ようやく桜が咲き始めた4月。
関東あたりだと3月下旬でも、夜桜を愛でつつ練り歩くことも出来るだろうけど、東北では最高気温が15℃、16℃でも漂う空気は、まだまだ冬の装い。
マシンに乗れば、冷たく肌を突き刺してくる。
いつも走る海沿いのワインディング。
途中の小高い丘の上は公園になっていて、桜は満開。
この日はテスト走行だったので、小一時間ほど走って終了。
翌日は地元の神社へ。
腹黒いアタシも、ここへ来るたびに清らかな気持ちになる気がします…気がするだけですけど(笑)。
汗ばむくらいの陽気の中、神社を出発したら太平洋側の道をひたすら南下。
今日は平和なツーリングになりそうだと思いきや。
海からの強風は思いのほか冷たく、南に向けて走っているのにどんどん冷えてくる。
何とか目的地、福島県の相馬中村神社に到着。
2月に訪れた時、桜の樹が沢山並んでいるのを見かけたので
「春に来たら、きっと素晴らしいだろうな」
と思っていたのだが、3月16日に起きた地震によって大きな被害が。
本来ならこの間を歩きたかったのだが、灯篭が壊れたせいで「通行禁止」に。
これは2月に来た時の写真。
境内に続く道も…ご覧の通り、鳥居が折れてしまっています。
下の写真は、相馬中村神社から少し離れたところ、相馬中村城跡に建立された「相馬神社」。
「相馬中村神社」と「相馬神社」は、同じようで全く別の神社。
相馬中村神社は、1611年に創建され、天之御中主神が祀られている。
平将門が現在の茨城県に建立した妙見社(妙見菩薩の寺院だったが、神仏分離によって天之御中主神を祀ることになった)にルーツをもつ。
一方の相馬神社が開かれたのは1880年と随分あとの時代になってから。
祀られているのは、相馬氏の藩祖相馬 師常公である。
どうやら江戸の後期、明治維新の頃、藩祖を祀る神社の建立が流行(?)したらしく、廃藩置県によって藩が廃れていく中、旧藩士や旧領民からの請願によって建てられたらしい。
このムーブメントは全国各地に広がっており、皆さんの家の近くにも似たような神社があるはず…
こちらも大きな被害が…でも桜は美しく咲いていました。
神社ふたつを参拝し終わったところでランチタイム。
レトロな感じのお店を発見。
相馬市内の街中華、かのやさん。
タンメン600円+餃子350円。
価格はリーズナブルなのに味はバツグン。
これはオススメできます。
帰り道は、来た時のように海沿いの道を戻るのが手っ取り早かったんだけど、今朝の寒さにすっかり怯えてしまい、角田方面から帰宅。
が、お約束のようにトラブル発生。
まずはフィジカル面というか自分自身のトラブル。
どういうわけか、ヘルメットの内装がコメカミにあたっているのか、激しい頭痛に襲われる。
小一時間ほど走ると限界が来て、コンビニなどで休憩ばかり。
昨年、青森を走った時だってこんなことはなかったのに…
さらに深刻なのが、マシントラブル。
どういうわけか、スターターボタンを押しても火が入らない。
これまでのようにキャブが咳き込むとかプラグに火が飛ばないの類ではなく、そもそもモーターが動かないのだ。
電圧計をみても異常がないというか、ボタンを押しても電圧降下が始まらないから、スターターリレーに電気が流れていないのだろう。
おかしいな、とボタンを押し続けていると、数秒から10秒くらいの間にモーターが回転、エンジンに火が入る。
ちょっと怖いので、怪しくなってからは、あまり休憩を取らずに帰宅。
たかだか160km、普通に走るだけなら片道2時間もかからない距離だったのだが、帰宅したのは17時を回ってから。
シーズン序盤なのでオープン戦の感覚で走ったのだが、えらい疲れてしまった(笑)。
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