2021年11月27日 Z1RのTM-MJNが致命傷!さらばTMキャブ…!?

メンテナンス

早いもので11月になり、だんだん冷え込んできた気が。
クラッチが落ち着いて、やることがなくなったなあ、とか言ってたら…

どうもスカっとしないエンジン。
走り出せば気にならないけど、アイドリング付近が妙な感じ。
うまい表現は見当たらないが、余分なノイズ、振動が混じっている。

もしや、と思ってエキパイの温度を計測すると、2番3番が冷え冷えのまま。
火が入っていない。
1番4番だけでアイドリングしているのだろうか?
まあ、するんですよ…この空冷4発は。
さすがに走り出せば分るんだけど、メイン系に切り替わると火が入るということはスロー系にトラブルがあるんでしょ。

パイロットジェットが詰まっているのだろうか?と外してみる。
詰まっているというか、もともと細い穴なのでガソリンが通路に入っているだけでも詰まっているように見える。
が、どっちか判断できないので、いつものようにギターの弦でほじくって、エアを吹いてやる。
4本とも光が出ているので問題なさそう。

次にメインジェットをいじってみる。
メインジェットが詰まったら、それこそ走れるハズもないし、そもそもここがおかしくなるはずはない…だって走れるんだから。
まあでも、一応バラしてみるか、と手をかけたのが運の尽き。

いつもと違うグニャリ、という謎の感覚が手に伝わる。
「え?ナメた!?」
メインジェットだけを外そうとしたのだが、ニードルジェット(MJNが入っているので、正確にはノズルガイド、というパーツとなる)まで回ったのだ。
「おいおいビックリさせるなよ」と思いながらノズルガイドを抜くとネジ山がないではないか!

慌ててキャブを覗き込むと、残念ながらネジ山のところはキャブ本体に残っている。
いったいどうやって外したものだろうか。
どの程度のテンションでハマっているかも分からないから、うかつに手を出せない。

ボルトやネジが折れた時のように、エキストラクター的な工具を突っ込んでやればいいのかもしれないが、ニードルジェットのような薄い真鍮のパイプ状の部品を撤去することは出来るのだろうか。

イメージとしては、ニードルジェットの内径に対して、ほんの少しだけ細い棒(できれば少しテーパーになっているようなモノ)を突っ込んで、内側からテンションをかける。
あとは、ネジを外すように反時計方向に回して抜き去る。
いずれにせよ、MJNが邪魔なので、これはキャブの上側から外してやる。

MJNを外すところ。ちいさいイモネジを緩めて外す。

スライドバルブを開けたまま棒を突っ込んで固定、患部をチェックする。
どうやら固着している様子はなさそうなので、ニードルジェットに突っ込めそうなものを探す。

見つけたのはステンレスのコーススレッド(ネジ)。
ネジ山を柔らかいブラス(真鍮)に食い込ませ、ぐいぐいと回せば摘出できるのではなかろうか?

注意深くドライバーで回してやると…手ごたえあり。
サルベージ成功…!
したものの、無残な姿に(涙)。

他の気筒は大丈夫だろうか?と外してみたら…

軽くウェスで拭いただけで、このありさま…もはや経年劣化ですよね。
さて、困ったのがノズルガイドの入手方法。
TMキャブのノズルガイドなんて手に入るのだろうか?
TMRとは別物だし。

こうなったら、製作販売元のヨシムラジャパンへ問い合わせるしかない…!
期待半分、不安半分だったが、やはり随分前のパーツなので在庫はゼロ。
しかし…製作元のMIKUNIがOKであれば、時間はかかるけど新品が手に入るという。

そして待つこと数日。
どうやらMIKUNIで造ってくれることになりました~!
しかし…!
納期は2020年2月(笑)!

もう、待つしかないでしょ!!
というわけで、いろいろあった2021年のバイクシーズンは11月で終了(笑)。
あ、いやDT125Rがあるか。
とにかくZのシーズンは終了、ということで…みなさんよいお年を!!

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