MJNのホルダ側を新造したおかげで、Z1Rはどうにか走行可能になった。
しかしながら、キャブレター本体は使用してから20年近く経つ。
ヤフオクで落札した当時、すでに中古品だから、さらに年月は経っているはず。
本来であれば、ネジ一本からバラバラにしてフルOHをすべきなのだろうけど…
そこまでやるならTMRにアップグレードしてもいいんじゃないかと思いつつ、先立つものがないまま20年近く過ごしてしまった。
TMを使い続けることが出来たのは、オーバーホール用のキットが販売されていたのも大きい。
価格は約1万円なのでお高いんだけど、Oリングやらガスケットだけではなくパイロットスクリュー、メカニカルトラブルが発生しやすいフロートバルブまで付属している。
TMキャブユーザーの生命線といってもいいだろう。
こういうパーツが、あと何年後まで入手できるだろうか。
先日、目詰まりが起きやすいPJ(パイロットジェット)をオーダーしたが、VMと共通のはずの17.5もバックオーダーに引っかかった。
12月1日に発注したのだが、納期は2月中旬らしい。
この先、またトラブったらどうするのか。
実はかねてよりイロイロ考えていた。
CVKの負圧キャブに変更するとか、TMRは高額だからCRにするとか…CRだって10万円じゃ買えない。
仮にTMキャブが新品で買えれば、少なくとも20年はもつ…20年経ったら70歳とか、そんなんだからもう体力的にZに乗れないでしょう(笑)。
それどころか、20年後、バイクを取り巻く環境がどうなっていることか。
パリのように古いクルマ、バイクが走れなくなるかもしれない。
それに4輪だけではなく2輪もEVが主流になれば、ガソリンの流通量が激減、いまのガソリンスタンドはEV車用のサービスステーションに置き換わり、それに伴いガソリンを売る店も減少するだろう。
そうなるとガソリン自体の単価が上昇、入手困難になるかもしれない。
「そんなこと起きるはずがない」
という人もいるかもしれないが、1997年にプリウスが登場してから25年近く、ガソリン車とEVとHV車の販売比率はだいたい6:4だ。
EV普及はさらに加速するだろうから、いまから20年後に街中を走るクルマのほとんどがEVになっている可能性は高い。
バイクだって各メーカーがパワーユニットを電池+モーターへの開発を進めているし、あのハーレーダビッドソンがライブワイヤーという別ブランドで電動バイクを市販したのも時代の流れだろう。
エンジンが
と声高々に叫ぶライダーもいるけど、断末魔の叫びというか…もう少し世の中を知るべきでしょう。
なーんて正論をかざしても、世に華は無い。
大事なのは、いま、こうして乗っているZを「その日」が来るまでどうやって維持するか。
先にも書いたように「新品を買う」のが、結局はいちばん手っ取り早いのだろう。
というわけで…
Made in Japan なのに、お米の国からやってきたMIKUNIのキャブレター!
もちろん新品!
写真の腕がイマイチなのが残念だけど、まごうことなき新品のTM38!!
さすがに片手じゃおさまらなかったけど、両手ほどではない価格。
おそらく「未使用新品」という条件でZ用のキャブを探したら、これ以上リーズナブルな価格で手に入れることは出来ないのではないだろうか。
時代遅れのキャブレター、と笑われるかもしれないけど、街乗り、チョイ乗り、ツーリング、サーキット走行でも使えたから、個人的には信頼できるキャブ。
もう少し、暖かくなったら、いろいろ試してみますかね…
■追記 中身の写真をアップしておきます。
こんな旧いキャブの写真みてもしょうがないかもしれないけど(笑)。
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