウェイクラッチがつく。
ジェネレーターコンバートキットType2

Type3は、さらに追求したというか、限りなく薄型にしてバンク角を稼いだもの。
ジェネレーターコンバートキットType3

けど、元祖はこちらの方だと思っているので…
https://kz1136j.hatenablog.com/entry/55066397?_ga=2.122384971.13374087.1567779131-713240840.1565018242
ヤフオクで「カワサキ 薄型ジェネレーター」で検索すると出てきます。
個人的には応援しています。

OEM製品

便利になったもので、ググるといろいろなメーカーがステーターコイルを供給しているのが目にとまります。

定価最安値(と、思われるのが)はドレミコレクション。
Z1R2/MK2 ステーターコイル
10,000円ちょいで買えるのは、破格なんじゃないでしょうか。
おそらく遠い異国の地で造られたものだろうけど、日本屈指のブランドが販売しているので、壊れたら保証してくれるはず。

あとはWebikeなどで購入できる RICK’S MOTORSPORT ELECTRIC の製品も。
アメリカはニューハンプシャー州のブランドで、電装系パーツのアフターパーツをそろえている。
SNSでも積極的にPRしているみたい。

純正流用改

お待たせしました。
このあたりを期待している方も多いハズでは(笑)?
先にも書いた通り、まだ自分でもテスト段階なので、詳しい車種については言及しません。
新旧問わずKawasakiマニアなら、画像を良く見たらわかるかも?
自分のマシンで動作確認したら報告しましょう。

例によってヤフオクで壮絶なバトルを征して我が家にやってきたステーターコイル。
中古品だったけど、サービスマニュアル的には抵抗値もOKでした。
ちなみに、新品だと30,000円そこそこなので、ホイホイと買える金額じゃありません(笑)。

隣にあるのは、初代Z1Rのカバー。
ボルトが抜けず頭を切って、ステーターコイルを摘出した後、庭で朽ち果てそうになっていた。

寸法に関しては、かなりしつこく事前の情報収集を行っていたので、ボルト穴のピッチも外径も角Zのステーターコイルと同等でした。
ネックは内側の金属部の厚み、コイル本体の厚み。
多分5mmは違うんじゃないかと。
これがダメだと、マグネットローターに激突してしまう。

わざと頭を浮かせて、どこまでが許容範囲かを探ってみたり…

そしたら、いよいよエンジンに取り付ける。
東日本大震災の津波が直撃、周囲の家屋にも人命にも大きな被害をもたらしたエリアでも生き残ったエンジンである。

https://z1r2takeda.com/2011/04/14/2011-03-11/

これも、できれば復活させたいのだけど、いかんせんそんな資金はない。
東日本大震災から復活させたエンジンを載せて、もう一度旅へ出たら絵になる気がする。

これまた両手が塞がって写真が撮れてなくて申し訳ないのだが…
カバーに取り付けたステーターコイルをローターに取り付けて、クランクを回してみたが、問題なく動いたので実験は成功したといってよいだろう。

あとは新品パーツを購入、組み込んでやればOKでしょう。
ただし、他車種からの流用なので、三相コイルからのリード線を差し替えて、ダイナモカバーにつくグロメットもZ用に変えないといけない。

近年は素材から見直しを図ったPAMS製のグロメットが人気みたい。
PAMSのブログにも書いてあるけど、油脂類への耐久性が強いらしい。
ひとつ、ツッコミを入れるとすれば、ここはガソリンに触れる部分ではないので、比較検証するならエンジンオイルなんでしょうけどね…

まあでも、リード線の穴の部分、ここにエポキシ樹脂(ホームセンターで売ってる、いちばん小さいので十分)を流してやれば、まず漏れません。

というわけで、いつになったら着手できるかわかりませんけど、やるならレギュレーターもオープン式に変えたいので…だいたい予算は5万円くらい?
5万円あったら、バックステップを買い替えたりとか、もう少し手をかけるべき場所があるんじゃないかという…
何かしら臨時収入が入ったら、着手します。